「宇田川源流」【日本報道検証】 現地に行けば米は余っているのに「米がない」報道の怪

「宇田川源流」【日本報道検証】 現地に行けば米は余っているのに「米がない」報道の怪


 毎週火曜日と木曜日は「ニュース解説」という意味で「日本報道検証」を書くことにしている。基本的には一般のニュース解説で、少し深堀をしたものであるという感じではないか。もっと深掘りをするものはメールマガジンやオンラインサロンでしっかりと行ているので、こちらは「ニュース解説コラム」くらいなのかもしれない。

さて、今日のニュースというよりは、最近話題になっていることであるが、しかし、いかに今の世の中で「現地に足を運ぶ」ということができていないのかということを示す良い話が合ったので、その内容を今回は見てみたいと思う。

我らの主食である「米」の事である。

今年の夏に、「震災警戒情報」が流れた。南海トラフ地震というのは、かなり様々に言われており、「いつか起きる」というように言われている大地震で会うr。首都圏直下型であれば10万人が犠牲になるといわれ、また、震源地の場所によっては、名古屋や静岡の広範囲に、東日本大震災時と同等といわれる大津波が襲うというような事が言われている。持ちろん「陰謀論」等ではなく、科学的に絶対に自信というものであり、また、その内容に関して、我々人間の想像する以上の自然の猛威が日本を襲うことになると思うのである。

それらの「震災警戒情報」は、当然に、「震災があっても生き残ることのできるように、震災に備えましょう」ということが言われているのであり、その中で「米」を買い占めてしまった人がいるということになるという。

そのことが、「今年の夏のコメ不足」の一つの理由であるという。

<参考記事>

「令和のコメ騒動」不足解消でも楽観できない事情…人口減少社会で「農地改革」が進まない

9/20(金) 8:02配信

> https://news.yahoo.co.jp/articles/866f315ec58b786dd188c7bad79795d5f91b65fc

<以上参考記事>

 「米がない」という報道は、、テレビなどであおっているように様々な報道がされている。

しかし、皆さんはお気づきであろうか?

実際に「米どころにカメラを持って行って報道しているテレビ局やニュース番組はなく、スーパーマーケットの小売り店ばかりを報道し、コメ売り場が空になっている状態を放映して危機感をあおっている」ということである。

この内容に疑問に思ったので、宮城県に行った時に、JAの人々と話をした。

「米はトン単位で余ってますよ。米不足って何を言っているんですか」

信じられるであろうか・・・。

片方では売るものがないといっているのに、片方ではそれが余っているという。なおかつ同じ国内で、輸送する手段などに問題があるものではないのである。当然に「なぜこのようになっているのか」ということを訪ねてみた。

「簡単ですよ。最近ではコメの買い付けも、ネットのメールとかでやってしまいますから、米の買い付け業者が全く現場を見に来ないんです。だから、今年の品質やどれくらい収穫があるかと墓全く見えていない。そのうえ、テレビ報道では、豪雨災害で田畑が水没しているような映像ばかり流しているじゃないですか。結局誰も真実の状態を見に来ないで、そのようなテレビの報道の印象だけで物事を語ってしまう。宮城県では水害もなかったし、品質も良いコメができている。昨年も非常に作付けはよかったっ状態なのんい、山県や秋田の水害で東北全体が米がないかのように思ってしまうということになるんですよ。だから誰も見に来ないし、また、余っていることも知らない。マスコミも同じで、結局この倉庫をテレビで報道しないで、がら空きの小売店のコメ売り場しか見せないから、結局はパニックになってしまう。米の作付けを知らない人は、米が亡くならなうちにといって買いに走るから、より一層品薄感が出てしまうんです。」

要するにJAの人々にすれば「マスコミが、危ないという煽り報道しかしないから米の品薄が出てくる」ということになるのである。

本当にマスコミの報道は罪でしかない。当然い「現地を歩いている」農水省の人々は、現実を知っているので「米が足りないわけではない」ということを言う。しかし、そこで「○○にはコメの在庫が余っている」といえば、そこに買い付けが殺到してパニックになるので、そのような個別情報は出すことができない。

このような悪循環でコメの品薄報道がそのまままかり通ってしまうのである。そして、その品薄に見えるように「都市部」の人々はパニックを起こす。実際に「自炊しない」人が「米」を買い溜めるという、不思議なっ状態が出てくるのである。

今回の「参考記事」も「米がない」という報道で、マスコミは、そのような都市生活者の生活苦を見て「政局を作ろうとしている」状態であって、そのようなものでは、はっきり言いて有権者が馬鹿にされているということにしかならないのである。本当にテレビや新聞や雑誌に、有権者はどれくらい馬鹿にされているのであろうか。

目の前に積みあがった倉庫いっぱいの米を見て、そのように考えるものでしかなかった。「言論の身勝手」がまかり通る日本の報道で、現地を歩かないで都市部だけでお手軽な取材をしている報道機関の人々は、それでパニックになっている人々を見てあざ笑っているのである。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

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