「宇田川源流」【大河ドラマ 光る君へ】 紫式部の娘は藤原道長の子という設定の絶妙

「宇田川源流」【大河ドラマ 光る君へ】 紫式部の娘は藤原道長の子という設定の絶妙

 毎週水曜日は、大河ドラマ「光る君へ」について、基本的にすくかって書いている。先週は東京都知事選挙の影響で放送自体がなかったので、仕方がないので都知事選挙に関して書いたのであるが、今週からまた戻ってきたので、その内容を見てゆくことにしたい。まあ、作家であるので、ジャーナリズムチックなブログをしていることが何となく違和感がある可能性があるのだが、多くの人にとってはジャーナリズムの一面の方がなじみがあるのかもしれない。そのような認識の違いをただすことが、このブログでは出してきているのである。

さて、今回は、まひろ(吉高由里子さん)がご懐妊するということが中心的な内容になる。このほか恁麼中宮定子(高畑充希さん)も、敦康親王を出産するということになってきている。この辺りからまた藤原伊周(三浦翔平さん)と藤原道長(柄本佑さん)の権力争いが激化するということになるのではないか。

そのように藤原道長の周辺で様々なっことが「出産」「解任」ということを合わせて出てくると言ことになるのである。そのような意味で次の内容の伏線になっているということが言える。

ところで、今回の光る君へは、かなり脚色はされているものの、大筋は「小右記」「御堂関白日記」「大鏡」など、歴史的に価値がある史書の中にあるエピソードをうまくつなげて、しっかりと「史実」といわれる内容を意識したつくりになっている。もっと、様々ない意味で「創作部分」が多いかと思ったのであるが、実のどのエピソードも、その多くが実際に何らかのところに書いてあるということになり、それをうまく使っているというのが、なかなか面白いところであると思う。

しかし、まあ、今回もそのような部分が多いのであるが、しかし、さすがに「ものすごい端っこの学説」をとりあげたなと思ったのだ。

『光る君へ』見上愛、演じる彰子は「ゴットマザーと言われる頼もしい女性に」【君かたり】

 大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原彰子を演じる見上愛の声を紹介する。

――大河ドラマ初出演

みなさんの空気が出来上がっている中だったので、すごく緊張するかなと思いきや皆さんすごく優しく話しかけてくださって、「待っていたよ」とか声をかけてくださって、すごく和やかな雰囲気のなか撮影しています。あとみんなちょっと「平安時間流れているよね」というくらい時間の流れがゆったりに感じて、一日が長く感じますね。

――藤原彰子を演じて

監督とかともお話していく中でやっぱり自分の思っていることとかはあるにはあるんだけど、いろんな人のことを考えたり、今それを言うべきかなとか誰が何と言ってほしいのかなとか、いろんなことを考えた末、結局何も言えないしそれが表情としても出ない女の子なのかなと思って、今の時点では演じています。ですが今後がね、ゴットマザーとか言われるくらいの頼もしい女性になっていくので、なんかその兆しというか聡明な感じはところどころに今後出せていけたらいいなと思っています。

――一条天皇について

今の彰子の視点でいうと結構表情にはあまり表れていないかもしれないんですけど、すごく大人にたぶん見えていて、すごくかっこよくて頭のいい優しい方に見えていると思います。

2024-07-14 21:00ORICON NEWS

https://www.oricon.co.jp/news/2336163/full/

 今回最も驚いたのは、紫式部の娘、大弐三位といわれる女性は、女房三十六歌仙そして百人一首の歌人として知られる女性であり、どの本にも藤原宣孝(佐々木蔵之介さん)の娘とある。しかし、今回の物語では、石山寺でまひろと道長が密会し、その時にできた子供が大弐三位であるとしている。そして、その複線として宣孝との婚姻の時に「不実な娘です」ということがあり、その時からこのことが予想されるというような内容になっていたはずなのである。

歴史の場面でも「紫式部は藤原道長の妾」という説があり、紫式部日記の中には、道長が通ってくる記述もあるのだが、鎌倉時代にそれを否定している。しかし、大石静さんは、その内容を表面からとらえ、その内容をうまく「恋愛関係」どころか、「その後の人間関係」にまですべて適用している。

このことから、中宮彰子の女房になるという伏線を源倫子が、赤添衛門に依頼しているという場面も作られている。二人の中にまひろは「清少納言に勝るとも劣らぬ才女」というようなことになっているということになるのである。

さて、そのように彰子を考えなければならないのは、一条天皇と中宮定子の間に敦康親王が生まれたということになるのです。このことによって「一条天皇の寵愛をどのようにして受けるのか」ということになるのである。ちなみに、定子は後に次の内親王の出産とともに薨去される。そのような内容を考えるということになる。

まさに、「次の伏線」がしっかりとできている、そしてそれが一つの物語によってつながっているということになるのである。

その表現もなかなか豪華にできているのではないか。

さて今回の記事は、彰子役の見上愛さんのインタビュー記事である。

「結局何も言えないしそれが表情としても出ない女の子なのかなと思って、今の時点では演じています。ですが今後がね、ゴットマザーとか言われるくらいの頼もしい女性になっていくので、なんかその兆しというか聡明な感じはところどころに今後出せていけたらいいなと思っています。」

まさに、吉田羊さん演じる「藤原詮子」の力をしのぐゴッドマザーになるのです。そして藤原道長の権力を揺るがないものにするということになる。その礎に、まひろが活躍するロいうことになるのです。

その多くの伏線が、非常に素晴らしいところになる気がします。

宇田川源流

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