「宇田川源流」【土曜日のエロ】 「酒と女」で接待して情報を得る中国企業
「宇田川源流」【土曜日のエロ】 「酒と女」で接待して情報を得る中国企業
今週も「土曜日のエロ」の日になった。エロの前にとりあえず今週の話題を見てみるが、やはり今週の話題は大谷翔平の通訳、水原一平氏の突然の解雇のニュースであろう。
野球関係者が野球賭博をするということに関しては、「八百長疑惑」も含めて、非常に大きな問題になることがある。日本では、昔の西鉄ライオンズ(かなり古い)の「黒い霧事件」があり、この時は、賭博行為といううよりも、賭博行為に基づく「敗退行為」つまり、とばくなどを理由に、わざと負けるというようなスポーツマンシップに違反する行為があったということをもとに、処分が決まる。「黒い霧事件」によって多くの球団で処分者を出したが、特にエースだった池永正明らを始め3名の永久追放処分者と2名の一年間出場停止処分者を出した西鉄は戦力の低下が著しく、1970年(昭和45年)に球団史上初の最下位に転落すると1972年(昭和47年)まで3年連続で最下位に低迷した。この事件がきっかけとなって、「野武士野球」といわれた西鉄ライオンズは、最終的には身売りをせざるを得ないというような形になったのである。
まあ、水原氏の場合は敗退行為などということはないが、それでも、エンゼルスやドジャースの選手の様子を知ることができ、株式でいえばインサイダー取引のような形になる。逆に言えば、そのインサイダーでありながらも、本人の弁によれば「雪だるま式に借金が膨らんでいった」というのであるから、何をやっているのであろうか。
ギャンブル依存症というのがある。私も競馬が好きなので、たまに行くが、依存症の人のように熱くなるというようなことはない。しょせん遊びだというような感覚と、やはりある程度の自制心があるということになるのであるが、依存症の人は、それらの垣根がなくなり、ガンブルにのめりこむということになる。それだけ他でストレスがあったり、あるいは、アドレナリンをコントロールできないということになるのであろう。
これは「エロ」に関しても同じ。要するに、「賭け事」が「女性」になっただけで、その対象物を前にしてしまうと、全く自制心が聞かなくなる。仏教の「悟り」とは、そのような欲望を「煩悩」と言い分けて、それをすべて排除するということになるのであろう。しかし、その煩悩に包まれてしまうと、どうしても「企業秘密」などを話してしまう。それがハニートラップということになる。
政府の契約得るため「酒と女」で濃厚接待 情報漏洩の中国大手ハッキング会社
他国の政府や企業にサイバー攻撃を繰り返す中国のハッカー企業から今年2月、数百件もの文書がインターネットに漏洩した事件。AP通信はこのほど、それらの文書を精査し、ハッカー企業が中国の政府機関から大口契約を得るため、役人らを〝酒と色気〟で濃厚接待していた実態が明らかになったと報じた。
社内のチャット履歴などの文書がインターネットに流失したのは、中国最大級のハッカー集団、安洵信息技?有限公司(I-Soon社=本社・上海)。他国のコンピューターネットワークに侵入し、スパイウェアを仕掛け、盗んだデータを契約した中国の政府機関などに提供する民間請負業者だ。
AP通信によると、過去20年で中国政府が求める他国の機密情報への需要が急増すると共に、ハッキング専門の民間請負業者の広大なネットワークが形成され、これまで何百回も他国の政府機関や企業のシステムを攻撃してきた。
米マイクロソフトは2023年5月、中国政府が関与する「ボルト・タイフーン」と呼ばれる中国人民解放軍系のハッカー集団が有事の際に備え、グアムやハワイなどの通信や港湾施設などの重要インフラを標的にする基礎準備をしている可能性があると発表した。
米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は今年1月、ミュンヘンで開催された会議で、I-Soon社のようなハッカー集団の数は現在、FBIのサイバーセキュリティ専門家の数を「少なくとも50対1で上回っている」と述べた。
これらのハッキング集団の存在は中国では〝公然の秘密〟だが、具体的な活動内容については、ほとんど知られていなかった。ところが、I-Soon社から流出した文書により、「金儲けのため、手抜きが行われ、規則は曖昧で遵守もされず、怪しげで不規則に広がる業界の実態が明らかになった」と同通信は伝えた。
流出したチャット記録には、I-Soon社幹部らが役人らを豪華な夕食や、深夜にまで及ぶ夜の濃厚接待ですり寄っていたことが示されている。同社幹部らは、「贈り物の購入や、どの役人が赤ワインを好むかについて話し合った。彼らは誰が下戸か、誰が酒に強いかについて意見を交換していた」とされる。
また、政府機関発注の入札事業を同社幹部らは競合他社と談合し、仕事を業界内で回していたことも判明。
さらに、儲けの大きいプロジェクトについての情報を提供したり、協力してくれた人たちには謝礼を支払っていた。例えば、河北省の警察と28万5000元(約583万円)の契約を結んだ際には、便宜を図ってくれた男性に数十万円の謝礼を支払った。
契約を有利にするため、I-Soon社のチェン・チェン最高執行責任者は、役人たちの接待のために女性コンパニオンや酒、カラオケなどの手配をその男性に依頼していた。メモの中には、ある役人の嗜好について、「とにかく女性に触りたがる」などと細かく指示していたという。
サイバーセキュリティアナリストらによるブログ「Natto Thoughts」の著者の1人、メイ・ダノウスキー氏は、「中国の請負業者であるハッカーたちが、他の産業の企業人とほぼ同じように働いていることが文書から理解できる」と指摘。それは「利益主導で、まさに中国のビジネス文化」だとし、「誰を知っているか、誰と食事やワインを飲むか、誰と友達かということで全てが決まる」と解説した。
漏洩文書の出所は不明で、I-Soon社幹部と中国警察が捜査を進めている。また、中国政府はハッキングへの関与を繰り返し否定しているが、今回の漏洩文書により、I-Soon社や他のハッキング企業と政府機関との深い関係が証明された。
漏洩した契約リストによると、I-Soon社の顧客の多くは中国各地の警察だった。また、ベトナムと国境を接する雲南省南東部へのベトナム人の流入データや、亡命チベット人に関する資料など、関連政府機関の需要が高そうなデータをハッキングにより収集していたことも分かった。
3/11(月) 11:50配信The News Lens Japan
https://news.yahoo.co.jp/articles/983ebaa72fcbe49e0350ab0e3e7bd02d55c3140f
さて、最近になって話題になっているのは、自民党の和歌山県連における「破廉恥パーティー」というものであろうか。自民党和歌山県連青年部が、そのようなことを企画したという事であろう。このことを批判する声は大きいが、ちょっと待ってほしい。
そもそも古来、「権力者」が「権力者であるということを自認する」のはいったい何であろうか。この言葉で「他人のために善政を敷く」ということは、それは支配されている側にとってはよいものかもしれないし、また、そのことに関して、何らかの理想があって権力の座に座っているのであろう。しかし、権力というのはいつの間にか腐敗してしまう。はっきり言って、その公約が達成された後に、自分の権力を手放して次に譲るなどという人はいない。そのように考えれば、権力というのはいつの間にか「腐敗」してゆく。ではそのうえで「自分が権力者になった」場合には、「相手が自分に傅く」「自分の目入れに皆が従う」というだけではなく「普通では手に入らないものが手に入るようになる」ということが一つの基準になる。
その「普通では手に入らないもの」があふれた状態が権力者の状態が、「土曜日のエロ」風に言えば「酒池肉林」であろう。中国前漢時代の歴史家司馬遷によって編纂された中国の歴史書『史記』「殷本紀」に記された一節が語源である。殷の紂王が愛姫である妲己の歓心を買うため、その言うがままに日夜酒色に耽り、民を虐げたとされる故事に由来する内容であり、まあ「酒をもって池と為し、肉を縣けて林と為し」と記載された内容をうまくつなげたものであろう。
では「自分では絶対に味わえない酒池肉林を味合わせた場合どうなるか」ということになる。「もう一度そのようなことを味わいたい」となれば、当然にそれが「相手の要求に応じる」ということになり、その心理状態にさせることを「ハニートラップ」ということになる。つまり、「普通ではゼッタイにお目にかかれないような高根の花の女性が、自分を接待してくれる」ということになり、「疑似恋愛的」な状況になることから、その女性におぼれて、会社の機密などを話してしまうというような状況であろう。周辺から見れば「ハニートラップとわかるだろう」「お前がそんなに女性にもてるはずがない」と客観的なことになるが、まさに「恋は盲目」ということもあり、その女性の気を引くために何でもしてしまうということになるのであろう。「自分のことをわかっていない」人か、あるいは「自分を勘違いしている人」がかかってしまうのであるが、同時に勘違いしているから、他の部分ではうまくゆく可能性があるので、そのこと自体を非難することはできないのである。
要するに、そのような内容を「利用」することが、ハニートラップの原点である。そして、中国という国は、紀元前の神話時代「殷」の時代から今でも同じことをしている国であるということだしまた、その当時から人間というのは全く成長していない。つまり、「いまだに酒池肉林で篭絡することができる」ということになるのである。
流出したチャット記録には、I-Soon社幹部らが役人らを豪華な夕食や、深夜にまで及ぶ夜の濃厚接待ですり寄っていたことが示されている。同社幹部らは、「贈り物の購入や、どの役人が赤ワインを好むかについて話し合った。彼らは誰が下戸か、誰が酒に強いかについて意見を交換していた」とされる。<上記より抜粋>
まあ、人間というものはこういうものだということなのであろう。
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