「宇田川源流」 共和党予備選挙からのヘイリー元国連大使の撤退の意味するもの

「宇田川源流」 共和党予備選挙からのヘイリー元国連大使の撤退の意味するもの


 今年はアメリカの大統領選挙の、いわゆる「エレクション・イヤー」といわれる一年である。4年前は、民主党のバイデン氏が候補に決まるまでかなり時間がかかり夏くらいまでかかったと記憶してる。

さて今年は民主党のバイデン大統領なので「挑戦者」は共和党側である。その共和党では、昨年来トランプ前大統領やニッキー・ヘイリー元国連大使、ライアン・ビンクリー氏(企業家)、ロン・デサンティス現フロリダ州知事、エイサ・ハッチンソン元アーカンソー州知事、ヴィヴェック氏(企業家)、クリス・クリスティ元ニュージャージー州知事ダグ・バーガム現ノースダコタ州知事、ティム・スコット上院議員、マイク・ペンス前副大統領、ラリー・エルダー氏(政治評論家)、ペリー・ジョンソン氏(作家)、ウィル・ハード下院議員、フランシス・スアレス氏などが立候補していた。

しかし、トランプ前大統領が圧倒的に強く、先週のスーパ-チューズデーと言われる予備選挙や党員集会が集中する日程になった。この時までにトランプ前大統領と、ヘイリー元国連大使以外は皆撤退していたのである。

2024年のスーパーチューズデーは、3月5日、15州と1米領の選挙が集中した。このスーパーチューズデーに関しては、基本的には民主党または共和党の「党本部」の内容であって、別に二つの政党が合わせる必要はない。しかし、この時期に党大会を行いそのことによって、候補を早めに決めた方が良いということになるので、そのことから自然と日程が重なるということになる。

その16選挙区の中で、トランプ元大統領もバイデン大統領も14選挙区で勝利するということになり、そのことから、民主党の他の候補も全て撤退した。実際に、過去の事例を見ても大統領が再選を目指すにあたって他の候補はなかなか難しいということになるので、基本的には、現職が再選を目指す。しかし、バイデン大統領の場合は非常に評判が悪く、次いでにエバ支持率も低い。今年の大統領選挙では勝てない可能性が高いということになるので、他の候補が多く出てたのである。

ヘイリー氏支持者ら、トランプ氏対バイデン氏の再戦に「失望」隠せず 「この国はもっとできる」

 (CNN) ニッキー・ヘイリー前サウスカロライナ州知事が6日、11月の米大統領選に向けた共和党候補の指名争いから正式に撤退したことを受け、一つの重要な疑問が残った。果たして同氏に投票した有権者は、本選で誰の支持に回るのか?

 「今の時点で、その質問には答えられない」。バージニア州アーリントンに住むキャロル・コルバーンさんはCNNの取材に応じてそう打ち明ける。

 ヘイリー氏の「熱烈な支持者」で、「新世代のリーダー」を求めるその主張に共感したコルバーンさんは、同氏が引き続き大統領選の勝利を目指すのを願っていた。そのため同氏の歴史的な選挙戦が終わりを告げるのを見るのは残念だった。

 「この国には変化が必要だ。若い人々にもっと多くのことを任せなくてはならない。より年齢の高い人間としての意見だ」(コルバーンさん)

 コルバーンさんを含む一部のヘイリー氏支持者は、トランプ前大統領と現職のバイデン大統領の再戦を恐れており、本選で誰を支持すればいいのか葛藤を抱えている。

 多くの州で予備選が行われた「スーパーチューズデー」で15州のうち1州でしか勝利できなかったヘイリー氏は、選挙戦を中断する意向を表明。結果的にトランプ氏が共和党候補の指名を獲得することが確実になったものの、ヘイリー氏はトランプ氏への支持を明言せず、自身の支持者の票を獲得できるかどうかはトランプ氏次第だと述べていた。

 来たる本選を見据え、コルバーンさんはCNNの取材に対し、米国がトランプ氏かバイデン氏かの難しい選択を迫られているとの認識を示した。

 「この国は、現在与えられている選択以上のことができる。どうすれば現状を変えられるのかは分からないが」(コルバーンさん)

 保守派を自認するバージニア州フェアファックス郡の有権者、ケリー・スコフィールドさんは、忠実なヘイリー氏の支持者だ。本人の選挙戦が終わっても、11月の本選では投票用紙に同氏の氏名を書く予定でいる。

 「彼女の政敵にはとても投票できないから、そう決めた」とスコフィールドさん。本当に投票したい候補者は合衆国憲法を守り、礼節と品格を備えた人物だと強調した。

 スコフィールドさんも、トランプ氏とバイデン氏の再戦には落胆している。両者の年齢を考えれば、副大統領候補を精査する必要が出てくるだろうと示唆した。

 「皆と同じように失望している。理由は彼らの年齢と、思考能力だ」(スコフィールドさん)

 スコフィールドさんの認識では、自身のようなヘイリー氏の支持者らが最終的にトランプ氏の側につくことはない。トランプ氏については、今後無党派層を引き込むのに相当苦労するとみている。

 CNNがニューハンプシャー、サウスカロライナ、バージニア、ノースカロライナ、カリフォルニア各州の予備選で出口調査を行ったところ、ヘイリー氏に投票した人のうち、トランプ氏が党指名を獲得しても納得すると答えたのはわずか19%だった。

3/7(木) 1CNN.co.jp

https://news.yahoo.co.jp/articles/bdfac249d52c86fc01de85addad0d2deb99219b2

 支持率の低いバイデンがなぜ予備選挙で勝てたのであろうか。バイデンは選挙資金として大統領の権限を使って多額の資金を集めていた。党内の選挙であるから、当然に日本で言うところの公職選挙法のような内容はない。応援グッズなどや広報も全米で起こなうということになれば、当然にかなりの資金がかかる。そのように考えれば、買収などということではなくても、資金が大きくものを言うことになる。

まさに資金力でバイデンとトランプが強かったということになる。しかし、11月の選挙は各々の政党もその選挙に勝てるようにするので、今度は支持率の戦いになる。

今回の選挙は非常に面白いのは、「前回大統領として敗北したトランプと、それを破ったバイデン」ということになる。過去にこのような大統領選挙はない。わざわざトランプを破ってのバイデン大統領就任であったが、しかし、今のアメリカ国民は「バイデンを選んだことは間違えていたのではないか」というようなことになっている。一方アメリカ国民はトランプ大統領のやり方も嫌がっている。そこで、ヘイリー元国連大使は「自分こそ」ということを主張していたのであろう。しかし、そのことは、なかなか受け入れられなかったということになrのではないか。

さて、トランプ大統領はなぜそこまで嫌われるのであろうか。

基本的にトランプ大統領のやり方というのは、私から見れば、ビジネスマンのやり方であり、間違いなく政治的な内容ではないということになる。要するに「どのようにすれば利益が上がるか」ということがあり、その内容に関しては、手段を択ばずに内容を出しているということになるということにある。基本的に政治家は「言葉」が重要であり約束をしたり、または公約を守るということをし、そのうえで、結果を残してゆかなければなアない。しかし、企業家というのは「結果が全て」であり、途中の過程はあまり関係がない。そのように考えれば、家庭や言葉を大事にする政治家の中には、なかなか受け入れられないということになるのではないか。

そのトランプとバイデンの内容をどのようにするのかということになる。「民主党の販バイデン票」と「共和党の反トランプ票」どちらが多いのかということになる。その内容が見えてくるのではないか。

宇田川源流

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