「宇田川源流」 政敵を次々と…独裁者プーチンの大統領選挙
「宇田川源流」 政敵を次々と…独裁者プーチンの大統領選挙
2月16日の夜であったか。ロシアの民主派で反プーチン大統領の旗手でもあったロシアの政治家のナワリヌイ氏が収監中に刑務所の中で死亡したというニュースが出た。報道によれば、14日、つまり死亡の二日前に弁護士が面会した時には、健康上何の問題もなかったということであるので、死因などが話題になった。当然に「普段見ることもなく、またかなりの重病であった」というような状況であれば、亡くなったと聞いてもあまり驚くことはないのであるが、健康であった人が突然亡くなったと聞けば「何故」と思うのは普通の反応ではないか。
もちろん、「突然死んでしまう」ということは十分にありうる。脳梗塞やくも膜下出血などもそうであるし、また、心筋梗塞などの心不全系の病の場合もある。しかし、ナワリヌイ氏に関する現在の行動やプーチン大統領との確執などを見ていると、また、この時期、つまりロシアの大統領選挙の1か月前というタイミングから見ていれば「暗殺されたのではないか」というように見てしまうのは普通ではないかという気がするのである。もちろん、刑務所の中のことなので、何か証拠があるわけではない。しかし、その様に考えてしまうのが現在の状況証拠から普通に思えてしまう。
中国やロシアなどの場合、「人権」が守られていない部分が少なくないので、当然に、刑務所内において人権が守られるはずがない。看守が絶対的な強者であり、受刑者は絶対的な弱者である。その様な状況であれば、「毒を盛られた」「拷問された」などは普通にあることであろうと考えてしまうし、また過去の中華人民共和国における拷問死などを見ていれば、当然に旧共産圏では同じように行われているのに違いないという推測が働いてしまうものではないのか。
プーチンの立場であれば、ナワリヌイ氏は収監中であり、なおかつ政治活動もできないのであるから大統領選挙に影響は大きくない。同時にナワリヌイ氏を殺してしまえば、死んでレジェンドになってしまい反発する勢力はより兄弟でかたくなになるの可能性があるのだから、逆に「生かさぬよう・殺さぬよう」という江戸時代の農民のような扱いになるのではないか。この件に関して、独自に調査をした第一報をお届けしよう。
収監中のナワリヌイ氏が死去
ロシア当局は16日、収監中の反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が死去したと発表した。「散歩後に気分が悪くなり、すぐ意識を失った」と説明している。
ナワリヌイ氏はプーチン政権批判の急先鋒(せんぽう)だった。ペスコフ大統領報道官によると、ナワリヌイ氏の死はプーチン大統領にも報告された。 【時事通信社】
2024年02月16日 20時49分時事通信
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-2808372/
刑務所で死亡したナワリヌイ氏の弁護士「14日に面会した時は健康だった」
ロシア・プーチン政権批判の急先鋒として知られ、収監中だったナワリヌイ氏が刑務所で死亡した件で、ナワリヌイ氏の弁護士は14日に面会をした際には健康に問題はなかったと明らかにしました。
死亡したナワリヌイ氏の弁護士は16日、独立系メディアに対し、14日に面会した際には健康に問題はなかったと述べました。
ナワリヌイ氏の死亡はロシア連邦刑務所が16日に発表したもので、ロシアメディアでも報じられたほか、アメリカのCNNテレビも速報で伝えました。
ナワリヌイ氏は昨年12月、収監先の刑務所から長期間行方不明になり、その後、ロシア極北の刑務所に移送されていたことが明らかになっていました。
連邦刑務所によりますと、ナワリヌイ氏は刑務所内で散歩後、気分が悪くなり、意識を失ったということです。
医師が必要な蘇生措置はすべて行ったものの、死亡したとも説明しています。
ナワリヌイ氏の死亡についてロシア大統領府のペスコフ報道官は、必要な措置は行っていて特別な指示は必要ないとコメントしました。
また、プーチン大統領も死亡についての報告を受けているということです。
2024年2月16日 21時31分 テレ朝news
https://news.livedoor.com/article/detail/25891145/
ロシアはウクライナ軍と戦っている。このことは、いまさら何の説明もいらないと思う。しかし、プーチンをはじめとしたクレムリンが戦っているのは、ウクライナだけではなく、ロシア国内の敵である。ロシア国内の敵というのは何か。日本の報道では「ロシア」という国家があり、その国家が「国民一人ひとりまですべてがプーチンの戦争」というものに賛成しているように見えているかもしれない。基本的に「ロシア」というものが一つの国家であり、ロシアという国家が日本と同じように単一民族で、反対派などがいても全く関係なく議会か何かで戦争が将淫されているかのような錯覚を起こしている。
これは、高校までの社会科の授業で「ロシア」といえば単一の色で塗られていて、その中に民族や宗教などによって政治とは関係なく、単一の国家として習ってしまう。しかし、中国やロシア、いや、日本以外にほとんどの国は、単一民族ではないし宗教なども異なる。その集落によって全く同じ国ではないような生活を送っているということになるのである。つまりロシアなどといってもすでに国家になってもおかしくないような共和国の連謡であり、チェチェンのようにプーチンの政治に快く思っていないどころかロシアから完全に独立したい、つまりウクライナと同じような気持ちでいるところは少なくないのである。
その様な意味でいうと、日本ではあまり報道されていないが、ロシア国内において、ロシア軍に反発している「ロシア自由軍」や「ウクライナ義勇兵」等ロシア国に属していないながらロシア軍を後ろから攻撃している軍隊(というか反乱軍組織)が少なくないのである。
そしてその様な反乱軍の政治てっきな象徴になっていたのが、ナワリヌイ氏であったということになる。もちろん、収監されているナワリヌイ氏には何かできるはずがないのであるが、その後援会など、支援している人々は、すべてが「ナワリヌイ派」というような形で呼称されているのである。それは中国で反習近平派が「民主派」と呼称されているのとあまり変わらない状態ではないか。
言論の自由がないというのはそのようなことで、その象徴が生きていれば「反対派の象徴として統合の象徴」というっ方いtになってしまうということにつながる。まさにそのような状況になる。
手口は簡単で、それまで拷問などをしていれば、弁護士の接見でわかってしまうので、当然に「毒殺」である。そしてその痕跡が見られることがないように、ロシア政府が解剖をするということになるのだ。
逆に言えば「その様に反対派の統合の象徴を殺してしまわなければ、反対派の統合が恐ろしくまた、プーチン自身も安心していられない」ということなのである。ロシアはそこまで追い詰められているという事であり、同時にロシアの民主主義というものは全くなくなってしまったと考えるべきであろう。
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