「宇田川源流」【日本万歳!】 震災被害に対する民間企業の支援の輪

「宇田川源流」【日本万歳!】 震災被害に対する民間企業の支援の輪


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本のすばらしさや、日本が世界から称賛されえる内容をご紹介し、その内容を細かく分析し、その中においてその素晴らしさが何に由来しているのかということを皆さんにお話をするということをしている。そのことによって、本件の内容において、日本人の国民性や日本人の生活習慣で世界が称賛する内容をしっかりとご紹介しようということになる。

今回も特別な日本人ではなく、「無名の日本人が、たまたま取り上げられた」というパターンの投稿であろう。新聞やテレビで名前を見ても、基本的には有名人ではないし、また生活などにも普通の人である。何か特別な人ではなかったのである。しかし、その内容に関して、「普通」であるという事、つまり大多数の日本人が同様の行動を行いまた、同じ状況においてその行動ををとる可能性が高い。しかし、その内容に関して言えば、日本人ならばその人ではなくても同じような行動をとることになり、マスコミで報道されているのは、たまたまその人が選ばれているだけで同じであるということにある。それは「日本人の性質や習慣全体が称賛されている」ということであり、そのことから、その内容を素晴らしく行うということになるのである。

もっと言えば日本人の「善の心」というものを考えてみたい。

昔、私が幼いころ、米と李年末になると「歳末助け合い」というようなことがあった。今でもあるのかもしれないが、あまり見なくなったような印象がある。普段から助け合いをすればよいのであるが、実際には「歳末くらいは助け合って新しい年神様を迎える」ということになっている。ある意味で「節目」とか「何かあった時」に必ず助け合うということであり、それは平時を見過ごしたり見捨てたりしているというわけではない。

「平時は自分で頑張る力を養う」そして、「何かあった時や節目は、助け合って皆で幸せをつかむ」そういった感じであ考えられていた。

さて、今回1月1日から震災被害が能登半島であった。その震災に関して、民間の助け合いというものがすぐに始まっている。この「助け合い」こそ、日本人の真骨頂ではないか。

大手コンビニ3社が食料供給で被災者支援へ

 能登半島地震で大手コンビニ3社が被災した人たちに向けた食料などを現地へ供給する支援に動き始めました。

 ファミリーマートはおにぎりやパンなどの食料を3日、石川県内の避難所などに届ける予定だということです。

ローソンは3日にもパン2000個などを石川県内に届ける予定で調整しています。

 セブン-イレブンなどを運営するセブン&アイ・ホールディングスは国や行政の要請を受け、食料や水などの支援を含めできる限り対応するとしています。

 大手コンビニ3社とも石川県と災害時の応援協定を結んでいます。

 各社とも今回の地震を受けて全国の店頭で順次募金を受け付けるということです。

2024年1月2日 21時26分 テレ朝news

https://news.livedoor.com/article/detail/25637073/

被災地ボランティア「控えて」 二次被害の恐れと石川県知事

 能登半島地震で、石川県は被災地でのボランティア活動を控えるよう呼びかけている。地震活動が続いており、被災地へ向かう限られた道路が渋滞の可能性があるためとしている。馳浩知事は10日の記者会見で「個人的なボランティアは二次被害に直結するので控えてほしい」と訴えた。

 県は被災自治体の負担軽減のため、ボランティアの事前登録ができる特設サイトを開設し、一括して対応している。受け入れの態勢が整った自治体から順に送り込みを始める方針。既に県内外から多数の登録があるという。

 能登地方では、道路の亀裂や崖崩れなどで通行止めや片側交互通行の規制が多数ある。

2024/01/11 06:28共同通信日

https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2024011101000100.html#google_vignette

今回は記事を二つ準備した。一つ目はパンの会社やコンビニエンスストアが支援を始めたという事。そして、二つ目の内容は「まだインフラも整っていないし、二次被害の危険もあるので、ボランティアはしばらく控えてもらいたい」というような記事だ。逆に言えば、このように呼びかけなければ、日本人は多くのボランティアが集まってしまい収拾がつかなくなってしまうということになるのである。

さて、私が阪神大震災を経験した時は、水も何もなかった。現在映像を見ていると水が多くあるが、それでも「水が足りない」というようなことになる。確かに水がなければ、手を洗うこともトイレを流すこともできないし、ふろなどはもってのほかだ。そのような状況で、日本人は水を非常に多く使う民族であり国民性を有している。飲料水の確保は出来ているが、それ以外の水は基本的には節約しなければならない状態であるといえる。阪神の時は、飲み水もなかったというのが現状で上島珈琲が倉庫を開放してくれて何とかなったのである。

あの時も国や地方公共団体よりも民間の助け合いの方が早かったし、現場に直結した内容になっている。まさに、民間企業や民間の人々の方がその場で助け合いを行っていたのだ。これが日本である。大変申し訳ないが、他の国の映像で見ているように、災害が起きたらいきなり略奪や破壊工作が行うような状況ではないし、また、そのような助け合いがあるということがわかっているから、多くの被災者も特に何かをしなければならないというようなことはない。他人の物を奪うというような行動は全くなく、震災の中でも列を作って食べ物を待つということができるようになっている。

「譲り合い」「助け合い」ということが、日本の中には息づいているということが言え、それは各企業でも行われている。そのような文化の中では、「略奪」ではなく「企業が独自にできる範囲で援助する」「多くの人が出来る範囲でボランティアとして被災地を助ける」というような形になっている。この事が安心感(実際安心というのはどうかと思うが、何もないよりもありがたいという感謝の念が生まれる)がうまれ、そしてその後、また別な機会には今度は自分が助けるという。

阪神大震災の多くの被災者は、「今度は自分たちの順番」ということを1月17日の被災から29年目の中で言っていた。そのことばこそ、まさに「助け合い」という日本人の心なのではないか。

宇田川源流

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