「宇田川源流」 年初放談 日本国内の政治はこうなるかな?

「宇田川源流」 年初放談 日本国内の政治はこうなるかな?

改めまして、令和6年、皇紀2684年、本年もよろしくお願いいたします。

さて、今年も「年初放談」をやりたいと思う。このブログを始めてから、既に足かけ15年目になるのであるが、毎年「年初放談」として、占い師や予想を商売にしているわけでもないのに、その年を占うブログを書いて一年をは占めている。基本的には、「正月はネタがない」から、これで誤魔化していたのであるが、この「誤魔化す」という事も、毎年恒例になると様々な意味で「必要なコンテンツ」となるから面白いものである。

さて、一昨年の安倍元首相暗殺事件が起きたことから、昨年の予想は全てはずれてしまっていた。暗殺事件などはさすがに予想できるものではないので、仕方がないし、また、そのような話になっても予想はうまくゆかない者であった。そのような意味で言えば、昨年は「突発的な事故」はなかったことから、ある程度は見えてくるような感じになってしまう。昨年「突発的な事故があった」ことを言い訳にした分、今年になってしまうと、「事故がなかったから当たるであろう」などと言われてしまう。もう一度言うが私は占い師ではないので、そもそも当たるとは思っていないのである。ちなみに、本気の予想は「オンラインサロン」のほうでしっかりと予想しているので、こちらはあくまでも正月気分でお話をしてみたいと思ている。

さて昨年の正月はどんな予想をしたのであろうか。

<昨年の予想>

・ あまり国民の痛みがわからない岸田首相は5月のG7までそのまま行う。4月の統一地方選では自民党は敗北するが、自民党のなかで岸田首相降板論が出るが、そのままおこなう。その後増税の話を出して夏から秋にかけて解散総選挙を行う可能性が高い。そのうえで、増税を題材にした総選挙で自民党が、過半数は維持しても、目標には届かない状態になる。自民党の中では麻生太郎か菅義偉の再登板論が大きくなってゆく。

・ 野党は、「政策重視」と「反対しかしない」野党で二つに分かれる。しかし、ロシアや中国の問題などから、反対しかしない人々にはあまり支持が集まらない状態になり、ある程度政策を出すというような状況になるのではないか。もちろんそれでも野党側に指示は傾かないと思われる。

・ 政局は安定せず、外圧で政治が変わってゆくようになる。

<以上抜粋>

 さて、まずはG7までそのまま政治を行ったことまでは当たっているが、4月の統一地方選挙も特に自民党の敗北ではないし、また、解散総選挙もなかった。そのために増税を題材にした総選挙もなかったので敗北も何もなかった。

しかし、ある意味で言えア「増税」が国民に全く受けがなかったことは確かであり「増税クソメガネ」などと言われるようになり、また政権支持率は、調べる会社に寄れば、20%を割るという危険水域どころか、基本的には「死に体」と言われるような状況になっているということは言えており、既に「降板論」や「ポスト岸田」が取りざたされている。はっきりいってしまえば、岸田文雄が首相の間は、自民党の議員は「向かい風」が強くなるということになり、かなり不利な状況になっているということになるのではないか。そのように考えれば、自民党の中では、「岸田降板論」「岸田おろし」が起きているのであるが、しかし、一方で清和会のパーティー券問題や、自民党女性部のエッフェル塔問題などが起き、岸田首相を降ろしても次がいないというような状況になってしまっているということなのである。

ある意味で「岸田首相の間は、国民の風当たりが強い」のであるが、一方で「有力議員が全てスキャンダルを抱えてしまったので、つまらない議員以外は残っていない」ということになる。

ちなみに与党自民党の事ばかり書いているが、それでも「どの野党よりも政党支持率は高い」のであり、自民党に迫る支持率の野党は全くない。スキャンダルに講じて支持率が上がっても、結局は悪夢の民主党政権の時と同じになってしまうので、ある意味で他者を非難する事しか出来ない野党がいることが、日本の政治の不幸なところなのかもしれない。

いずれにせよ、初めの内容は、完全に外れたということであろう。

さて、二番目である。

反対しかしない人々にはあまり支持が集まらないというのは、完全に当たっている。何しろ、まずは荒井秘書官のジェンダー差別発言、次に岸田首相の息子の岸田翔太郎秘書官による官邸内の忘年会バカ騒ぎ騒動、自民党女性部のフランス「観光」研修旅行、内閣改造後に柿沢前外務副大臣の釘占拠買収疑惑(逮捕)事件。そして、先にも挙げた清和会パーティー券政治資金規正法違反問題、これだけのスキャンダルがあり、このほかにまだ「木原官房副長官の妻の殺人疑惑」など様々な問題がある。それらの問題の度に、野党、特に共産党と立憲民主党の議員はマスコミで、またはSNSなどで騒いでいるが、しかし、結局は誰も相手にしない。この事によって、注目は集めても、国民は反応しない。まあ「またやってる」ていどである。

政治家は、本来政策を審議する者であり、スキャンダルをあげつらう週刊誌記者などと同じになってはいけないのであり、そのような事しかしていないのに税金から年間数千万円の歳費や経費をもらっているなどというのは、そちらの方がスキャンダルに近いのではないか。

しかし、元々しっかりとした政策を学んでいるわけでもない野党議員は、そもそも政策について勉強していないので、何もできないということになる。そもそも、左翼系思想の人々は、全て他人に責任転嫁するような内容しかできていないので、自分の責任ですべてをできるような議員でなければ全く信用は得られないのではないか。

その意味で、この内容は当たっているということになるが、逆ん「当たり前の」のことを書いているので、当たってもうれしくはない。

三番目に移ろう。

政局が安定しないということはその通りである。同時に、その内容は政策で本来は求心力を維持するのであるが、残念ながら、その政策も岸田内閣はまともなものを出せていない。そのうえ、「外圧で変わる」というこ徒を欠いたが、そうではなく、G7にゼレンスキー大統領を呼ぶなど、岸田首相が自ら「外圧を作り出して利用する」というようなことになった。

しかし、そのようなやり方も全く功を奏さず、完全に支持率はじり貧状態になり、「何をやってもダメ」というような感じになったのではないか。ある意味で、リクルート事件が起きた後の、宮澤喜一内閣や、民主党との大合併を断られた福田康夫内閣に似てきた用である。

さて、このようにして答え合わせをしてみると、はっきり言ってあまり当たっていない。それもそれでよいのではないかという気がしないでもないが、ちょっと残念である。

さて今年の内容を見てみよう。

今年令和6年は、間違いなく混乱すると思われる。岸田内閣とすれば、昨年のG7直後が最も解散しやすい場所であったといえる。ある意味で、コロナウイルス禍が5月8日で終わり、その後、政策が大きく変わるので国民の信を問うべきであるとしながら、一方で、G7があったのですぐに解散は出来なかった。つまりG7終了直後に解散というのが最も理想的であり、なおかつ大義名分があったし、そのようにすれば、岸田内閣は求心力が高くなったはずなのである。

しかし、残念ながら今になっては支持率が低くなり解散などはできる状態ではなくなってしまったということになる。わざわざ負けるような内容をするバカはいない。そのように考えれば当然に、今となっては総選挙などはできないので総辞職以外の選択肢はない。今年の9月に、自民党総裁としての任期が切れるということになるので、それまでに何をするのかということが最も大きな内容になってくるのではないか。

その上では二つのことが話題になる。

「ポスト岸田はだれか」「解散総選挙はいつか」ということである。

当然に、総辞職、そして新しい総裁になって、早い段階で「新しい看板」で総選挙をするというのが理想的であるが、しかし岸田おろしをしたことが明かで看板のすげ替えだけとなってしまっては、話にならない。そこで、新しい総裁になって、何か目玉政策を一つ行ったのちに、すぐに解散総選挙ということになるのではないか。そのように考えれば、今年の通常国会(1月26日召集)の終了後すぐに総辞職、その後、「総裁選」があり、そののちに、解散総選挙、つまり、本年音12月、11月のアメリカ大統領選挙が終わった辺りが、そのタイミングということになるのではないか。

さて、ポスト岸田は、茂木幹事長・石破元幹事長・高市大臣・麻生副総裁というところが名前が挙がっている。このほかにも年末には加藤元厚生労働大臣なども挙げられている僧なので、まだあまり判然としていないということに安る。

これに対して、野党は相変わらず。はっきり言って今の野党には期待できないということなのではないか。ただ、「野党再編」がある可能性がある。はっきり言って野党第一党の立憲民主党は、凋落し、共産党との選挙連携や政策連携が挙げられる。そもそも立憲民主党は労働組合の連合がバックについていたが枝野幸男代表が共産党との選挙連携をしたことによって、連合の芳野会長が立憲民主党の支持を辞めたことから、立憲民主党は支持基盤が無くなってる。そのように考えると、日本維新の会は「大阪」であり、なおかつ「国民民主党」が期待される存在になるのではないか。

後は「極右」と言われる日本保守党や酸性等がどのような動きをするのかということも、なかなか興味深い所ではないか。いずれにせよ、「位置取り」よりも「政策」をしっかりとすべきでありなおかつマスコミにもそのような報道を期待したい。

さて最後に今年の政治の標語である。

<令和6年政治の標語>

・ 自民党は、岸田内閣によって完全に支持基盤が破壊され、支持率が低空飛行のまま全く戻らない形になる。それでも止めない岸田首相と、岸田おろしをする他の派閥勢力との軋轢が大きくなる。その中で自民党総裁選、そして12月ごろに解散総選挙になり、自民党は他の政党と連立しなければ、政権を維持できないような敗北をする。

・ 野党は再編されるようになる。立憲民主党が徐々に解体され、連合の支持する政党に移転することになる。そのうえで、日本維新の会も支持を集めるものの大阪万博の不始末から指示が徐々に減ってゆくことになる。日本保守党や参政党なども支持を集めきることはできない状態になる。

・ 国民全体に政治不信が強くなり、政治そのものに興味を失われることになる。そのような中で、政治をどのように復活させるかというようなことが大きな話題になってゆく。

 いずれにせよ、政治はあまり良くない。少なくとも岸田内閣の間はうまくない状態になるのではないか。

宇田川源流

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