「宇田川源流」【日本万歳!】 なぜ日本のウイスキーは評価が高いのか
「宇田川源流」【日本万歳!】 なぜ日本のウイスキーは評価が高いのか
毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本のすばらしさや、日本らしさが発揮できている部分など、または外国から日本が称賛されているような記事を皆様にご紹介し、その中の日本のすばらしさの根源にあるものを探るという連載である。その中において、日本のすばらしさというのは日本人の毎日の習慣や日本人の考え方、日本の国民性、日本の人々の性格ややさしさなど、日本人であるからそのようなことができるのであるということを皆さんにお届けして、その中で、日本人のすばらしさの根源は「日本人すべてが持っている」ということを共有したいと思っている。
毎週月曜日は「マンデー・ブルー」といわれるように、土日の休みの後にこれから一週間働かなければならない。働くことが嫌というよりは「自由な時間から自由ではない時間に変わる」ということになるということに、自分の時間が失われるような錯覚になり、それが、ブルーになってしまうというような状況になるのであるが、まさにそのような内容が、そのまま「マンデー・ブルー」につながってくるのであはないかという気がする。しかし、そのような「ブルー」な状況であっても、その内容が世界に称賛される内容であったり、誇りを持てるような内容であれば、それが自由な中ではなくても、自分のやるべきことが見えてくるのではないか。そのような内容を見てゆくということが重要なのではないかという気がする。その「誇りを持てる」読み物の一つとして、この連載があればよいのではないかという気がするのである。
さて本日は日本のウィスキーである。
はっきり言って、日本のウィスキーは世界のどこに行っても「土産」として成立するくらい素晴らしいものであるとされている。私が個人的に驚いたのは、イスラム教徒が多い地域の人に「サントリーの山崎というウィスキーが欲しいから、土産を考えるならばそれを買ってきてほしい」と頼まれたことである。御存じの通りに、イスラム教徒は酒は禁止だ。しかし、その酒を禁止している宗教の人から日本製のウィスキーを望まれたときには、さすがに驚いた。日本のウィスキーの評価はそこまで高いものであったということになる。
日本製ウイスキー、英で高値落札 「軽井沢」5600万円
【ロンドン共同】長野県にかつてあった「軽井沢蒸留所」で作られたウイスキー「軽井沢1960年」が17日、ロンドンで競売にかけられ、30万ポンド(約5600万円)で落札された。世界的に日本製ウイスキーの人気が高まる中、生産が終了した希少品に高値がついた。競売大手サザビーズが発表した。
サザビーズによると、軽井沢蒸留所は2000年に生産を停止。「軽井沢1960年」は熟成期間を経て、2013年に41本が販売された。軽井沢シリーズの中で最古のウイスキーだという。
この日は、日本初のウイスキー蒸留所の建設が開始されて今年で100周年となったのを記念し、計271点が競りにかけられた。
2023年11月18日 10時19分 共同通信
https://news.livedoor.com/article/detail/25374465/
先ほど紹介したエピソードは、イスラム教徒が飲みたいというのではなく、そのイスラム教徒の人の子供が結婚するにあたってヨーロッパやアメリカから客人が来る。当然にその客人に対してイスラム教徒だからといって酒を出さないわけにはいかないので、その酒をどのようにするのかということを考えてみるということになったのである。そして、彼らが驚きなおかつ、喜ぶ酒として「山崎」が選ばれたということになる。彼らの地域の商品ではないので、値段なども比較されることはないし、また、日本製のウィスキーは世界で評価が高い。そのように考えれば、最も良い飲み物であると判断したのである。
そのように考えてもらえるほど、日本のウィスキーは「山崎」に限らず非常に評価が高い。ウィスキーとは、当然に「水」「モルト(麦)」「酵母」の織りなす芸術品でありそこに木の樽(木の種類に関してはさまざま)の風味や熟成している場所の温度などが微妙に入って味を醸し出すものだ。
日本の評価の高さは、まずは「水」であろう。日本の水は本当に素晴らしい。この日本の水のすばらしさは、実は日本人が「水」をどれほど大事にしてきたか、またはその水を作り出す山をどれほど大事にしてきたかということが重要なのであろう。山や川に「神」を感じ、そして粗末にしなかったということが、日本人の大事な財産としてしっかりとそれを仕えるようにしたということが、現在の日本人の「水」を作り出している。現在、太陽光発電(民主党菅直人内閣の時の政策による)などといって山を壊してしまっているがその、山の破壊が将来の日本人に与える影響というのはかなり大きなものではないかと思う。何とかならないものか。エネルギーとか地球温暖化よりも、まずは山を再生させることが重要なのではないか。
ウィスキーに話を戻せば、そのウィスキーのs創る「きめの細やかさ」は、まさに日本人の酒造りということを思わせてくれるのではないか。酒というものに貸して、日本人は神様に捧げるものという感覚で酒を造ってきた。その酒づくりのノウハウをそのままウィスキーにも適用して作る内容は、日本人のすばらしさの結晶であろう。
このように日本人のすばらしさが詰まったものが、なんと5600万円で落札されたという。逆に外国の人々からすればそれだけの価値があるということではないだろうか。日本の価値は外国から見たほうがわかるのかもしれない。
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