「宇田川源流」 大阪万博は何故様々なところから嫌われるのか
「宇田川源流」 大阪万博は何故様々なところから嫌われるのか
大阪万博の危機が叫ばれている。いつもの事ながら、大阪万博に関しても、また建築費の増大が叫ばれている。箱物の「箱物行政」ということに関しては、様々な意味で批判が出ているが、今回もそのない世が出てきている。東京オリンピックの時も法外な値段がついた国立競技場の建て替え工事が出てきたはずである。そしてその内容に関してはマスコミが大騒ぎすることによって国民的な問題が発生し、そしてその内容を変えるということになった。その後再度入札や審査が行われ、そのことによって隈研吾氏のデザインの国立競技場ができた。
当然にこれ等の箱物行政の内容に関して言えば、多くの「途中で搾取してしまう人」がいるのではないか、つまり、建築工事費に様々な費用が上乗せされ、そのうえ、様々な人のわいろや不必要な利益が出てきているというようなことになるのではないかというような疑い、もっと言えば、不正があるのではないかというような感覚になっていたのではないか。もちろんその内容に関しては、特に証明されているわけではなく、当然に、疑惑でしかない。何か証拠が出ているわけでも何でもないのであるが、逆になぜ当初の計画から値段が徐々に上がってゆくのか、ということは全くわかっていない。
さて、大阪万博に関しても同じだ。だいたいの場合「円安」「原材料費の高騰」「人件費の高騰」「人材(労働力)不足」というようなことが並ぶ。しかし、大阪万博の場合はほぼ当初計画予算ほ倍になっている。つまりかなり大きな金額の変更になている。当然に、それに対して世間的な内容が大きな問題となっている。当然にSNSなどから考えれば、大阪万博などはやめるべきであるというような「万博不要論」や、この内容をやっている「大阪府」または「大阪維新の会」への無能論のような内容が大きく出てくる。
しかし、国際的な約束などを考えて、そのようなことから物事を行うようになる。今回の問題はまさにそのような内容を言えるのではないか。
<独自>メキシコが万博撤退の意向 参加表明国で初めて 予算などの問題で
2025年大阪・関西万博にパビリオンを出展して参加することを公式表明していた中南米のメキシコが、撤退の意向を関係者に伝えたことが9日、分かった。
万博からの撤退意向が分かった国は初めて。メキシコは自前で設計・建設する「タイプA」を出展する予定だったが、来年6月に大統領選挙が計画されており、再来年開催の万博への出展に必要な予算措置が不透明な状況になっているとみられる。
ただ、撤退を防ぐため、今後、日本国際博覧会協会(万博協会)が、より資金負担が少ない小規模な「タイプC」へ移行しての参加などを働き掛ける可能性がある。
メキシコは、公式に万博への参加を公式表明している153カ国(・地域)の一つ。しかし、正式な参加契約まで進んだ34カ国(11月1日現在)には入っておらず、参加をやめてもペナルティーなどは発生しない。
タイプAのパビリオンを目指す国・地域は当初、メキシコを含め56あったが建設資材や人件費が高騰。そんな中、メキシコは来年、大統領の交代が予定されており、予算措置を講じられるか確実でなくなったもようだ。
ほかの多くの国も、確保していた予算規模と実際の工事に必要な金額が折り合わず、日本で建設を請け負う事業者が見つからない事態となった。
万博協会は今年夏以降、代行して建設事業者に発注し建設してもらう簡易型パビリオン「タイプX」への移行を各国に働きかけていたが、これまで正式に受け入れたのはアンゴラとブラジルのみ。スロベニアなど計2カ国は、複数の国が一つの建物を共同で利用するタイプCに移行することが明らかになっている。
2023年11月10日 0時1分 産経新聞
https://news.livedoor.com/article/detail/25324211/
万博から5カ国が撤退の意向
大阪・関西万博にパビリオン出展を表明していた国などのうち、5か国程度が万博から撤退する意向を示していることがわかりました。
関係者によりますと、参加国が独自で建設する「タイプA」パビリオンで出展を予定していたメキシコが、万博から撤退する考えを政府関係者などに伝えていたことがわかりました。
メキシコでは来年6月に大統領選挙が予定されていて、その結果が見通せないため、万博の出展に必要な予算が確保できるか見通せない状況になっているためということです。
また関係者によりますと、メキシコを含めて5か国程度がいずれも国内事情などを理由に撤退の意向を示しているということです。万博参加予定国が撤退することになれば、初めてのことになります。
2023年11月10日 16時17分TBS NEWS DIG
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12198-2648429/
今回の大阪万博も、また2021年の東京オリンピックの「なぜ今(21世紀になって)日本で万博(またはオリンピック)を行わなければならないのか」というような感覚を持っている。つまり、そもそも論としてなぜ何をするかということをしっかりと示さなければならないのではないかということになる。
行政や今回の万博実行委員会は、「当然のように行う」というような感覚になっていた。嫌今もそのようになっている。訳の分からない状態で、この状態を「政府がやれといったから」という、昭和的な「親方日の丸」のないようで乗り切ろうとしていた。しかしそのことは、全く関係者すべてに万博の必要性を見せないような内容になっているのである。そのことは今回のないようでも見える。
万博にメキシコなどの5ヵ国が撤退の意向をした。パビリオンの出店を予定していたが、しかし、何故大阪の万博に出店しなければならないのかを全く理解させていないし、全体のテーマなども全く見えていないということになる。つまり、実行委員会は全く今回の万国博覧会の意味を各国に見せていないし、見せられていないということになるのであろう。まさに、そのような「殿様商売」が誰からも理解されない万博になってしまっているのではないか。
まさに、そのようなやり方そのものが大きな違いになる。きっと理解してくれるというような話でしかなければ、誰も理解をしないだろ。そのような独りよがりの仕事をし、全く一生懸命さがなく、なおかつ、そのようなことでコストばかりかかるような万博に誰が参加したいと思うのだろうか。今回の内容は「万博」が嫌われたのではなく、現在の大阪万博の実行委員会のやり方、そして、「殿様商売になった日本」のやりかた、そして融通の利かない日本の官僚的な対応に皆嫌気がさしたのであろう。
メキシコの撤退は、そのまま他の国々も大きく問題となるということを意味している。今後も他も撤退する国が出てくることになるであろう。そして日本国内ではその責任のなすり合いが始まる。初めからしっかりとしていれば、何の問題もないはずなのであるが、残念ながら、いまだに何も気づいていない。まだ何とかなるということを言っている。
さて、この万博の意味は、日本の今の「失われた30年」で仕事ができなくなった日本を再確認するということになってしまうのではないだろうか。
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