「宇田川源流」【宇田川版教育論】 日大大麻汚染・大学生までの間にどこで「道徳」を学ぶのか?

「宇田川源流」【宇田川版教育論】 日大大麻汚染・大学生までの間にどこで「道徳」を学ぶのか?

 今週の水曜日は「宇田川版教育論」をお届けしたい。少し前の記事であるが、その内容を見てゆきたいと思うからである。教育とは「国家百年の大計」といわれるほど重要な内容なのであるが、残念ながら戦後の日本はこの教育を軽視してきてしまった。本来日本で大事な内容であるはずの「忠孝」とか「仁徳」とか、そういった内容やあ、日本という国のすばらしさをしっかりと見る内容が全く見えてこないということが最大の問題になってきているのではないか。

さて、水曜日はこのほかに「大河ドラマどうする家康」に関して記載する場合もあるが、今週はちょっと「どうする家康」はお休みである。先週の内容は「関ケ原前夜」でありまあうまく石田三成というよりは、上杉景勝が悪く描かれていたのがなかなか面白い描き方ではなかったか。この関ケ原の合戦に関しては、やはり家康にとっては一つの大きなポイントになるが、実際は天下分け目という割には、反日しか戦っていない戦いであり、それ以上の拡大もなかった。また、武将という意味では、戦場で死んだ武将は少なく、島左近や大谷吉継、島津家久くらいであろうか。長篠の合戦のように武田側が軒並み戦死(この時代のことを書くのであれば討ち死という法が表現が正しいのかもしれないが)している状況を見れば、戦いそのものとしてはそれほどの激戦ではなかった。戦いそのものよりもその合戦に至るまでの謀略戦が大きな内容になっていたということになる感じである。その謀略戦の部分は、今回の大河ドラマではあまり多く書かれていないので、その辺はもう少し丁寧にやってほしかったというのが、残念なところである。

さて、今回は教育論。関ケ原の合戦でもそうであるが「忠誠心」というのは何なのか。また大人になってからの「道徳」というのはどのように考えてゆくのかということが重要である。日本の教育というのは、「記憶」が中心になってしまっているので、自分でその内容を考えるということができない。その場で考えるとか物事の善悪を判断するということができないので、大きな犯罪を犯してしまったりする。まさにその状態が「大学生」や「若い社会人」の間で出てきているのではないか。

「歌詞にできるかな(笑)」日大アメフト部、逮捕された部員がインスタライブで「拘置所での様子」語る姿にOBら激怒

 10月16日、日本大学アメリカンフットボール部の4年生の男子部員・矢部鑑羅容疑者(21)が、大麻を認識しながら密売人から違法薬物を購入した疑いで新たに逮捕された。日大アメフト部を巡っては今年8月、3年生の北畠成文被告(21)が中野区にある部の学生寮で覚醒剤と乾燥大麻などを隠し持っていたとして逮捕されたばかりだった。

 北畠被告が警察の調べに対し、被告が「ほかの部員も使っていた」という趣旨の供述をしたことなどから、捜査の手が伸びたとみられる。アメフト部の関係者が言う。

「北畠が逮捕された際に、部内でも“ほかにも誰か捕まるんじゃないか”という声は上がっていました。実際にはどれほど蔓延していたのか分かりませんが、少なくとも今後の部の運営において、2人目の逮捕者が出たことが大きな影響を及ぼすことは間違いありません」

 日大アメフト部は「フェニックス」というチーム名で知られ、全日本大学アメリカンフットボール選手権大会で21度の優勝を誇る全国屈指の強豪校だ。だが、2018年に「悪質タックル」騒動が起きたころから潮目が変わり始めた。監督やコーチが相次いで交代するなど、近年は部の運営においても苦心していたと言われている。そこにきて、今回の逮捕劇。複数の逮捕者が出たとなると、存続の危機に直面することは避けられないだろう。

OBたちはライブを観て激怒

 揺れるアメフト部だが、OBだという男性が憤るのが最初に逮捕された北畠被告の“態度”だという。矢部容疑者が逮捕されるおよそ1週間前、仲間内のメンバーで配信されたインスタライブでは、こんなやり取りがあったのだという。

「北畠はインスタライブで地元の友人2人と雑談しながらラップの話題で盛り上がっていた。呆れたのが、笑いながら『(俺の経験は)歌詞にできるかな?書ける?』『なか(拘置所)におる時、メモとか買えるやんか。なんか書こうかなと思ったけど、なんも想い浮かばんかったから』という北畠に、部員の1人が『YouTubeに載せて、ミュージックビデオで出したったらええやん』などと盛り上がっていたんです。

 逮捕されたにもかかわらず、友人とそのことをラップにしようかと談笑する様子が収められている。それを目にしたOBたちはみんな“大変な時にお前が何を言っているんだ”と怒っていました」(アメフト部OB)

 自らの行ないが原因で部は存続の危機に──そんな状況下でのこの振る舞いに関係者やOBが憤慨したのは当然だろう。

2023年10月20日 18時15分 NEWSポストセブン

https://news.livedoor.com/article/detail/25204918/

 ある意味で「価値観」ということがうまくできていないのではないか。10月20日の記事であるが、日本大学のアメフト部の大麻蔓延事件に関して、逮捕されたにもかかわらずそれをラップにしてYouTubeでアップするというようなことを言っていることにOBが激怒しているというような内容である。

さて、昔は大学のスポーツサークルといえば「心身ともに鍛えられて素晴らしい人格者になっている」ということが言われていた。明日意味で「スポーツ」を「剣道や柔道のような『道』として認識する」ということで、ある意味で勝つことまたはそれ以上の道を究めることを求めて、その内容を考えるような状況になっていたのではないか。そのうえで、その内容が大学などとして学歴もあり、精神的にも道を究めるようになり、スポーツの鍛えるストイックな精神などが、そのまま高く社会的に価値があるというように評価されていたというようなことになっていた。

しかし、今回のような事件は全くその価値観を覆すものである。最近のZ世代が理解できないというようなことが言われるが、まさに「承認欲求」の方が強くて物事の善悪がわかっていないということになってしまっているのではないか、。そのような価値観は、社会的にも全く見えていないし、また、迷惑系ユーチューバーに通じるものではないか。

さてここで「日本大学ほどの大学であってもそのような物事の善悪が身についていない」ということになる。つまり、大学生(逮捕された大学生は3年生で20歳以上で成人である)が、そのような最低限の道徳ができていないということになるのである。つまり、大学生になってから、または社会人になってからも道徳などの教育がっ必要であり、それをそれまで学ばせてこなかった小学校・中学校・高校の「教育を行わなかったツケ」が出てきてしまっているのである。そして、迷惑系ユーチューバーなどの話が有れば見えるとおりに、現在の若者に関しては「日本大学のアメフト部の学生は特別な例ではない」という事であろう。

まさに今の教育に必要なものは「人間教育」であり、日本大学の再生もそこにかかっているのではないか。単純に、文部科学省との関係などという話でではなく、「この若者が大人になった時の日本」を考えて教育ができるのか、そのように考えなければならないのではないかということになる。

宇田川源流

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