「宇田川源流」【日本万歳!】 21歳で前人未踏藤井聡太氏が将棋八冠独占

「宇田川源流」【日本万歳!】 21歳で前人未踏藤井聡太氏が将棋八冠独占

 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしています。日本人のすばらしさや日本人が海外から称賛されている記事を皆さんに紹介する企画だ。その称賛されている内容をしっかりと分析し、その称賛の内容の中から、同じ日本人が素晴らしいと思っているところと、日本人ならばいつも当たり前に行っているというような内容を見て、そのうえで日本の生活習慣や国民性のすばらしさを考えようという連載である。

しかし、この連載もたまには、日本人のすばらしさではなく、素晴らしい、そしてとくに秀でた日本人を扱う場合がある。その中の一人がアメリカ大リーグの大谷翔平選手であることは、年に何回か書いているので、すでに皆さんもよくわかっているのではないか。そしてもう一人「普通の人とは全く関係ない、素晴らしい日本人」が出てきた。それが将棋の藤井聡太「八冠」である。

将棋界では羽生善治九段が、我々の世代ではヒーローであった。羽生九段は、積んエに名人などの将棋のタイトルの最年少記録を 打ち立て、そのうえで、テレビなどにも出て常に信じられないような対局をしていた。しかし、その羽生善治氏を超えて、21歳で将棋界のすべてのタイトルを、それも史上初で独占する人が出てくるなどは思いもしなかったであろう。その「思いもしなかった」人物が、藤井聡太八冠である。ちなみに、あまり将棋に詳しくないので、「藤井聡太八冠」という呼称でよいのかどうかは不明なのであるが、ここではその呼称で続けさせていただきたいと思う。

さて、その対局などをここで解説しても意味がない。そのような内容はプロの解説者に任せるとして、やはり「日本の歴史を変えた」という意味では、なかなか興味深いのではないか。このようなことが起きるのであれば、もう少し将棋を勉強しておけばよかったが残念ながらそれほどの知識もないのである。

そのような日本の中でも、やはりこのニュースは素晴らしかったのではないか。

【速報】藤井聡太竜王が「王座」獲得 史上初の将棋八冠を達成

 藤井聡太竜王が「王座」のタイトルを新たに獲得し、史上初の将棋八冠を達成しました。

 藤井竜王は京都市のホテルで王座戦第4局に臨んでいましたが、永瀬拓矢王座が投了。3勝目をあげた藤井竜王は王座を奪取し、史上初めて将棋八大タイトルすべてを同時保持、八冠となりました。

 将棋界では1996年に当時25歳の羽生善治九段が当時の7つのタイトルを全て制し、七冠を達成していましたが、藤井竜王は今年6月に20歳で七冠となり、11日、前人未到の八冠を達成しました。

 このあと藤井竜王は記者会見に臨み、快挙を成し遂げた心境などを語る予定です。

2023年10月11日 21時1分 日テレNEWS

https://news.livedoor.com/article/detail/25149527/

藤井聡太竜王・名人、史上初の全八冠制覇 七冠時独占の羽生善治会長も祝福「前人未到の金字塔」

 将棋の藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)が10月11日、王座戦五番勝負の第4局で永瀬拓矢王座(31)を下し、シリーズ3勝1敗でタイトル奪取に成功、史上初となる八冠独占を達成した。2016年10月のプロデビュー以来、約7年で全冠制覇の大偉業を成し遂げると、七冠時に独占を果たした日本将棋連盟会長・羽生善治九段も「前人未到の金字塔」と祝福のコメントを発表した。

 藤井竜王・名人は2020年7月に棋聖位で最年少タイトルを獲得すると、ここから王位、叡王、竜王、王将、棋王、名人の順で獲得。保持したタイトルは一度も防衛に失敗することなく、そのまま八冠独占までたどり着いた。

 史上初となる八冠独占を果たした藤井竜王・名人に対して“全冠制覇”の先輩でもある羽生会長は「八冠達成、誠におめでとうございます。継続した努力、卓越したセンス、モチーベーション、体力、時の運、すべてが合致した前人未到の金字塔だと思います。今後も将棋の更なる高みを目指して前進を続けられる事を期待します。」とコメントを発表した。

 また師匠である杉本昌隆八段(54)も「王座獲得、そして史上初となる八冠達成本当におめでとう。どんなに険しい道でも臆せず挑戦し、考え抜いた末に最後は必ず正解にたどり着く。それは、私たちが持っている『人間力』を大事にして、その能力を十全に発揮したからでしょう。 全冠制覇も藤井八冠にとってはゴールではありません。これからも自分の信じる道を突き進んでください。期待しています。」と祝福していた。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

2023年10月11日 21時3分 ABEMA TIMES

https://news.livedoor.com/article/detail/25149563/

 さて数年前、愛知県の瀬戸市に行った。はっきり言って藤井聡太氏が瀬戸市の出身とは全く思わなかった。非常に残念ながら、「瀬戸市銀座通り商店街」は、文字通りの「シャッター商店街」であり、飲食店などがあるほかはほとんどが閑古鳥すら入っていないほどの寂れ方であった。陶器の食器のことを「瀬戸物」というようなことを言っていたのは、私の幼少のころは普通に言ってたのであるが、最近ではそのようなことも言わなくなってしまったのであろうか。その「瀬戸物」がいくつかある以外は、ほとんど何もなかったのである。

しかし、そのような中に「藤井聡太」の看板があり、盛り上がっている一角がある。もちろん、その日は何かがあるわけではないので、盛り上がっているといっても手作りのポスターなどがあるに過ぎない。しかし、その内容が本当に「手作り感と温かさ」があったことはなかなか忘れない。

瀬戸市というところの中では「地元の生んだヒーロー」なのであろう。そして今回テレビなどを見ていれば、その寂れていた商店街に多くの人が戻っていた。もちろん、一過性の物なのかもしれないが、しかし、藤井聡太八冠の力はそのようなものなのであろう。つまり、寂れた商店街に人を戻す力が、この21歳の青年にはあるということになる。将棋が強いというだけではなく、そのような力がしっかりと残っていたのではないか。

ある意味で、このような形での「町おこし」もあってもよいのかもしれない。そして将棋を目指す多くの子供たちが瀬戸市などに行くというのも面白いのかもしれない。昔本に書いた山田方谷は、自分の考案した桑に、地元の名前を付けて「備中鍬」として売り出しブランド化したが、藤井聡太八冠に関しても「瀬戸流」などとしてみるのも面白いのかもしれない。

傑出したプロに、多くの人が集まる。その力が、日本にはまだ残っている。そこに集まろうという力は、やはり日本のまだまだ捨てられない活気がそこにあるのではないか。そのように感じるものである。

宇田川源流

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