「宇田川源流」 ハワイを入国拒否された女性を報道して入国管理の甘さを露呈したテレビ朝日

「宇田川源流」 ハワイを入国拒否された女性を報道して入国管理の甘さを露呈したテレビ朝日


 本来であれば「プーチン・金正恩会談」について様々話をしたいところであるが、それはメールマガジン(宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話:https://www.mag2.com/m/0001647155)に譲るとして、今回は違う話題をしてみたい。ちなみに、プーチン・金正恩会談では、様々なことがわかるのであるが、特に「露中関係」「中朝関係」という関係がなかなか面白くなってきていることとがよくわかる。その辺は、メルマガでお楽しみいただきたい。

さて、そこで本日は、9月12日の朝、テレビ朝日で報道された「セックスワーカーに疑われた日本人女性」についての話をしたい。

それにしても、このようなことが起きること自体恥ずかしいことであるのと同時に、日本人というのは、どれほど国際的なルールを知らないのか、全く国際的でもないしまた、日本のマスコミ、特にテレビ朝日は、「入国管理」ということに関しての認識が甘いことがよくわかるエピソードである。

さて、そもそも「国境」というのは、不用意に他の国の人を入れることの内容にしている。いつも開かれているとか、観光客に門戸を開いているなどと思われがちであるが、それは、観光客である(つまりその国に来て金を落としてくれる)と考えているから、優遇されているのであり、当然に、テロリストや犯罪者などは、入国管理局で厳重に注意され、なおかつ疑わしい場合は入国拒否または強制送還される。ちなみに、入国拒否とは、「入国する前に帰される」ということであり、強制送還は、一度入国が認められたがその国の法律を守ることができないので、強制的に母国に返されるという状態である。

逆に、「不法に国境を超える場合」は、国際法上は「不法入国」つまり、「戦争やテロを起こす可能性を否定できない」ということになり、当然に逮捕することができるし、その逮捕ができずに逃げた場合は射殺してもかまわないということになる。「ちょっと国境を越えただけ」などということを言うが、それは死刑に近い重罪なのである。まさに国家転覆を考えている可能性も否定できないのであるから、殺されても文句は言えない。

以前北方領土に警告を無視して入ったかに漁船が、ロシアのヘリコプターに銃撃されて何人か死んだ場合も、日本は抗議しても、他の国はロシアに対して何も抗議をしなかったのはこのような国際法があるからである。

日本人は、このようなことは全く考えていない。

ひろゆき、ハワイで入国拒否の女性に「まともな仕事をしてなさそうなら当然」とバッサリ

 12日、実業家のひろゆきこと西村博之氏が、自身の公式X(旧ツイッター)アカウントに「日本人女性の入国拒否」について投稿。反響が集まっている。

 ひろゆき氏は、ニュースサイト『テレ朝ニュース』の記事を引用する形で投稿。記事では、若い日本人女性がハワイで入国拒否をされ、強制帰国させられるケースが急増していると報じられている。大阪市在住の32歳女性は1日、ハワイに到着してから長時間にわたる取り調べを受け「指紋、唾液、写真を撮られて、犯罪者みたいな扱いされてしまって」と話しており、結局入国拒否され翌日日本にとんぼ返りしたという。同報道では、アメリカのビザに詳しい行政書士が、「アメリカに出稼ぎに行かれる、売春を目的として行かれる女性が圧倒的に増えてきてます」と、相談が増えている“異常事態”だと話している。

 これを受けひろゆき氏は、「実際に、滞在期間ギリギリまで海外の日本人向けキャバクラとかで違法な労働をしてる日本人女性が多数居る」とした上で、「まともな仕事をしてなさそうなら調べられるのは当然ではないかと」と投稿した。

 この投稿にSNSには、「ハワイ住んでたけどこれは本当そう」「女性1人で入国する時の入管は本当に厳しい」「日本の女性ってそんなイメージになってんのか?」「インフルエンサーなら配信動画とかSNS見せたら良かったのでは」「職業インフルエンサーで、友達がホテル取ってて、服がいっぱいあるのは写真撮る為って言われたら…それは仕事で来ているのでは?」と、ひろゆき氏同様、自称した職業“インフルエンサー”に対してツッコミが集まっていた。

 中には、「ひろゆきさんの書き方はキャバクラで働く人を卑下している様にも見える」「ひろゆきさんの定義する『まともな仕事』とはなんですか?」といった言葉遣いに対する指摘も散見された。

記事内の引用について

ひろゆき氏のXアカウントより

https://twitter.com/hirox246

2023年9月12日 14時0分 リアルライブ

https://news.livedoor.com/article/detail/24972983/

 国境というものは、日本の場合は海ですべて区切られているので、そのような話はないと思われているが、2001年九州において北朝鮮の工作船と思われる不審船が領海内に入った時に、日本の自衛隊は、威嚇射撃を行いその後不審船が自爆した。この威嚇射撃についても、国際的には「当然のことである」というものである。そもそも「話せばわかる」などというテロリストはいないのであり、テロではなくウクライナにおけるロシアの軍隊のような状況かもしれないのであるから、警戒は怠れないのである。

そのような国際法があることも知らない、あまり頭のよくないインフルエンサーが、ハワイに行って、「ESTA(ESTAは、ビザ免除プログラム(VWP) を利用して渡米する旅行者の適格性を判断する電子システムです。ESTAは米国国土安全保障省(DHS)により2009年1月12日から義務化されました。)で、職業欄で嘘を書く」「宿泊地に関して他人名義で予約をする」などは、犯罪者の可能性が高い。何も、テレビ解説者のような「セックスワーカー」だけではなく、テロリストの可能性もあるのだ。そもそもESTAで嘘を書くというのは、当然に「国籍も違う可能性がある」ということであり、日本人であるというような感覚を持たれたかどうかも不明であろう。要するに、この女性(ユーチューバーであると報道されているが)は、何も知らないばかりか「日本人であるか、または、テロリストである可能性も疑われた可能性がある」ということになる。

なお、実際に入国拒否の場合は、その国から通知書が出てきており、そこには識別番号が書かれている。その識別番号で、「どのような疑いで入国拒否(または強制送還)されたのかはすぐにわかる」ということになるのである。冷静に考えて、入国管理とはそのようなものであり、厳格な作業であるが、なぜかテレビ朝日はそのように考えていないようである。

そもそも、「観光客なんだからよいではないか」と言いたげであるが、残念ながら、「観光客であるかどうかも不明」なのであり、同時に「日本人であるかどうかも、相手の入国管理局ではわからない」ということになる。嘘が書いてある書類に書いてある国籍や名前などはまったく信用できないのである。「ちょっと違うことを書いただけ」などの言い訳が通用する世界ではない。そもそも「テロリストではないという保証はどこにあるのか」といわれれば、どこにもない。見た目や態度などはどんなにも変えられるし、演技もできるのである。

そして、そのように厳しい入国管理が標準なのであるが、残念ながらテレビ朝日は「国際標準の入国管理」というものがどのようなものかは全くわかっていないし、また「テロの恐怖や何か工作されるかもしれない危機に対処できない」ということが見えていないということになるのである。マスコミとは、情報を扱う仕事でありながら、そのような国際標準をわからなくて何の仕事ができるのであろうか。

このようなところからも、日本のマスコミはおかしいと思われる原因を作っているのである。

宇田川源流

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