「宇田川源流」 岸田改造内閣の「人事的裏話」の一部公開

「宇田川源流」 岸田改造内閣の「人事的裏話」の一部公開


 9月13日に、岸田首相は、自身の第二次第二次改造内閣を改造し「第二次改造内閣」を発表した。 まずは内閣の呼称についてであるが、「第一次内閣」「第二次内閣」というのは、総裁選を経験しているかどうかということになる。岸田内閣の場合、そもそも菅義偉首相の辞任のあとをうけて、残り期間を首相として運営したのが「第一次内閣」ということになり、その後総裁選を行って河野太郎や高市早苗と戦って自民党総裁選に勝った内閣が、「第二次内閣」ということになる。日本の場合「議院内閣制」であり、そのことから、議会内の最大会派のトップまたはその指名するものが、国会で首相に指名され、その指名に従って天皇陛下が首相として任命することになる。そのような意味で「天皇に任命された」ということが「第一次」「第二次」の差ということになる。日本の報道は、そのようなしっかりとした違いがあるが、何故か天皇陛下による認証を全く重視しない左翼的な思想をもって報道をしているので、国会での指名、場合によっては自民党内の総裁選しか報道しない状況がある。これでは、日本の政治の仕組みが全くわからないのではないか。

さて、その意味で二次内閣の改造内閣ということが、今回の内閣である。前回の第二次第一次改造内閣(2022年(令和4年)8月10日任命)は、当初から波乱含みであった。

山際大志郎経済再生担当大臣は、世界平和統一家庭連合(旧:統一教会)との関係問題化で、後任は後藤茂之。葉梨康弘法務大臣の失言が問題で辞任し後任は齋藤健。寺田稔総務大臣は、政治資金を巡る不適切な処理で後任は民主党出身の松本剛明。秋葉賢也復興大臣は政治資金に関する問題で、。後任は渡辺博道。これで、大臣の更迭は4人になる。

大臣はこれだけであるが杉田水脈総務大臣政務官は、自身の男女差別・性的少数者(LGBT)などへの過去の不適切な言動で、荒井勝喜内閣総理大臣秘書官も性的少数者に関するオフレコ発言で、いずれも更迭されている。また、秋本真利外務大臣政務官は、贈収賄で

逮捕されてしまうというような状況である。

 前回の内閣はそのようなことであまり支持率が上がるものではなかった。その為に支持率は低迷してしまい、そしてあまり良い話にはならなかったのである。そのような意味で解散総選挙説まで出回ったのであるが、実際はどのようなものであろうか。裏話を交えてみてみよう。

岸田首相 内閣改造 副大臣・政務官での女性起用はゼロ

 岸田首相は、15日第2次岸田再改造内閣の副大臣・政務官人事を決定した。

 54人の副大臣・政務官での女性起用はゼロで全員男性議員からの登用となった大臣人事では、過去最多に並ぶ5人の女性閣僚を起用した人事とは対照的な人事となった。

 松野官房長官は、会見で「閣僚、副大臣、政務官、総理補佐官など全体で多様性にも配慮し、適材適所の人事を行った、女性活躍は岸田内閣の重要な課題である」と述べた。

9/15(金) 1FNNプライムオンライン

https://news.yahoo.co.jp/articles/598a343917aadbf47a293e5fd7932055e0048dcb

「女性ならではの感性」に猛批判「絶望的に古くさい」 内閣改造で新閣僚巡る岸田首相の発言に潜む感性

 「女性ならではの感性や共感力も十分発揮していただきながら、仕事をしていただくことを期待したい」

 岸田文雄首相が13日の内閣改造後に開いた記者会見で、過去最多に並んだ女性閣僚5人の登用に関してこう述べたことに、SNS上で「時代錯誤」などと反発が相次いでいる。

◆じゃあ「男性ならではの感性」って?

 X(旧ツイッター)では「女性ならではの感性」がトレンド入り。「『男性ならではの感性』とは言わないのに」「女性ならではの感性って具体的になに?」「絶望的に古くさい」「男女関係なく能力重視で起用したって言えばいい」「首相なのにジェンダーバイアスを強化する発言をしないで」などの声が上がった。

 立憲民主党の蓮舫参院議員は自身のXで「岸田総理、まだ女性は特別枠の発想ですね」と批判。小説家の平野啓一郎氏は「何も考えていない証拠だろう。オッサン政治はいつ終わるのか」と嘆いた。

 松野博一官房長官は14日の記者会見で、首相の発言について「政策決定における多様性の確保が重要なことや、任命された女性大臣にその個性と能力を十分に発揮して職務に取り組んでいただきたいという趣旨を述べられたものと理解している」と説明した。

 カナダでは、トルドー首相が2015年発足の新内閣で閣僚を男女同数とした際、その理由を「2015年だから」と答えていた。(坂田奈央)

2023年9月14日 19時19分 東京新聞

https://www.tokyo-np.co.jp/article/277345

 さてさて、早速ではあるが、岸田内閣に対して「?」がついている。一つは閣僚に女性が多いということに関して「女性らしい感性を生かしてほしい」といえば、いきなりジェンダーであるといい始める、そのうえで副大臣・政務官に女性が一人もいないということになれば、「時代を逆行している」ということを言う。「女性だから閣僚に入れるべき」といえば、当然に「女性だから」という理由付けをしているのであるから「女性らしい」というのは当たり前である。それを「能力といわない」と苦情を言うのであれば、今度は「能力主義にすれば、女性がいなくなった」といわれても仕方がないことになろう。このクレームに対する「二枚舌」は、実にマスコミの「批判さえすればなんでもよい」というような節操のない、批判精神が出てきていることになるのではないか。このようなマスコミのクレームを聞いていても、何の意味もないということは、国民はよくわかったのではないか。

さて、マスコミのことは別に何か書くにして、実際に、なぜ女性の副大臣と政務官はいないのであろうか。

上記に書いたように第二次第一次改造内閣、つまり昨年の8月10日の内閣では、閣僚が4人も辞任(更迭といったほうが良いかもしれないが)という状況になってしまっている。実際にその理由は、本人たちの湿原もあるのだが、同時に、岸田首相が前に出てしっかりと説明し、その批判を受け止めるだけの度量がないからであるというようなことが、自民党内では言われていた。そのことから、今回も「首相を狙うような人物」は、すでに入閣している萩生田・西村・河野・高市・茂木といった名前以外は、なるべく入閣を避けるような感覚があったといわれている。その意味で小渕優子議員が、自民党の役職者にはなったものの、入閣を果たさなかったのは、そのようなことであり、加藤鮎子議員はまさか自分が入るとは思っていなかったので、準備ができていなかった。といわれる。

そのうえ、女性議員の多く、特に副大臣・政務官候補の多くはフランス研修をしてしまっている。何しろあのフランス研修は「女性局」であり、そうでなければ、エッフェル松尾などは副大臣くらいに入っていたのではないか。そのように考えると、女性議員の「残りのメンバー」がいなかったということになるのではないか。

実際に、今回の内容では「何故林外務大臣は、大臣から外されたのか」「何故外務大臣は上川元法務大臣なのか」「萩生田政調会長はなぜ官房長官になれなかったのか」「週刊誌で話題の木原誠二官房副長官は今後どうするのか」「木原誠二への操作をさせないために法務大臣はなぜ小泉龍司なのか」など、様々なところで意外性のある人事になっている。ちなみに、一部では今回の内閣に関して「次の選挙で落選しそうな人の救済内閣」などと揶揄する人もいるようであるが、実際に、そんなに期待をされていないところもあるようだ。

さて、その意味では「実績を残さなければならない」のであるが、岸田内閣はどのような手を打ってくるのか。

宇田川源流

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