「宇田川源流」 中ロとアメリカが一触即発なのに間にある日本は平和ボケ

「宇田川源流」 中ロとアメリカが一触即発なのに間にある日本は平和ボケ


 日本では、いまだに「憲法9条を変えるか変えないか」というような話をしているし、また、武装に関して反対派がいる。日本という国は、外敵に占領されたことのない、世界でも稀有な国家であり、その事が「戦争に負けても、死なない方が良い」というような「奴隷思想」に染まってしまう人の大きな基本になってしまっている。

なんといっても大東亜戦争に敗戦しながら、日本は主権を守った。それは主にアメリカが寛大な措置をしたというか、ある意味で日本を恐れていたので「あまり手荒な真似をしなかった」ということであると考えられる。しかし、このような戦後の処理に関しては、様々な話が出ている。アメリカが日本を壊そうとしたので押し付け憲法を行ったとか、共産主義者を容認したなどの話からご繁殖を辞めてパン食にして、学校給食にパンを導入したなどの話、また道徳修身を無くしてしまったなど、様々な話がある。しかし、そのように日本を恐れ、日本に対して「手荒な真似をしなかった」ということは、当然に、それだけ日本が良く戦ったということであり、日本が本来であれば「一億総特攻」をする覚悟があったのに、その後天皇陛下のご英断によって無条件降伏をした。アメリカから見れば「余力を残している」というように見え、そしてその余力はまだまだ戦える、つまりアメリカにとって犠牲が増えるということを意味している。戦争に勝つ負けるという話ではなく、日本を支配するのに泥沼の状況に陥るということを予想するということになる。

そのような意味では「日本が敗戦にもかかわらず主権を保持できた」ということは、それだけ日本人がアメリカを恐れさせ、簡単に日本を植民地化できるというような状況ではないということを意味しており、そして、それだけ日本人が犠牲を厭わずアメリカに勇敢に抵抗し戦ったということであったのであろう。要するに「勇敢に、そして正々堂々と、戦い、強くあった」ということが日本が戦後主権を保持できた理由であり、全く抵抗しないとか、戦わないというような話があるが、そのような状況であれば、または散発的な抵抗しかしていなければ、日本は間違いなく植民地化してしまい主権どころか文化もアイデンティティも無くしていたのに違いない。

今回のロシアいよるウクライナ侵攻を見ていて、そのように感じたのであるが、皆さんはいかがであろうか。そのロシアと中国が、日本近海で軍事演習を行い、そしてアメリカにまで出向いて行っているのである。

中ロ艦船11隻がアラスカ沖に接近、米駆逐艦4隻と対峙 初の大船団に一時緊張

 米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は8月6日、ロシアと中国の艦船11隻が先週、米アラスカ沖アリューシャン列島の近くの海域を航行したと報じた。これを受けて、アメリカの駆逐艦4隻とP8哨戒機「ポセイドン」が追跡と監視を行ったということだ。

 これほど大規模な船団が米海岸に接近したのは初めてとみられるが、同紙によれば、ロシアと中国の艦船はいずれも、米国の領海に侵入することなく離れていった。

 アリューシャン列島は14の大きな島と55の小さな島で構成されており、その大部分はアメリカに属しているが、一部はロシアに属している。同列島とアラスカは、地理的に中国とロシアの両方に近く、中国、ロシアとアメリカの地政学的な対立の影響を受けやすい位置にある。

 米北方軍の報道官はウォール・ストリート・ジャーナルに対して、ロシアと中国が合同でアラスカ近辺を巡回していたことは認めたが、艦船の数や正確な位置については明らかにしなかった。

 同報道官は声明で、「米北方軍の指揮下にある空軍と海軍が運用する資産が、アメリカとカナダの防衛を確保するための作戦を実行した。(中国とロシアの)艦船による巡回は国際水域内にとどまり、脅威とは見なされなかった」と述べた。

 本誌はこの件について、7日に中国とロシアの国防省にメールでコメントを求めたが、返答はなかった。

   中ロ合同で太平洋を巡回

 ロシア国防省は4日付の報道発表の中で、ロシアと中国の艦船が合同で訓練を行ったと発表。戦術的操縦訓練や通信訓練、さらに互いの艦船の甲板からヘリコプターを離着陸させる訓練が含まれ、また艦船の乗組員らは巡回任務で2300海里超を移動したと明らかにしたが、アリューシャン列島への言及はなかった。

 ロシア国営タス通信は7月28日、「ロシアと中国の艦船」が太平洋で合同巡回を実施したと報道。その目的について、「ロシア海軍と中国海軍の協力強化、アジア太平洋地域の平和と安定の維持、沖合の海域の監視、およびロシアと中国の海洋経済活動の対象の警備」だと述べた。

 タス通信によれば、中国国防省もこの合同演習が実施されたことを認め、「第三国を対象にしたものでも、現在の国際情勢や地域情勢と関係するものでもない」とコメントした。

 アラスカ州選出のダン・サリバン上院議員とリサ・マーカウスキー上院議員は、5日に声明を発表。「数日前からアラスカ軍の指導部と緊密に連絡を取っており、アリューシャン列島の米海域を航行する外国の船舶については、機密扱いの詳細なブリーフィングを受けている」と述べた。

   駆逐艦派遣は中ロへの「強いメッセージ」

 マーカウスキーは、「今回のことは、アラスカが中国とロシアの両方に近いこと、そしてアラスカがアメリカの本土防衛と領土の主権において果たしている重要な役割を、改めて思い起こさせた」と述べた。「今回のような侵入行為が、私たちが軍の能力強化のために資金とリソースを確保するために努力している理由であり、同僚たちがこれらの投資の支援に加わるべき理由でもある」

 サリバンは米政府が駆逐艦を派遣するという対応と取ったことに「励まされる思い」だったと述べ、「(駆逐艦の派遣は)中国の習近平国家主席とロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対して、アメリカはアラスカの重要な国益を守るためには躊躇しないという強いメッセージを送る」対応だったとした。

 元米海軍大佐でヘリテージ財団の上級研究員のブレント・サドラーは、ウォール・ストリート・ジャーナルに対して、ロシアと中国の船団がここまで米海域に接近したのは「歴史上初めて」だとし、「きわめて挑発的」な動きだと述べた。

ジュリア・カルボナーロ

8/9(水) 10:23配信ニューズウィーク日本版

https://news.yahoo.co.jp/articles/f239af3044aad0a3fc1b5976b395b46a49cac848

 ロシアは、ウクライナに侵攻していて、現在あまり良い戦況ではないような情報が、少なくとも日本に対して伝わってきている。情報というのは、どこからどの視点で見るかによって全く異なるので、日本の報道をそのままうのみにすることはできないのであるが、少なくともロシアの海鮮当初の目論見とは異なっていることは間違いがないのではないか。

しかし、ウクライナの話は別にして、ロシアの反対側であるオホーツク海では中国とロシアが合同の軍事演習をしている。もちろんロシアに余裕があるということも言えるが、そもそもロシアは連邦制であり、なおかつウクライナで戦っているのは基本的には「陸軍」であり、オホーツク海で演習しているのは海軍である。そのように考えれば矛盾もない。同時に、その海軍の演習に関して、中国は「台湾への武力制圧」ということを目指しているという話がある。これに対してロシアは単純にその中国の行動に同盟として動くのか、あるいは「中国やロシアの目標が台湾ではないのか」ということを考えるべきであろう。

では「台湾でない」と仮定した場合、なぜ中国とロシアの艦隊はアラスカ沖まで行ったのであろうか。

簡単である。日本や台湾に攻め込んだ時にそれに対抗するのは、「アメリカ」である。しかし、アメリカの空軍基地であるグアムに行けば問題が大きくなる。また、ヨーロッパからの援軍もある。その場合「南航路」の場合は南シナ海で捕らえることになるが、北極海航路になった場合は、ベーリング海峡で捕まえなければ、ハワイ第三艦隊と合流されてしまうということになる。

つまり中国とロシアの艦隊がアラスカ沖に行ったということは「日本も戦争に巻き込み、アメリカの太平洋艦隊だけでは足りない状態を想定しなければならない」ということに他ならない。当然に、中国ロシアの連合軍は「北海道」を中心にした「日本」を標的に入れているということになるのは間違いがないということになる。

当然に与党自民党は麻生副総裁が台湾に行って「戦う覚悟」を示し、そのことに対して、アラスカ沖まで出張する軍事演習をしながら、その麻生副総裁の発言に対して「妄言」と言い放つ中国政府の言葉を誰が信じられるであろうあ。

まさに、中国は「日米韓台湾」を標的にしているということがよくわかるのである。

さて、ではその中国に対する日本は。

いまだに憲法改正もできないどころか、まだ武装とか、訳の分からないことを言ってる。本当に主権を失いどれになってからでは遅い。香港の民主派などがどのようになっているか、ウイグルの人々がどんな思いをしているのか、日本人はしっかりとそれをみて、「明日は我が身」と思って対策を講じるべきではないだろうか。

宇田川源流

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