「宇田川源流」【現代陰謀説】 エリザベス女王暗殺計画が明らかになった

「宇田川源流」【現代陰謀説】 エリザベス女王暗殺計画が明らかになった


毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。現代に横たわる陰謀を見ながら、その内容をどのようにして、ニュースなどから端緒を見つけることができるかということを考える内容になっているのである。実際に、陰謀は様々な所で行われており、その内容をいかに感がてえゆくのかということをしっかりと見ていなければならない。全く表面に出ない陰謀などもあるが、実際は、ニュースなどに何か端緒が出ていたり、あるいはニュースに何かか隠されているようなことも少なくないのである。それを、読み解くために何をすべきかということを考える連載である。

先週の陰謀説ではロシア高官が暗殺された内容について、少し、ココだけではわからないような内容を見てきた。実際にナノレベルの針を心臓に刺すなどと言うことは、ほとんどの人は知らない内容であり、また、心不全で疑われない内容になってしまう。特に私のように心臓に持病がある人や、ストレスの高い人などについては、心臓が悪いというような先入観もあるので、ほとんど疑われるようなこともなく「心不全」で終わってしまう。なぜ突然心不全になったのかはわからないので疑惑は残るものの、しかし、暗殺と結論付ける事もできないというようなことになるのではないか。

昔はそのような技術もなかったので、もっと簡単に暗殺していた。朴正熙大統領の暗殺などはかなり雑な暗殺の方法を行っているし、そもそも「戦争」「病気」「老衰」以外の死はほとんどが暗殺であったというような感じであれば、かなり多くの暗殺があった。

さて「暗殺」は何故行うのであろうか。暗殺の定義が「国や世界,もしくは特定の地域の社会の流れを,行為者側の望む方向に変える目的で,その社会に政治的な影響力をもつ人物を殺害すること。」であるというように見れば、その暗殺対象者の政治的または軍事的な影響力は、見方が我がどのようにしてもそれを超えることができず、なおかつ、他を凌駕するモノであるということになる。

まさに、このような人物こそが「暗殺の対象者」になるということになろう。


エリザベス英女王に対する暗殺計画 FBIが情報公開

 昨年9月に亡くなったエリザベス英女王が1983年にアメリカを訪問した際、暗殺の脅威にさらされる可能性があったことが、アメリカ連邦捜査局(FBI)が新たに公開した文書で明らかになった。

 それによると、FBIはこの女王の訪米の間、アイルランド共和軍(IRA)による脅威を懸念していた。

 こうした中、サンフランシスコの警官に対し、暗殺の予告があったという。

 文書によると、サンフランシスコにあるアイリッシュ・パブの常連だったこの警官は、パブで知り合った男性から電話があったと、FBI職員に警告した。

 この男性は警官に対し、「北アイルランドでゴム弾によって殺された」娘の復讐を考えていると語ったという。

 警官が相手からこの話を聞いたのは1983年2月4日、エリザベス女王と夫のフィリップ殿下が米カリフォルニア州を訪れる1カ月前のことだった。

 FBIは文書の中で、「この男性はエリザベス女王を害するつもりで、ロイヤル・ヨット・ブリタニア号がゴールデン・ゲート・ブリッジの下を通過する際に上から何かを落下させるか、ヨセミテ国立公園訪問時にエリザベス女王を殺そうとするつもりだ」としている。

 この脅迫に対し、米シークレット・サービスは「ヨットが近づいた時にゴールデン・ゲート・ブリッジの歩道を封鎖」することで対応しようとした。ヨセミテ国立公園での対策は不明だが、訪問は実現した。何らかの逮捕があったのかどうか、FBIは明らかにしていない。

 102ページにわたる文書は22日、米メディアの情報公開法に基づく請求を受け、FBIの情報ウェブサイトで公開された。

 故エリザベス女王の訪米の多くは、この1983年の西海岸訪問も含め、北アイルランド紛争が激化していた時期に行われた。

 1976年に女王は、アメリカ建国200周年の式典に参加するためにニューヨーク市を訪れた。

 その際、市内のバッテリーパーク上空を「イングランドよ、アイルランドから出て行け」と書かれた横断幕を掲げて飛行した小型飛行機のパイロットに対して、裁判所への出頭命令が出されたいきさつも、文書には書かれていた。

 文書では、女王の身の安全に具体的な脅威が及ぶ危険を、FBIが常に警戒していた様子がうかがえる。

 女王のまたいとこにあたるマウントバッテン卿は、1979年にアイルランド・スライゴ郡沖で起きたIRAによる爆破事件で死亡した。

 1989年に女王が私用でケンタッキー州を訪れた際には、FBIは内部文書で「イギリス君主に対するアイルランド共和国軍による脅威の可能性は、常に存在する」と書いていた。

 この文書はさらに、「ボストンとニューヨークには、IRAメンバーによるエリザベス2世に対する脅迫を引き続き警戒するよう、また、ケンタッキー州ルイビルにも直ちに同じ体制に入るよう要請する」と続く。

 競走馬を所有していたエリザベス女王は、ケンタッキーダービーなど競馬やそれにまつわる様々なものを楽しむために、しばしばケンタッキー州を訪れていた

 1991年の公式訪問時には、当時のジョージ・H・ブッシュ米大統領と共に、米メジャーリーグのボルティモア・オリオールズの試合を観戦する予定だった。

 FBIはこの時、「アイルランドの団体」がスタジアムでの抗議活動を計画しており、「アイルランドの団体がグランドスタンドのチケットを大量に予約していた」と、シークレットサービスに警告していた。

 FBIは米NBCニュースに対し、今回公開された文書以外の「追加記録」が存在する可能性があると述べたが、その公開時期については明言しなかった。

(英語記事 FBI reveals 1980s plot to kill Queen Elizabeth II)

2023年5月26日 15時17分 BBC News


 上記に暗殺の定義を書いたが、そのような意味では、エリザベス女王を凌駕するような影響力のある人はなかなかいない。2015年の事であったと記憶するが、イギリスのキャメロン首相(当時)が、イギリスの経済に関することを中心に物事を考えていたために、ほとんど中国に対して膝を屈する屈辱的な外交ばかりをしていた。

当時の習近平国家主席は、まだそこまでの世界戦略はなかったが、そのようなキャメロン首相のやり方を見て、かなり自信をつけ、そのまま行った一路に進んだに違いない。そのうえで、「財政的な支援をする」という名目で、イギリスを習近平が訪問し、エリザベス女王に謁見することになった。

エリザベス女王はトイレの前で、なおかつ手袋をしたまま握手をするというような事を行った。ある意味で国際的には非礼であるが、「あんな下品な男とは会いたくない」といい、また晩さん会ではチャールズ皇太子(現国王)は出席しないということになったのである。

このエリザベス女王の行為に、イギリスの国民の多くは、賛同し、そののちに、習近平を招き入れたキャメロン首相の言うことは聞かなくなる。

2016年にブレグジットが決まるのもまさにそのものであり、またイギリスは反中の国家として、中国との連携を深めるEUとの間で亀裂が生じることになる。当時中国との連携を深めるドイツのメルケル首相との間での対立するということになるのである。

 そのような影響力があるエリザベス女王に対して、当然に、暗殺計画があるのは理解ができる。特にイギリスに対して対立しているアイルランド独立派「IRA」などはそうなるであろう。

 FBIは文書の中で、「この男性はエリザベス女王を害するつもりで、ロイヤル・ヨット・ブリタニア号がゴールデン・ゲート・ブリッジの下を通過する際に上から何かを落下させるか、ヨセミテ国立公園訪問時にエリザベス女王を殺そうとするつもりだ」としている。<上記より抜粋>

当然に、そのような暗殺から女王を守るのは、「イギリス」だけではなく「訪問国の警察」つまり「アメリカのFBI」などがその任を負う。

逆に言えば、そのような情報を入手することのできないまたは入手してもその準備を行うことのできない日本には、そのような要人は来ないということになる。

日本は「平和ボケ」しているので、自国の元首相が手作りの銃で殺害され、首相が数十メートルの近距離から爆弾を投げられてしまうというような事を一年の間に繰り返してしまうような警備なのである。

そのような状況では「政治的な影響力のある要人が訪日する」ということはあり得ないことになるであろう。平和で敵がいないから護衛などもいらないというのは、日本流の詭弁でしかなく、そのような主張が日本を弱くしてしまっているのである。

暗殺に対しては「情報戦」と「武装戦略戦」である。そのことができるかどうか、その暗殺そのものの陰謀とその後の外交ということを含めて、考えるべきではないか。

宇田川源流

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