「宇田川源流」【日本万歳!】 令和初の園遊会が行われる

「宇田川源流」【日本万歳!】 令和初の園遊会が行われる

 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。毎日頑張っている皆さんに、少しでも良い話を出してみたいと思っているもので、日本を褒め、日本のすばらしさを改めてみてゆこうというような規格である。そして、その日本の中の一人が自分であるということをしっかりと見てゆけば、その内容が自分にもかかっている。日本人としての一つの誇りを持てるのではないかというような感覚を持ってもらえるのではないか。そうすれば少し頑張れるのではないかと思い、毎週月曜日、これから一週間が始まるというときに、この連載をしているのである。

 さて今回は「園遊会」の話題だ。

 まずはそもそも「園遊会」とは何なのか。そのことを見てみよう。普段であれば辞書などからその話を見るのであるが、今回は宮内庁のホームページからその「定義」を見させていただきたい。

 「園遊会」

 毎年、春と秋の2回、赤坂御苑で催されます。

 天皇皇后両陛下は、衆・参両院の議長・副議長・議員、内閣総理大臣・国務大臣、最高裁判所長官・判事、その他の認証官など立法・行政・司法各機関の要人、都道府県の知事・議会議長、市町村の長・議会議長、各界功績者とそれぞれの配偶者約2,000人をお招きになって、親しくお話しになっています。

 皇嗣同妃両殿下はじめ皇族方が出席されるほか、各国の外交使節団の長以下の外交官・各国の領事館の長とその配偶者も招待されます。

 なお、各界功績者は、産業・文化・芸術・社会事業などの分野で功労のあった人です。

<以上宮内庁ホームページより抜粋 

 https://www.kunaicho.go.jp/about/gokomu/kyuchu/enyukai/enyukai.html>

 さて、この園遊会には角界の功労者が招待されるのであるが、今回、令和初の園遊会は5月11日に赤坂御用地で開催され、国枝慎吾さん(車いすテニス選手・国民栄誉賞受賞者)・伊藤美誠さん(卓球選手・東京五輪金メダリスト)・高木美帆さん(スピードスケート選手・オリンピックメダリスト)・小林陵侑さん(スキージャンプ選手・オリンピックメダリスト)・吉野彰さん(ノーベル化学賞を受賞)・片岡仁左衛門さん(歌舞伎俳優・人間国宝)・松本白鸚さん(歌舞伎俳優)などが招待されていた。

 

雅子さま 着物を濡らしながら後列の招待客にも…令和初の園遊会で光った“神接遇”

 令和となって初めてとなる園遊会が、ついに開催された。4年半ぶりとあって、天皇陛下と雅子さま、皇族方のお出ましに、東京・赤坂御苑に集まった約1千人の各界の第一人者やその伴侶たちが心を躍らせていた5月11日13時、あたりが暗くなり、雲行きが怪しくなってきた――。

「宮内庁職員たちが、『思ったよりも早く雨が……』と心配そうに話していたら、実際に予報よりも早めに雨が降ってきました。例年なら14時10分過ぎには両陛下を先頭に皇族方が赤坂御苑の丘の上に並ばれるのですが、時間になっても出てこられません。

 しかし10分ほどたつと雨がいったんやみ、その後に両陛下と皇族方がお出ましになり、皇宮警察音楽隊により君が代が演奏されました。14時20分ごろにご懇談が始まるはずでしたので、雨のために予定より遅れた形でのスタートとなりました」(皇室担当記者)

 淡い水色の着物をお召しになった雅子さまを筆頭に、女性皇族方は和装でお出ましになり、華やかな装いの美しさに、招待客からもため息が漏れていた。

 しかし、両陛下と招待客の交流が始まると、いったんやんだ雨足が再び激しくなり、傘を差されてのご懇談となった。ある宮内庁関係者は、園遊会の進行を担当する式部職の対応の悪さについて苦言を呈する。

 「雷雨は自然現象なので仕方ないとしても、“土砂降りの中でずぶ濡れで待たせてしまったのは、招待客に対して失礼にあたったのでは”という声も上がりました。

 園遊会は4年半も開催されなかったので、職員たちの連携不足があったことは否めません。侍従なども含め、招待客への職員たちの配慮が欠けていた感があります」

 突然の雷雨に現場が混乱気味で十分な対応ができないでいた一方で、雅子さまはお召し物を濡らしながらも、招待客の接遇に奮闘されていたのだ。

「歌舞伎役者で人間国宝の片岡仁左衛門さん夫妻が、傘も差さずに緊張気味で両陛下との懇談を待っていました。

 順番が回ってくると、陛下がまず片岡さんに『よろしければ傘をお差しください』とお声がけされ、続けて雅子さまが『ずいぶんお待たせしました』と和やかに懇談が始まりました。片岡さん夫妻の緊張をほぐされるように語りかけられ、昔舞台を見たときの感想などをお伝えになっていました。

 全体的に、雅子さまは事前に招待客一人ひとりの情報を把握され、会話も濃い内容になっていたことが印象的でした」(前出・皇室担当記者)

■後列の招待客にも丁寧にお声がけされ

 園遊会は、天皇陛下と雅子さまに皇族方が続いて歩き、道沿いに並んだ招待客とお話しされながら進行する。コロナ禍の前までは食事やアルコール類などが提供されていたが、今回は感染防止のためソフトドリンクのみ。

 陛下や雅子さま、皇族方のお話がもてなしの中心となる、例年とは異なる園遊会だったが、雅子さまのおもてなしはひときわ光り輝いていた――。

「冬季五輪で2度金メダルを獲得したスピードスケートの高木美帆選手と、東京五輪の金メダリストとなった卓球の伊藤美誠選手が隣り合っていたのですが、雅子さまは『ご一緒に何かされることはありましたか』と、2人を結びつけるように話を向けられたのです。

 お話しする招待客の経歴や業績に合わせながら、的確な話題を展開する雅子さまのご配慮に、両選手の表情もとても明るく、両陛下の笑い声も聞こえてきました。そして雅子さまは、前列にいる人だけではなく、後列の招待客とも時折お話しされていました。集まってくれた人々を労いたいというお気持ちがあってのことなのでしょう」(前出・皇室担当記者)

 ご懇談の予定時間は20分ほど。しかし実際には、その2倍にあたる40分あまりをかけて、陛下と雅子さまは招待客と丁寧にお話しされていたのだ。元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんはこう話す。

「皇后陛下は積極的にお声がけをされ、お元気そうにお見受けしました。あいにくの雨でしたが、和やかな園遊会だったと思います。

 両陛下とのお話が長くなれば、相手の方も喜ばれます。お付きの職員が“お時間です”などと、先に進まれることをお願いしたあとも、さらにお話を続けられるのは、おもてなしやふれあいを大切にされるお気持ちの表れだと言えるでしょう」

 前出・皇室担当記者は、次のように目を輝かせた。

「春の園遊会でのご交流のご様子からは、天皇陛下と雅子さまが目指されている“国民の中へ”という思いを感じました。コロナ禍で長い間、両陛下が直接国民と交流する機会は制限されていました。そのぶん、これからのご公務や地方ご訪問では、より多くの国民と語り合われる時間を作り、大切にされるでしょう」

 雨の後にかかる美しい虹のように、これからも雅子さまは国民と心を通わせるための奮闘を止められることはない――。

2023年5月16日 6時0分 女性自身

https://news.livedoor.com/article/detail/24241420/

 この園遊会で話題になるのは、天皇陛下がこの各界の有名人に様々な「お声がけ」をするのであるが、このお声がけがなかなか面白い。陛下に対して「面白い」と言って大変不敬なのであるが、しかし、面白いという以外に表現ができない感じであることは間違いがない。天皇陛下にタブーはない。また、今まで様々な忖度が働いて、各界の有名人に対して聞けなかったことを、天皇陛下はしっかりと聞いてくれる。

 コロナウイルスの前の事であった。現在の上皇陛下が熊本を行幸した時に、熊本のキャラクターである「くまもん」に対して「中に入っていて大変ではないですか」ということを聞いてしまって話題になったことがある。全ての人がくまモンは着ぐるみであることはよくわかっているのであるが、その中の人がいない者として話をしているのである。それにもかかわらず、そのように話をしてしまうのであるから、なかなか面白いのである。

 さて、令和になっても天皇陛下の内容は全く変わらない。

 「歌舞伎役者で人間国宝の片岡仁左衛門さん夫妻が、傘も差さずに緊張気味で両陛下との懇談を待っていました。

 順番が回ってくると、陛下がまず片岡さんに『よろしければ傘をお差しください』とお声がけされ、続けて雅子さまが『ずいぶんお待たせしました』と和やかに懇談が始まりました。片岡さん夫妻の緊張をほぐされるように語りかけられ、昔舞台を見たときの感想などをお伝えになっていました。

 全体的に、雅子さまは事前に招待客一人ひとりの情報を把握され、会話も濃い内容になっていたことが印象的でした」(前出・皇室担当記者)<上記より抜粋>

 現在の今上陛下は、「国民の中へ」ということを心掛け、自分たちから積極的に中に入ってきてくださる。もちろん、国民はその内容に甘えてはいけないし、当然ん、ここにある片岡仁左衛門のように、しっかりと緊張をして受け入れなければならないが、逆に天皇皇后両陛下にお許しをいただいて、和やかになるということが最も良いことではないか。まさに、その緊張と緊張を解く姿こそが、「国民の象徴としての存在」であるということになるのではないかという気がする。

 今上陛下が目指す「令和の天皇陛下・皇后陛下のあるべき姿」ということが、徐々に見えてきている、その内容こそが「日本国民の統合の象徴」であるということを我々はありがたく見る必要があるのではないか。

宇田川源流

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