「宇田川源流」【日本万歳!】 やはり日本から発信する文化の中心は「漫画」である
「宇田川源流」【日本万歳!】 やはり日本から発信する文化の中心は「漫画」である
毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。。日本の素晴らしいところや日本が世界で活躍している姿をご紹介し、その内容をこの中で分析し、そして日本の文化のすばらしさや、日本の生活慣習、日本の国民性の素晴らしい所を感じようという連載である。そのうえで、我々日本人一人一人が同じような気質を持ち、そしてその日本人としての誇りをもって仕事をしていただきたいと思っているのである。
さて、私がこの「日本万歳!」の連載を始めようと思った野にはいくつかのきっかけがある。もちろん一つではないのであるが、しかし、そのいくつかのきっかけの中の一つが「日本のソフト文化の広がり」ということがある。実際にコロナウイルス禍があったために、中止になったがフランスやアメリカでは「ジャパン・エキスポ」が開催されていたのである。その様子を見て、また日本で行われるコスプレパーティーなどに外国人が多く参加しているのを見て「日本の文化のすばらしさ」ということがあるのではないかと思ったのである。
実際に、これ等の内容に関して「アニメ」や「漫画」は日本以外の国にも当然に存在する。現在でもアメリカで実写版の映画になっているが、「バッドマン」などの漫画は少なくないし、また北欧でもムーミンなどは当然に外国のものである。もちろん映画というものではなく、絵本のようなものである可能性もあるが、いずれにせよ、「画」と「物語」という組み合わせは日本以外にも存在する。
しかし、日本の漫画やアニメは、「大人が読んでも面白い」というようになっている。そのことが本当に素晴らしいということになるのではないか。ある意味で「物語の面白さ」ということがあり、その中に「奥の深さ」がある。一方で漫画ということは、その「物語の奥の深さ」を、「画」や「動き」「セリフ」で表現するということになる。まさに、「その組み合わせ」の妙が日本のすばらしさなのではないか。
高橋留美子、フランスの芸術文化勲章シュヴァリエを受勲「今後も頑張って漫画を描き続けます」
人気漫画『うる星やつら』『犬夜叉』などで知られる漫画家・高橋留美子氏が、フランス共和国より芸術文化勲章シュヴァリエを受勲したことが6日、小学館より発表された。
同社は「本日4月6日、東京都港区の駐日フランス大使公邸にで、シャルランリ・ブロソー文化参事官により、高橋留美子先生への芸術文化勲章叙勲式が執り行われました。級はシュヴァリエ。同芸術文化勲章は1957年に創設され、フランス共和国文化大半の名のもと『芸術・文学の領域での想像、もしくはこれらのフランスや世界での普及に傑出した功績のあった人物』に投与される勲章。過去に同勲章を受勲した日本人漫画家としては、谷口ジロー先生、大友克洋先生、松本零士先生、鳥山明先生、永井豪先生などが名を連ねます」と報告した。
日本女子大在学中の1978年、『勝手なやつら』でデビュー。代表作に『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』『犬夜叉』『境界のRINNE』など、現在、「週刊少年サンデー」にで『MAO』を連載中。単行本の世界累計発行部数は、2017年に2億部を突破した。2018年、米国アイズナー賞「Hall of Fame」、19年に仏国アングレーム国際浸画祭グランプリ、20年に紫綬褒章を受章した。
■高橋留美子コメント
この度は大変名誉な勲章をいただき、ありがとうございます。
日本の日常をベースにした私の作品を、フランスの方々も楽しんでくださっている事がとてもうれしいです。
これを励みに今後も頑張って漫画を描き続けます。ありがとうございました。
2023年4月6日 16時42分 オリコン
https://news.livedoor.com/article/detail/24009237/
そのようなすばらしさの中で、今回フランスの芸術文化勲章シュヴァリエを、日本の漫画家で圧高橋留美子さんが受賞した。
芸術文化勲章は1957年5月2日に設立された(「芸術文化勲章の設立に関する1957年5月2日の政令」)。アンドレ・マルロー(1959 - 69年の文相)によると「芸術家、作家、創作者から尊敬され羨望される」ものであるという――けれども、時として軽蔑されたり激しい拒絶に遭ったりもした(レオ・フェレの例が特に有名)――この勲章は、1963年にシャルル・ド・ゴールが決定した、国家功労勲章を設立するために13の省レベルの勲章を廃止する勲章再編成の時にも廃止されなかった4つの勲章のうちの1つである。
芸術文化勲章は、芸術文化勲章評議会と評議会長の助言に基づき、文化大臣の布告により授与され、毎年1月1日と7月14日に昇進が行われる。芸術文化勲章は3つの等級からなる。
・ シュヴァリエ(騎士)
・ オフィシエ(将校)
・ コマンドゥール(騎士団長)
シュヴァリエは私権を享有する30歳以上の芸術家にのみ授与されうる。オフィシエとコマンドゥールについては、以前の等級を授与されてから少なくとも5年を経て(既にレジオンドヌール勲章のコマンドゥールかオフィシエである場合を除く)、新たな叙勲に値する功績を示した者にのみ授与される。
日本人の漫画家の受賞者は、
大友克洋 - 漫画家。2005年シュヴァリエ、2014年オフィシェ
谷口ジロー - 漫画家。2011年シュヴァリエ
松本零士 - 漫画家。2012年シュヴァリエ
鳥山明 - 漫画家。2019年シュヴァリエ
永井豪 - 漫画家。2019年シュヴァリエ
高橋留美子 - 漫画家。2023年シュヴァリエ
という感じだ。この中で高橋留美子さんは「戦い」をテーマにしたものではない漫画であるということが特徴である。ある意味で、日本的な心理描写や男女の「淡い恋」をテーマにしたものの方が多く、その内容で、受賞したということが、なかなか特徴的である。やっとこのような漫画がフランスでも認められたのかという気がする。
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