「宇田川源流」【現代陰謀説】 北朝鮮の言う「津波兵器」は可能なのか
「宇田川源流」【現代陰謀説】 北朝鮮の言う「津波兵器」は可能なのか
毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。現在の世界に生きる陰謀をそのまま解析してゆこうと思っている企画であり、そのことによってマスコミのニュースの読み方や、あるいはその中に含まれる様々な内容を見てみようというものである。
さて、今回は「北朝鮮の核兵器」についてである。というよりは「地震兵器や天候兵器」という、壮大かつ陰謀的な兵器についての事を言っているのである。まあ、なかなか面白いかどうかは別にしても、基本的には実現が難しいのではないかという気がする。
さて、まずは「北朝鮮」が何故核兵器にこだわるのかということを考えてみなければならない。
日本では「北朝鮮がミサイルらしき飛翔体を発射した」など、普通にそのようなニュースを流しているのであるが、実際に「そんなに大変な事」なのであろうか。もちろん核ミサイルが日本の領土内で一発爆発したら、大変な被害になるであろう。日本の場合は核シェルターのような物はないので、基本的には地上にいる人が全て、直接的な爆風と熱波で死ぬのか、あるいは放射能で被爆して長く後遺症を患うかは別にして、被害を被ることは間違いがない。また政治の世界でも、今夏有為のロシアのウクライナ侵攻に関して、日本共産党などは国会の場において「ロシアの国際法違反や軍事侵略という国連憲章違反」を全く問題視せず「被害者側であるウクライナの外交の失敗」だけを言うというような不思議な話をしていて、これと同じ論理構造ならば、「北朝鮮にミサイルをいきなり打たれた日本政府が悪い」というような歪んだ政治意識になるということなのである。
しかし、よく考えれば、「北朝鮮がミサイルを日本に落とした後どうなるか」ということを考えてみよう。北朝鮮がミサイルを落とした後、北朝鮮が単独で兵を派遣して、日本を占領するのかということは、基本的にはあり得ない。つまり「日本という国家が失われることはない」ということになる。逆に言えば、北朝鮮のミサイルはロシアや中国といった国が、日本に対して占領の意思を考えた場合の前哨戦としか脅威ではないということになるである。
「津波起こして港を破壊」北朝鮮が水中からの核攻撃能力があると宣伝
北朝鮮の朝鮮中央通信は24日、軍の新たな水中攻撃の試験が21~23日に行われたと報じた。
「核無人水中攻撃艇を使った」とされている。朝鮮半島周辺での米韓の合同軍事演習に反発する北朝鮮は、多様な核攻撃をする能力があるとの宣伝を繰り返している。
同通信は、21日からの北朝鮮東部の咸鏡南道沖での試験では、「核無人水中攻撃艇」が投入されたと報じている。日本海に設定した針路を80~150メートルの深さで約59時間潜航し、23日午後に敵の港を想定した目標地点で、試験用の弾頭を水中爆発させたなどとされている。
水中での核爆発で津波を起こして艦船や港を破壊することが目的で、金正恩(キムジョンウン)総書記が指導したという。2012年から開発され、昨年末に朝鮮労働党中央委員会総会で作戦配置が決まったとする。
潜航能力や爆発力など性能は不明な点が多いが、韓国の専門家からは「目標地点で爆発させる『核魚雷』と言える。今後どこまで性能が向上するか、警戒は必要だ」との指摘がある。
2023年3月24日 17時10分 朝日新聞デジタル
https://news.livedoor.com/article/detail/23930028/
さて、核ミサイルの場合「軍事基地」に対して攻撃をした場合、当然にその軍事基地は壊滅状態になる。例えば、航空基地を行えば、広島型原爆のように、上空で炸裂し、その熱波と衝撃波が出てくるということになれば、滑走路はそのままかもしれないが管制施設などの陸上にあるものはほとんどやられてしまうし、その中のいる人は全て熱波で死んでしまうということになる。同時に、航空機も整備もすべてダメになるので、しばらくの間は使えないということになる。同時に基地周辺の住居も被害を被ることになるので、なかなか大変であろうと想像されるのである。
多分都市部の方が「地下構造物」が多いので助かる率は高いのではないかと考えるが、しかし、それでも破壊される構造物や放射能被爆者が多くなるということから、かなり大きな被害になるのであろう。
では海はどなるであろうか。
その内容に関して記事ではこのように伝えている。
水中での核爆発で津波を起こして艦船や港を破壊することが目的で、金正恩(キムジョンウン)総書記が指導したという。<上記より抜粋>
さて、まず、日本近海、例えば新潟でそのようなミサイルを爆破させた場合には、当然に、その爆破地点から同心円状に津波が発生する。新潟はもとより、逆側つまり韓国や北朝鮮、場合によってはロシアのウラジオストクなども、津波の被害になるということを意味している。北朝鮮はそのようなことをして、同盟国であるロシアの太平洋艦隊を傷つけて良いのであろうか。もちろん、それは、港そのものも破壊してしまうということになるのである。
ではそのようにしないためには、爆発の衝撃波を一定方向に出して他には影響しないようにする。このことによって爆発地点から、扇状に津波がゆくことになるが、ではそのような爆発を超せうする機能を持たせることは可能であるのかということが大きな問題になる。そのような技術は残念ながらまだ開発されていない。
潜航能力や爆発力など性能は不明な点が多いが、韓国の専門家からは「目標地点で爆発させる『核魚雷』と言える。今後どこまで性能が向上するか、警戒は必要だ」との指摘がある。<上記より抜粋>
まあ、陰謀論者はこのような話が好きなのであるが、化学的にどのようにするのか、「不明な点が多い」ということが最も正しい評価ではないか。
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