「宇田川源流」【日本万歳!】 松本零士さん逝去 その残した功績と日本のすばらしさ

「宇田川源流」【日本万歳!】 松本零士さん逝去 その残した功績と日本のすばらしさ

 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本のすばらしさを報道している記事を見つけその記事に焦点を当て、そのうえで、その内容を分析し、その中から日本の国民性や日本の国民として生活することの環境によるところを見るということにしている。日本のすばらしさは、一人の素晴らしいヒーローではなく、日本のすべての人々が日本のすばらしさの一つではないかという気がするのである。この企画ではそのことをしっかりと話をするつもりである。

 さて、今回は「一人のすばらしさ」を書くのではなく、その人の書いた「世界」を書くつもりである。

 松本零士さんは、私の現在の私の思想のすべての基本であるといえる。そのことは後に書くことにしたい。松本零士さんの素晴らしさは、その奇想天外の想像力と、その内容ではないかということになる。それまで宇宙ロケットでしかなかった。まさに、そのロケットが急に宇宙戦艦になるということになるのである。日本において、「戦艦での戦闘」ということになる。まさに日本の海軍の戦いを、そして日本の戦う精神をうまく表現してくれた。

 現在のロシアのウクライナ侵攻における内容や、その他の戦争などを見ていると、兵が略達をしたり、軍旗を乱したりということをしている。もちろん、多くの自分の命を盾にして国を守る姿や、平和に奉仕する姿を見ているが、しかし、それと同じくらい略奪などの問題も見ている。ウクライナ侵攻を話していると「略奪を行い、そして、信用などは全く関係ないのが社会主義である」と異様なことを言われることがある。日本の軍隊と、現在のロシアの軍隊やその他の軍隊と全く異なるのは、まさにその軍隊一人ひとりの「資質」であると思う。まさに、この連載の「日本万歳!」と同じように、日本のすばらしさは、英雄の一人の話ではなく多くの、日本人という集団の構成員一人ひとりがすべて素晴らしいのであるということがいえる。

 宇宙戦艦ということを出しているだけではなく、松本零士さんの漫画の中にはそのようなことがしっかりと書かれているのではないか。その中にかかれていることは、実は人間すべてに対するメッセージではないかという気がするのである。

漫画家・松本零士さんが死去

 「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」などで知られる漫画家の松本零士(まつもと・れいじ)さんが2月13日午前11時0分、急性心不全の為、都内の病院にて逝去した。85歳だった。告別式は近親者のみで既に執り行い、妻で漫画家の牧美也子(まき みやこ)さんが喪主を務めた。後日、お別れの会を予定している。

 6歳の頃から絵を描くのが好きだった松本さんは、9歳の時に手塚治虫氏の「月世界紳士」などに衝撃を受け、漫画を描き始めた。趣味が“仕事”に変わったのは16歳の時。漫画雑誌「漫画少年」に投稿した「蜜蜂の冒険」が掲載され、商業誌デビューを果たした。受賞をきっかけに「毎日小学生新聞」の連載を担当することになったが、原稿料は全て父親に生活費として渡していたという。

 幼少期から宇宙や機械が大好きだった松本さんは、「いつか自分でロケットを設計して宇宙に行きたい」という漠然とした夢を抱いていたが、家計を支えるために漫画家の道に進むことを決意。高校卒業後は、漫画道具一式と現金わずか700円だけを持って、福岡から上京した。

 上京後は文京区の「山越館」で下宿生活をスタート。生年月日が同じで、「仮面ライダー」「サイボーグ009」などで知られる石ノ森章太郎氏とともに憧れだった手塚氏に実力を買われ、アシスタントを務めていた時期もあった。

 代表作の「銀河鉄道999」は、松本さんが39歳だった1977年に少年画報社「少年キング」で連載がスタート。無料でもらえる機械の体を求め、アンドロメダ星雲に向けて鉄道の旅を続ける星野哲郎とメーテルの姿を描いた同作は、壮大でロマンあふれる作風で漫画ファンの心を奪った。

連載中の78年に早くもテレビアニメ化されるなど、宇宙戦艦ヤマトシリーズに続き、松本零士ブームが日本中に巻き起こった。

 2019年にはイタリア北部のトリノ滞在中に体調を崩し、病院に緊急搬送されたこともあったが、その後は回復して無事に帰国。近年はメディア出演などは控え、画業に専念していた。

 今年、画業70周年を迎え、「銀河鉄道999」、「宇宙海賊キャプテンハーロック」はテレビ放送開始から45周年と節目の年だっただけに、日本中が悲しみに包まれた。

 ◆松本零士(まつもと・れいじ)1938年1月25日、福岡・久留米市生まれ。16歳の時、投稿作「蜜蜂の冒険」で商業誌デビュー。57年「少女」掲載の「黒い花びら」で漫画家デビューを果たす。68年代に青年漫画誌が誕生し、青年漫画のジャンルで活躍するようになった。2001年に紫綬褒章を受賞。代表作は「銀河鉄道999」、「宇宙戦艦ヤマト」など。

2023年02月20日 11時25分スポーツ報知

https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12265-2180376/

 私の思想の基本にあるのは、やはり宇宙戦艦ヤマトにあると思う。今でもあの宇宙戦艦ヤマトのほとんどのセリフを覚えているのである。何か困った場合には、そのセリフを思い出すことがあります。私にはそれほどの影響があったということになるのです。

 ただ宇宙戦艦ヤマト愛をここで語るつもりはないので、それは他で書きます。銀河鉄道999であっても、「キカイノカラダを手に入れる」ということを通して、人間の命や限りあるいのということをしっかりと書いていることが素晴らしいのです。私が松本零士さんに習ったのは「命が大切だからこそ、戦う」のです。宇宙戦艦大和で、ヤマトがガミラス本星を攻めた後、古代進は「我々がしなければならないことは、戦うことではない、愛し合うことだった」という言葉を言います。まさに、この言葉こそがすべてではなかったかと思うのです。

 単純に戦争をするということではなく、守るために戦争をする。それはお互いがお互いに大事なものを守るために戦うから、一歩も引き下がれない戦いになるということを思うのではないでしょうか。逆に言えば、「本当に大切なものは、自分の命よりも重いものがある」ということなのではないでしょうか。

 このことは、様々な国で人々の心に響いているということになります。フランスでは、「彼こそがヒーローである」という言い方をされますし、また、私の知る限り、「日本の戦艦大和が戦った国々」の人々も、松本零士さんの漫画には大きく共感していたのです。このことの意味をしっかりと考えるべきでしょう。日本の頭の悪い左翼議員が、日の丸や、安倍晋三氏の写真に罰を着けたり落書きをするなどと言う「低俗」なことをしていますが、そのような話ではなく、「本当に大事なことはそのような象徴性を越えて、すべて受け入れ、共感を得ることができる」ということを、松本零士さんは教えてくれているのではないでしょうか。

 その人が亡くなったのです。

 一度会いたかった人物です。話を聞きたかった。それも「日本人」として「日本とは何か」ということを聞きたかったのです。残念です。

 でも、その語りたいと思う日本があってよかったのかもしれません。

宇田川源流

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