「宇田川源流」 千葉科学大学にて駐日ウクライナ特命全権大使特別講義を行った実行委員の一人として
「宇田川源流」 千葉科学大学にて駐日ウクライナ特命全権大使特別講義を行った実行委員の一人として
さて、今回はニュース解説というよりも、何となく自分が行ったイベントの関そうという感じになってしまいそうな感じがする。それでも、一応、普段書いていないうくらいなじょうせいについての記事になるので、そこはそこで面白いのかもしれない。
私は、このブログにおいてウクライナの件をあまり書くのは、ウクライナそのものを知らない状態であるし、たった今の戦況を知らないということになる。私の所に情報が入ってきていても、その内容が今その通りになっているとは限らないのである。その為に、「伝聞の情報をそのまま書くことになる」ということになる。それでは意味がない。そこで、本当の話を聞いてからしかできないのではないか。
さて、そのように考えていながら「本当の話」というのは、なかなか難しい。何度も書いているが、日本のマスコミが報道している内容は、本当に「真実」なのか疑わしい。日本のマスコミは危険なところにはいかないし、そのうえ「日本のマスコミフィルター」がかかって、そのうえ日本にいて現地を知らない人々の「常識」という、現実世界を無視した感覚で編集されてしまった内容である。そのように考えれば、「あり得ないことが起きている」という、ロシアとウクライナの戦争その者に関して取材も報道もできないのではないか。
何度か書いたが、今の日本の報道は、「戦況」だけを書いている。それはまるで野球やサッカーの試合をしているように「どっちが有利」とか「どっちが得点を挙げた」というような感じである。まさに、スポーツ観戦と同じで、どちらかの見方をしてその試合の成り行きをあおっていて、なおかつそこに何の貢献もしないし、何かをしようという意思もない状態なのである。そのような「煽る報道」を必要としているのであろうか?
このように考えた場合、日本の報道をもって、その内容を語る気はない。我々がしなければならないことは、「平和のために我々が何をできるか」ということであり、その内容を考えて平和を取り戻すことではないのか。
「ロシアに責任取らせる」 駐日ウクライナ大使が大学で講義
ロシアによるウクライナへの侵略が始まって1年となる24日を前に、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使(60)は9日、千葉県銚子市の千葉科学大で特別講義を開いた。「ロシア軍の犯罪は、言葉で表せないほど残虐なものだ」として今後、その責任を追及していくことを強調。出席した学生ら約200人は、熱心に耳を傾けていた。
コルスンスキー氏は、ロシアによるウクライナ侵略の経過を写真や図を使って説明し、最後には学生からの質問に答えた。「世の中の大変なことに対する覚悟はとても難しいが、覚悟していかなければならない」と語った。また、「大使からのプロパガンダだけでなく、個人的な交流ができると良い」と学生にウクライナの文化や人との関係促進を訴えた。
講義で司会を務めた危機管理学部3年の金城旭さん(22)は「話を聞いて遠い国の話ではないと思った。戦争の残虐さを痛感した」と話した。
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コルスンスキー氏の講義の要旨は、次の通り。
昨年2月24日、ロシアがウクライナを攻撃したとき、ほとんどの世界は、ウクライナはせいぜい3日間で降伏する、長くても1週間であきらめるという予測があった。
ウクライナから避難しなくてはいけなくなったのはおよそ800万人。それはウクライナのほとんどの地域の女性と子供の人数にあたる。その中の2500人は、日本で受け入れられている。実は日本にとっては前例のない意思決定だった。大変感謝している。男性は動員されたら本人が行かなくてはいけないので出国が許されていない。
GDP(国内総生産)の35%が失われてしまった。多くの学校や病院、住宅が破壊された。ミサイルはおよそ2500発発射され、800発ほどは弾道ミサイルだった。数百万人のウクライナ人がロシアに拉致され、そのうち確認されている子供は1万4千人といわれているがもっと多いと思われる。エネルギー市場に対する影響は、日本でも感じられる。
私がここで話す間も、最前線では毎日、何回もロシア軍が攻撃を続けている。だが、ウクライナはクリミアも含めてすべての地域を奪還する。ロシアに責任を取ってもらい、物理的被害の賠償を払ってもらう。戦争犯罪に関しても、国際裁判プロセスによって責任を取ってもらう。
今の世界ではインターネット、スマートフォン、フェイスブック、ツイッターなどがあり、(戦争犯罪の痕跡を)隠すことは、ほとんどできなくなっている。写真の資料は裁判の根拠になると限らない。特殊な手法で集められた証拠でないといけない。ウクライナがすべての犯罪の証拠を保つために、国連や独仏など諸国の専門官を招待し、証拠を記録してもらっている。すでに刑事事件となっている。裁判の過程ではすべての資料が提出される。
ロシア軍の犯罪は言葉で表せないほど残虐なもの。文明社会で育てられた人にとって想像ができないような犯罪だ。すべての証拠と記録が残っている。犯罪の残虐さ、件数が多すぎてジェノサイド(集団殺害)と思われるだろう。
ウクライナはロシアと一緒にいたくない。ウクライナの法律に基づいて暮らしたい。EU(欧州連合)、NATO(北大西洋条約機構)に加盟し、民主主義国家として発展していきたい。(前島沙紀)
2023/2/9 産経新聞
https://www.sankei.com/article/20230209-J3RJMFNV2NPBFBMLRKGX7HMT3Q/
戦争をしている状態がある。しかし、その先頭環境の知覚には一般の国民が生活をしている。その生活の場をロシアが攻撃しているということを見なければならない。もちろん、そのような場所を攻撃させないということは、あるのかも知れない。しかし、戦争をしている横で安心して生活などはできるはずがないし、また、その戦争をしている中で、何ができるのかは、全く見えてこないということになる。
日本は、憲法の縛りがあり、なおかつ「無為に」戦争反対を日本の国内で叫んでいる無能阿人々がいる。日本国内で、戦争反対を叫んだところで、ウクライナでの殺戮は一向に終わる気配を見せない。当然だ。当事者に届かないのであるから、単なる自己満足でしかないのである。攻めてロシア大使館の前でやるとか、ロシアにわたって声を上げるくらいの事をすればよい。
日本の抗議とはそのようなものでしかない。声が届かない、自分が安全な場所で自己満足で行っているだけで、やったつもりになっている。この「つもり」が最もし松野に負えないのである。高校野球やスポーツ観戦のように「声援」が力になると思っているのなら、まだよい方で、それを日本国内の政治勢力つまり、「利己的に利用する」ということをしようとするんどえあるから、困ったものだ。そのようなことにマスコミも加担するので、より一層真実から報道が遠ざかるのである。
さて、今回産経新聞の記事は、非常に素晴らしい記事で、講師のコルスンスキー大使が話した内容を洋卓で入れてくれている。まさに「 ロシア軍の犯罪は言葉で表せないほど残虐なもの。文明社会で育てられた人にとって想像ができないような犯罪だ。すべての証拠と記録が残っている。犯罪の残虐さ、件数が多すぎてジェノサイド(集団殺害)と思われるだろう。
ウクライナはロシアと一緒にいたくない。ウクライナの法律に基づいて暮らしたい。EU(欧州連合)、NATO(北大西洋条約機構)に加盟し、民主主義国家として発展していきたい。」<上記より抜粋>
このラストの二文が全てであろう。中には、かなり悲惨な光景の写真があり、親を亡くした子供が瓦礫の中で座っているようなものもある。何人かが顔を背けた瞬間、大使は「これが、ウクライナの人が毎日見ている光景です。悲惨かもしれないが、このような毎日の中で子供が生活しているのです」という言葉は、心に刺さる。平和であるということは、「普通ではない」という世界があるのだ。ではそこまでなんのために戦っているかと言えば、上記の二文だ。犯罪者のロシアと一緒にいたくない。ウクライナはウクライナ人のものである。これは、自分たちのエゴではなく、将来の、今悲惨な思いをしている子供たちに、自由と民主主義を残すということが自分たちの使命であり、それは、ロシアの奴隷としてい栗よりもはるかに意義があることであり、命を懸ける価値があることである。そのことを教えてくれているのではないか。「生き地獄」よりも「自由を勝ち取る戦いに命を懸ける」事を選んだウクライナの国民の選択が全てであろう。
そして、その自由を日本人はどのように考えているのか。
なぜマスコミは、このようなウクライナの声を出さないのか。「自由を勝ち取る戦いを肯定しないのか」ということは、疑問である。今のままでは日本人は、大阪府の元知事の主張のように「奴隷として生きてゆく事を選ぶ民族」として歴史に名前を残してしまう可能性があるのではないかと危惧をしているのである。
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