「宇田川源流」【大河ドラマ どうする家康】 関口の妻巴のような馬鹿が服部党を全滅させる

「宇田川源流」【大河ドラマ どうする家康】 関口の妻巴のような馬鹿が服部党を全滅させる


 毎週水曜日は、大河ドラマ「どうする家康」について相変わらず好き勝手書いている。それにしてもなかかな「史実」というか、「様々な資料や今までの家康に関する概念」とはまったく異なる内容が書かれているので、今までの歴史ファンにはなかなか受け入れられないというようなことを言う人が出てくる内容になっているのかもしれない。

少なくとも「大河ドラマ」は「ドラマ」である。つまり「現代の作家の作り物」であり、史実であるとか歴史通りであるというような話ではない。「歴史上の人物像や、歴史的なイベントや出来事を題材にした作品」であって、「その作品を通して現在の人々の抱える問題に関して社会的kなメッセージや、現代の人々の共感を得る」ということを行う王になっているのである。そのように考えれば、「史実」と言われる内容とは全く異なる内容であってもよいと思うし、また、そのことを通してメッセージを感じる人がいればよいのではないかという考え方をしている。

さて、今回の内容で言えば、私の歴史認識では「本多正信」というのは、三河一向一揆で当時の徳川家康に反発し、そのまま三河国を出奔した人物である。家康同様それまでは、関ケ原の戦いの時のような老練な策謀家ではなく、かなりまっすぐな人間であったようだが、その人が、全国を放浪している間に、様々な人脈や経験を積んで、策謀を使うようになったというように考えている。そして、その時の人脈の一人が「伊賀者」と言われる人々で、その棟梁が服部半蔵であったのではないかというような感覚を持っているのである。

伊賀の棟梁と言えば、織田信長を追い詰めた天正伊賀の乱の首謀者百地丹波であるように考えるが、伊賀者も様々似て必ずしも一枚岩ではなかったのではないか。

その本多正信と服部半蔵が、徳川家康の三河の独り立ちの辺り、特に瀬名救出作戦の時の主力で動いていたというようなことを言っているのである。もちろん、上記のようにそのような説があってもよいと思うし、また、学説や見方が無くても、そのような解釈の物語を作っても構わないと思う。

大河"悩める"服部半蔵に反響

 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は5日、第5話が放送され、松平家の武士だが“忍者の代表”服部半蔵役を演じる俳優の山田孝之(39)が初登場した。大河出演は竹千代(徳川秀忠の嫡男)役を演じた2000年「葵 徳川三代」以来、実に23年ぶり。オンエア終了後(午後9時)には「服部半蔵」がツイッターの世界トレンド6位、「山田孝之」が8位に入った。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河“初出演”にして初主演となる。

 第5話は「瀬名奪還作戦」。今川滅亡を織田信長(岡田准一)に約束した松平元康(松本潤)は、駿河・駿府に囚われの愛妻・瀬名(有村架純)を取り戻そうと決意。家臣たちの反対を押し切り“イカサマ師”と呼ばれる嫌われ者・本多正信(松山ケンイチ)の妙案に望みを託す。正信は伊賀忍者・服部一党を動員して奪還作戦を立てるが、頭領の服部半蔵(山田孝之)は過去の失敗から完全に自信を失っていて…という展開。

 山田が演じるのは、先祖が忍びの郷・伊賀出身のため忍者とよく間違えられる服部半蔵。本人は武士と思っている。そんな自分にプライドが感じられず、人付き合いが苦手。

 この日は正信の誘いを「忍び働きの銭など要らぬ」と一度は断り、棒手裏剣をうまく投げられない姿も。瀬名救出作戦に失敗し、服部党の長・大鼠(千葉哲也)を失うと、涙した。

 SNS上には「どうする半蔵回」「山田孝之の服部半蔵があっさり銭を受け取りそうで、勇者ヨシヒコに見えて笑いが止まらなかった」「忍者として有名な服部半蔵が忍者を嫌っている。そして、手裏剣投げが下手というキャラクター設定が面白い」などと絶賛の声も。初登場から大反響を呼んだ。

 半蔵のキャラクター像について、山田は「亡き父から『忍びはやるな』と言われていたことも明かされましたが、半蔵はそもそもできることなら争いを避けて生きたい人。ただ、時代的にも避けられない争いも多いし、自分は伊賀に生まれた宿命もある。それは理解しつつも、やはり争いたくない…という悩みや葛藤を抱えていたのかなと思います」と印象。

 一方、「幼い頃見ていた忍びとして活躍する父の姿に、少なからず誇りや憧れも持っていただろうと想像しています。いざ任務に就くとなれば、ほんの僅かですが、憧れていた父と同じ働きができる喜びもあったのかなと思います。でも、結果的に父は自分に忍びを勧めなかった。父はさまざまな出来事に巻き込まれ、もしかしたら甲賀との対立の中で亡くなったのかもしれない。その上での言葉だったことを考えると、やはり引き受けない方が良いのかな…と正信の誘いに対して逡巡する半蔵の思いを解釈しました」と第5話の半蔵を演じた。

 「脚本にある台詞をベースにしながら、描かれていない半蔵の過去や父のことを想像で足して、人物像を組み立てていきました。史実が本当なのかは誰にも分かりませんし、今作においては、僕に与えられた服部半蔵をどう生きるかということだけだと思っています」

 瀬名救出作戦の失敗については「鵜殿長照らに襲われた瞬間、『なんでバレてるんだ』と思考停止して、怖くなり、動けなくなってしまいました。しかも、そんな自分を救ったせいで、多くの仲間が命を落としてしまった。冷静に考えれば、相手方にバレた場合も想定しておかなければならなかったし、そうなっても動けるように日頃から準備しておくべきだったんですよね。(忍者ではなく、武士だが)忍びとしての身体能力は低いですし、戦いたくないので日頃からトレーニングもしておらず、手裏剣一つ投げられない。とはいえ、最低限自分が準備しておけば、仲間が犠牲になることもなかったのかと自分を責めたし、絶望したと思います」と述懐。

 「それでも、もう一度、瀬名奪還の任務に挑戦すると元康に申し出る覚悟ができたのは、亡くなった大鼠との約束があったからだと思います。きちんと任務をやり遂げて、銭をもらって妻や子に分けてほしいと言い残して死んでいった大鼠の言葉は絶対守らなければならないし、今度こそ成功させなければならない。でも、再度チャレンジすれば、指揮を執るのは頼りない自分なので、また余計に仲間の命を犠牲にしてしまうかもしれない怖さもある。でも、やるしかない…ずっと悩んで、葛藤して、人との間に挟まるというか。そうした人としての揺らぎが見えるシーンが多いので、人物像も自然とつかみやすかったように思います」と明かした。

 今後が一層、注目される。

2023年02月05日 20時45分スポニチアネックス

https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12278-2150537/

 さて、家康が桶狭間の後、今川義元亡き後、三河国で岡崎城に入り独立した。間違いなく、今川義元という絶対的な君主を失った今川家では、混乱が続いていた。その時に今川氏真が何をしていたか、そして徳川家康は何をしていたかということになる。そして、その時の「駿河に残された妻子」はどのようにしたのかということであろう。

後に江戸幕府では、妻子を江戸において「参勤交代」を行わせる。もちろんこれは徳川家康ではなく、徳川家光の時代に行ったことであるが、私の想像では徳川家康の「老人になってからの語り」を春日局辺りが覚えていて、三代将軍家光に対して教えていたのではないかというような感覚がある。そのことがあることによって、大名は余分の蓄財ができなくなり、また、常に人質を取られているような感覚になっていたのではないか。

さて、その内容に関して、今回は服部半蔵が、昔の自分の部下である「服部党」をひきつれて、その救出作戦に行くが、瀬名の母である巴が、鵜殿長照の妹田鶴に別れを告げたことから露呈し、そして奪還作戦は失敗し、服部党が全滅するというようなストーリーである。服部半蔵役の山田孝之氏の悲しみに暮れる演技はなかなか素晴らしかったのではないか。それに対して松山ケンイチ氏の、なんとなく軽い感じの本多正信は、漫画の実写化映画「デスノート」を思い起こさせる感じがある。多分、松山ケンイチ氏の考える参謀タイプ、または頭の良い人の像というのは、そのような感覚の人なのであろう。

ある意味で、そのようなことを通しての「人物像の差」が様々な人間模様を織りなしているということになる。

非常に情けない徳川家康に対して、他が様々な「人間的な問題を抱えている」感じである。その悩みを抱えた内容こそが、現代の若者の心の刺さるのかもしれない。そのように考えながら「ある意味で古澤良太氏が見た現代の若者像」が、苦悩するストーリーであるとみてみれば、意外と興味深く見ることができるのではないか。

宇田川源流

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