「宇田川源流」【日本万歳!】 心霊スポットがラリージャパンのコースになる日本の「死生観」

「宇田川源流」【日本万歳!】 心霊スポットがラリージャパンのコースになる日本の「死生観」


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本の素晴らしいところなどを報じている記事を見て、その日本の素晴らしい内容を読者の皆さんと共有しようということになっている。

その教習した日本の素晴らしい所は、必ず、日本の国民性や日本人の生活習慣などから導き出されるなんらかの影響があるのだ。その内容をあずは認識しようということになる。日本人というのは、基本的には「日本人の定義」を自分で言うことができないということになる。日本人としての「物差し」を自分で持っていないということになるのではないか。そのために、日本人は他の国に干渉されても正当な自分たちの素晴らしアあを言えなかったり、あるいは、他の国をよく知らないのにその国に「かぶれ」てしまうことが少なくない。

 何故だかはわからないが、その環境や背景、国民性や歴史などを知らずに、無条件に「外国のものは良くて日本のモノは遅れている」というような考え方は、遣唐使の時代で終わっているはずなのであるが、残念ながらもともとその資質がある日本人にとっては、江戸時代の260年の鎖国そのものが、そのような日本人の劣等感を呼び覚ましてしまい、明治時代以降「劣等感」と「欧米を超える」ということ、歴史的には「江戸幕府が行った不平等条約を解消して欧米列強に匹敵する」ということを目指した歴史の中に埋没してしまい、いまだに日本人の多くはその感覚の呪縛から抜け出せないでいるのである。

さすがにこの「日本万歳!」だけでそのような日本人の150年、いや江戸時代から数えれば400年の呪縛を解き放とうなどというような大胆な話は考えていないモノの、それでも、何らかの形はしなければならないと考えており、その内容をしっかりと身に着けておかなければならないと思うのである。

そのためにはまずは「日本人の素晴らしさ」を、それも「特別な日本人」ではなく「普通の日本人」のすばらしさを再確認し、その内容を見てゆく必要があるのではないか。そのように考えての内容である。

本日の記事は、かなり「やわらかい」ものなので、始まりは「深くて硬い」内容にしてみたのである。

日本の心霊スポットがラリージャパンで思わぬ拡散 SNS「こんなに世界に広まるとは」

 自動車の世界ラリー選手権(WRC)の今季最終第13戦、ラリー・ジャパンは13日まで愛知や岐阜で行われた。2位に入ったオィット・タナック(エストニア)は、レース中の画像付きで「アリガトウゴザイマス」と感謝。しかし、日本の心霊スポットだったようで、日本人ファンの間では「色味が何か怖い」と話題を集めている。

 まさかの場所だった。タナックの車両がトンネルから出てくるシーン。幻想的といえば幻想的だが、薄暗さも相まって物々しくも写る場所だ。愛知・豊田市の伊勢神峠にある国道153号の旧伊勢神トンネル。今大会でも難所の一つとして注目されていた。しかし、実は日本で有名な心霊スポットとされている場所でもある。

 タナックは知ってか知らずか、SNSに画像付きで「ラリージャパンで2位」と投稿。アルファベットで「Arigato gozaimasu!」と記した。日本人ファンからは「そのトンネル、心霊スポットだそうです」「ドライバーも何かを感じ取ったのか!?」「伊勢神トンネルがこんなに世界に広まるなんて感慨深いw」「例のトンネル写真、色々な撮り方がありますね!」「…写真の色味がなんか怖い」と戦々恐々となった様子のコメントも寄せられ、思わぬ拡散の仕方をしたようだ。

(THE ANSWER編集部)

2022年11月14日 21時3分 THE ANSWER

https://news.livedoor.com/article/detail/23199148/

 始まりの固さから一変して、今回は「ラリージャパン」と「日本の心霊スポット」の話である。

 まず何よりも「日本でラリーがある」ということがなかなか面白い。実際に、ラリーというのは日本の公道を走るレースであり許可をとることが非常に難しいし、また、それなりの道がなければならない。つまりうまくコースにしなければならないということになるので、それなりの日本の内容が必要になる。同時にその内容を見ていれば、日本の原風景やラリーコースの周辺が見えてくるということになるので、その内容を見てもらえばわかるように、日本のすばらしさや観客の規律の正しさなどが世界に訴えられることになる。しかし、それだけでは、日本のすばらしさを完全に体現したことにはならないのではないか。

 今回この記事に注目したのは「日本の心霊スポット」が「ラリーのコース」に入ったことだ。

 今回話題になったのは愛知県豊田市の「伊勢神トンネル」である。この旧伊勢神トンネルは明治30年(1897)に竣工。三河(愛知)と伊那谷(長野)を結ぶ飯田街道は、善光寺参りの人々や馬を使った物資輸送、特に魚や塩を運ぶ街道としてかなりにぎわっていた。もともとはこの伊勢神峠があり、この峠越えはかなりの難所とされ、また山賊なども江戸時代より前には出ていたということであったために、早い時期にこのトンネルを作ることが計画されたのである。

 当時はこのトンネルが開通したことで荷馬車の通行も可能となり、人々の物流はかなり便利になったようだ。しかし時代は変わった。自動車の大型化によりトンネルの相互通行は困難となり、昭和35年(1960)には50メートルほど下に、長さ1,200メートルの新しいトンネルが造られた。次第に旧トンネルは利用されなくなり、やがて人々の記憶からも消えていったのだ。そしていつの頃からか、忘れられた古いトンネルの周辺では、「女性の幽霊が出る」「子どもの霊を見た」という噂が立つようになった。なぜこの場所にそのような神霊の噂が出るのかはよくわかっていないが、一つには開通の際に人柱を埋めたというモノ、もう一つは、伊勢湾台風での被害者がこのトンネルに人を呼び寄せたというような、モノもある。このほかにも、ここで襲われた親子の霊などということが言われている。

 実際に、細かい事故報告などはないのであるが、心霊体験談だけは少なくなく、和服姿の女性を車に乗せると消えていたとか、女性が一人で入ると子供の霊に連れてゆかれて行方不明になるなど、様々なものがある。

 さてこのトンネルが、今回のラリージャパンのコースになった。何とも日本の歴史のなさや深さが世界に知れ渡ったということに他ならない。まあ、実際にラリーの車で和服姿の女性を乗せた車はないようであるが、そのような噂が出てくることもまた日本のすばらしさの一つなのである。

 何気ない日本の原風景に、一つの歴史がある、その歴史が心霊であってもまた栄光の歴史であっても、その歴史をの深さを感じることがそのまま日本のすばらしさになっているのではないかということになるのである。 

宇田川源流

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