「宇田川源流」【現代陰謀説】 なぜこの時期に?プーチン大統領のがん手術報道について考える

「宇田川源流」【現代陰謀説】 なぜこの時期に?プーチン大統領のがん手術報道について考える


 ゴールデンウィークが明けた。また平常通りの毎日になるのであるが、その平常通りの金曜日は毎週「現代陰謀説」をお届けしている。

 ゴールデンウィーク中は、オンラインサロン「陰謀渦巻く世界の中であなたが生き残る方法」や有料メルマガ「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」の中で、様々な事を言っていた。その中で、色々質問を受けているのは「宇田川は陰謀が嫌いなのか」ということを聞かれることがある。私自身が世の中の陰謀論を否定することがあるからだ。

 まず先に答えを言っておくと、私自身、現在日本で広く言われているサブカルチャー的内「陰謀論」ははっきり言って嫌いであるし、くだらないと思っている。あのようなことを言っているから陰謀論者は「サブカルチャー」扱いになってしまうのであろうということがよくわかるのであろう。

 基本的に世の中に「陰謀」は存在する。はっきり言ってしまえば、「日本人が陰謀と感じるような状態や外交工作」は存在するという報がよいのかもしれない。そもそも外交というのは「表」と「裏」があり、その裏の部分はきれいなものではないのである。そのような外交の中には陰謀とか工作というような内容が含まれることは重要であるし、その場合は、見方を多くつけた方がよいので、国際機関など様々な力を利用するものである。しかし、だからといって、その国際機関が陰謀を企てたとか、陰謀だから抵抗しても無駄という問う名話は全くないのである。陰謀そのものは「人間が行っているもの」である。つまり、「その組織や人間の能力以上の総合値をもって打ち破れば、当然に陰謀は打ち破ることができる」ということになる。

 日本の陰謀論は「陰謀だ」というだけで、それを打ち破るとか、たくらみを暴いて他の結論になるように導くというような話は全くない。つまり「陰謀だから仕方がない」というような「思考停止」または「自分が行動しない事の言い訳」でしかないのである。「陰謀」を語るうえで最も重要なのは、その陰謀を打ち破る方法、またはその手段である「カウンター・インテリジェンス」である。日本は戦前のノモンハン事件などで、カウンター・インテリジェンスによってかなり痛い目に遭っているのであるが、全くその内容が見えていない。まさに日本の「失敗から学ぶ」ということができない体質がそのまま現れてしまっているのではないか。

 陰謀を語るのであれば「カウンター」までしっかりと語るべきであり、その内容が語れないのであれば、陰謀論を言う必要はない。思考停止に導くだけの言説は、愚民を作るだけなのである。

今後の影響は…プーチン大統領“がん手術報道” 一時的に指揮権を“腹心”へ?

 ウクライナ侵攻の終わりが見えないなか、ロシアのプーチン大統領が、がんの手術のため一時、指揮権を手放すという報道がでています。

■製鉄所から100人避難…直後に攻撃再開

 黒い煙が上がっているのは、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所です。

 市民:「逃げ場がないんです。すべて破壊されて、どこに行けばいいの?小さな子どもがいるのに…」

 1日に民間人の脱出が始まった製鉄所では、その日うちに100人が避難。翌日も避難が行われる予定でした。しかし…。

 アゾフ大隊、パラマル副司令官:「きょうは一日中、爆弾が投下されている。私たちの計算では、子どもが20人くらい。女性や高齢者など、何百人もの大人がいます」

 最初の避難用バスが去った直後に、ロシア軍が攻撃を再開。地下に残っていた女性2人が死亡しました。

 ロシアメディアは、攻撃を再開した理由を停戦中にウクライナ軍が地下から出て射撃体勢を整えたためだと報じています。

■ミサイル攻撃…ウクライナ全土に空襲警報

 そして、日本時間の4日未明、ウクライナ全土に空襲警報が発令されました。ポーランドとの国境近くにある西部の街・リビウでは、ロシア軍による新たな攻撃が行われました。

 リビウ市長:「リビウでは、3つの発電所がミサイル攻撃を受けました。町の一部が停電し、2人が負傷、医師の診察を受けています」

 他にも、首都キーウ、南部のオデーサ、東部ドニプロなど合わせて8カ所、ウクライナ各地で攻撃が行われたとみられます。

 苦戦を強いられているロシア軍が、来週に迫った戦勝記念日を前に攻勢に転じたのでしょうか。

■がん手術報道…指揮権を一時的に“腹心”へ?

 そんななか、プーチン大統領に関する驚きの報道がでました。

 デイリー・メール:「近いうちに、がんの手術を受ける」

 デイリー・ミラー:「がんの手術のために姿を消す予定」

 ザ・サン:「メスの下のプーチン“がんの手術を受け、強硬派の元スパイチーフに権力を渡す”」

 先月30日、イギリスの大衆紙3社がそろって「プーチン大統領が、がんの手術を受ける」と一斉に報じたのです。

 デイリー・メールによると、プーチン大統領は4月後半に予定していた手術を延期。5月9日の戦勝記念日より、後に行う予定だといいます。

 手術後、すぐに復帰するのは難しく、その間の指揮を腹心であるパトルシェフ氏に委ねると報じました。

 パトルシェフ氏は、どんな人物なのでしょうか。専門家は、次のように話します。

 ロシアNIS経済研究所・服部倫卓所長:「(パトルシェフ氏は)元々、プーチン大統領と同じく、KGB(ソ連国家保安委員会)出身ですから。情報機関の出身者なわけですよね。政権内部でもNo.2みたいな位置付けですから。万が一、本当にプーチン大統領が一時療養ということになれば、パトルシェフ氏という線は全く妥当だと思います」

 プーチン大統領が一時的にせよ、指揮権を譲るという事態になった場合、ウクライナ侵攻にどのような影響があるのでしょうか。

 ロシアNIS経済研究所・服部倫卓所長:「今回の戦争に疑問を持って、内心、反対している人は多いと思うんです。そのプーチンが、盤石ではないということになると、そういう人たちが言葉にしたり行動に出したりと、そういうことが可能性として考えられる。ひょっとしたら、ある程度のところでロシアが停戦に動くことはあるかもしれません」

(「グッド!モーニング」2022年5月4日放送分より)

2022年5月4日 10時36分 テレ朝news

https://news.livedoor.com/article/detail/22108069/

 さて、今回は陰謀なのかどうかはかなり難しい。さすがにプーチン大統領の「ガン」が陰謀であるとはさすがに言いにくい。

 まずはこのような内容に接した場合、「本当か?」と疑うことが最も重要なのである。実際に、この内容はイギリスの情報機関から出たもので、イギリスのマスコミ以外は確認していない。もちろんイギリスのマスコミを信用していないわけではない。日本のマスコミほどあてにならないとも思っていないが、まあ、それでもマスコミは基本的には「飛ばし記事」を書くことも少なくない。何よりも営利主義だらわからない。ということで、まずは「嘘である」という前提で物事を書いてみよう。

 <嘘という前提>

 さて、まずは嘘であるという前提の場合、当然にイギリスがそのような嘘を流す必要はないのであるから、ロシアが何らかの形で嘘を流したということになる。では、嘘はなぜ流さなければならなかったのかということを考えなければならないのではないか。基本的に「嘘」を流すということは何らかの目的があり、なおかつ隠さなければならない真実が存在するということになる。その上、そのうそは、イギリスが流すことによって、何かの効果を生むということになるのである。

 そのように考えた場合、まず考えられるのは「イギリスが何らかの工作をしていて、その工作が成功したと思わせる」ということであろう。当然に「ガン」ということは、そのような病名ではないにしても、死に至る病であるということを考えれば、イギリスが何らかのん形で暗殺を企んでいたということになろう。その産札が成功したと見せかけるということが考えられる。いずれにせよ「プーチン」という指導者がいなくなるということは、ロシアの弱体化が見込まれることになるのであるから、イギリスが何かを仕掛けてくるというようなことがあり、その「カウンター」を狙っているということが挙げられるのであろう。

 いずれにせよ、嘘という前提がありうるということは頭の中に入れておく必要があるのではないか。

 <本当であるという前提>

 さて、本当であるという前提の場合、「ガン」を暗殺工作などで作り出すことは難しい。もちろん放射性物質などをもちこんでクレムリンの中に置く解くことが考えられるが、その場合はプーチンの周辺もガンになるはずであるから、プーチン一人というのはなかなか考えにくい。

 さて、ちなみに報道などの派内がプーチン大統領がガンではないかという情報は数年前から存在しており、昨年夏や一昨年前の秋などに、プーチンが行方が分からなくなっている時期があったが、それが、入院していたのではないかというような憶測が流れた。紺k内の情報はそのような情報を持っていた人々にとっては「やっぱり」という内容である。

 つまりプーチン大統領は本当にガンであるということになり、そのがんが進行したので、「生きている間に野望を達成する」としてウクライナ侵攻を行ったというような理由付けにもつながる。では、その場合、ここに陰謀はないが、逆に言えば、「これから陰謀や工作が十分にあり得る」ということになる。当然にプーチン大統領はその専門家であるからカウンター・インテリジェンスの準備もかなりあるに違いない。しかし、このことから、様々な事が起きることは十分にありうるということになるのではないか。

 これが本当であった場合夷は「今の陰謀」ではなく「これからの陰謀」をどのように読み解いてゆくかということの準備が必要位なるということになる。

 このように一つのニュースから未来を読み解くことが十分に可能であり、なおかつ、陰謀に関して思考停止ではないアクセスが必要になるということになるのである。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

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