「宇田川源流」【GW特別編集 第三次世界大戦突入か?】 ウクライナの国情の復習
「宇田川源流」【GW特別編集 第三次世界大戦突入か?】 ウクライナの国情の復習
いつもならば毎年「ゴールデンウィークのエロ」として、基本的には「土曜日のエロ」の延長線上の内容を、ほぼ一週間やるということにしているのであるが、今年は、さすがにロシアのウクライナ侵攻に、知床半島の観光船沈没、そして山梨では3年前のキャンプで行方不明になった女の子の遺留品とみられるものが発見されるということで、様々な意味から、あまり「エロ」を書いて、ここで空騒ぎをする感じでもないのではないかという気がする。
その上、「原油高」「値上がりの春」という感じで小麦に燃料の高騰から、様々な意味で生活不安が蔓延している状況である。そのような意味では、どうも「エロ」がなかなか表に出しにくいところであるとも思えるし、また一方で、ちょうどこの生活苦などがあるところで、エロの事件が同時進行的に出てくるのではないかという気がするのである。そのように考えた場合、ちょっと「今年のゴールデンウィークはエロをやるのは違うのではないか」という気がするのである。
そこで、今回はウクライナの話をしてみようと思うのである。
どうせウクライナの話をするにしても、せっかくであるから「すこし飛ばし気味」の話にして、「第三次世界大戦突入か?」というような感じで書いてみようと思う。
いずれにせよ、まずはウクライナの事ではないか。
さて、ところでウクライナ情勢というが、皆さんはウクライナのことはどれくらい知っているのであろうか。
そこで本日は「第三次世界大戦になった場合に最も茂大の起点となるウクライナ」んついてみてみよう。
ウクライナは、東ヨーロッパに位置する共和制国家。首都はキエフ。東はロシア、西はポーランド、スロバキア、ハンガリー、南はルーマニア、モルドバ、北はベラルーシと国境を接し、アゾフ海、黒海に沿った海岸線を持っている。人口は4130万人で、ヨーロッパで7番目に人口の多い国である。
ウクライナには紀元前3万2千年から人が住んでいた。中世には東スラブ文化の中心地であり、キエフ大公国という強力な国家がウクライナのアイデンティティの基礎を形成した。しかし、13世紀以降、モンゴル帝国の侵攻により領土が破壊され、ポーランド・リトアニア共和国、オーストリア゠ハンガリー帝国、オスマン帝国、ロシア・ツァーリ国など、さまざまな国によって支配され、分割された。17世紀から18世紀にかけてコサック・ヘーチマン国家が誕生し、繁栄したが、その領土は最終的にポーランドとロシア帝国の間で分割された。ロシア革命後、ウクライナの民族自決運動が起こり、1917年6月23日、国際的に認められたウクライナ人民共和国が宣言された。第二次世界大戦後、ウクライナ西部はウクライナ・ソビエト社会主義共和国に合併され、国全体がソビエト連邦の一部となった。
ウクライナの国土のほとんどは、肥沃な平原、ステップ(草原)、高原で占められている。ドニエプル川、ドネツ川、ドニエステル川が横切っており、南のブーフ川とともに、黒海、アゾフ海に注ぎ込んでいる。黒海北岸にはクリミア半島が突き出しており、ペレコープ地峡でウクライナ本土とつながっている。南西部にあるドナウ・デルタはルーマニアとの国境になっている。
山岳地帯は、ウクライナの最南端のクリミア山脈と西部のカルパティア山脈だけである。最高峰はカルパト山脈にあるホヴェールラ山(Говерла, Hoverla)で、標高2,061メートル。これ以外の地域も平坦というわけではなく、東ヨーロッパの中では比較的起伏の多い地形をしている。
気候は温暖な大陸性気候であるが、クリミア半島の南岸は地中海性気候により近い。降雨量は局所的に偏っており、北部や西部は多く、南部や東部は少ない。夏はほとんどの地域で暖かいが、当然南に行くほど暑い。冬は黒海沿岸は涼しいが、内陸に行くにしたがって寒くなる。
ウクライナは多民族国家である。主要民族はウクライナ人で、全人口の約8割を占める。ロシア人は約2割を占める。ほかに少数民族としてクリミア・タタール人、モルドヴァ人、ブルガリア人、ハンガリー人、ルーマニア人、ユダヤ人がいる。高麗人も約1万人ほどいる。
国内最大の少数民族であるロシア人の割合が高い州は、ロシアが実効支配しているクリミア自治共和国とセヴァストポリを除くとルハーンシク州(39.2%)、ドネツィク州(38.2%)、ハルキウ州(25.6%)、ザポリージャ州(24.7%)、オデッサ州(20.7%)、ドニプロペトロウシク州(17.6%)の順となっており、東部以外ではキエフ市(13.1%)が高くなっている。また、西部のザカルパッチャ州ではハンガリー人が12.1%を、チェルニウツィー州ではルーマニア人が12.5%を占めている。
ウクライナは2021年に「先住民法」を制定し、大統領ウォロディミル・ゼレンスキーが7月21日に署名して成立した。先住民族としてウクライナ人やクリミア・タタール人など3民族を認定し、ロシア人は除外した。これに対してロシア検察は翌日、欧州人権裁判所への提訴を発表した。ロシア連邦大統領ウラジミール・プーチンは先立つ7月12日、『ロシア人とウクライナ人との歴史的一体性』という論文を発表していた。
人口が集中しているのはキエフ、ドネツィク州、ハルキウ州、リヴィウ州、ドニプロペトロウシク州で、全人口の69%が都市部に住んでいる。
人口密度の高い州はドネツィク州、リヴィウ州、チェルニウツィー州、ドニプロペトロウシク州である。
現在ウクライナの国民は多くキリスト教徒のアイデンティティを持っているが、大半は特定の宗教団体に属していない。伝統的な宗教は、正教会の一員であるウクライナ正教会である。ルーシの洗礼以来、ウクライナの正教会はコンスタンディヌーポリ総主教庁に属していたが、1686年にモスクワ総主教庁に移され、20世紀末までモスクワ総主教庁に属していた。この移管は教会法に違反していたと指摘されるが、モスクワ総主教庁側はこの移管を「教会法違反」とは捉えていない。1990年には、ウクライナの独立運動の興隆に呼応して、モスクワ総主教庁から分離独立したキエフ総主教庁が設立された。
キエフ総主教庁・ウクライナ正教会の教会法上の合法性を認めている他国の正教会は長らく存在していなかったが、キエフ総主教庁は教会法解釈・歴史認識につき主張をしつつ、自らの合法性の承認を得るべく様々な活動を行っており、信徒数の上でもウクライナにおける最大の教会となっている。なお、懸案だったロシア正教会からの独立問題については、2014年にロシアがクリミア半島を併合したことによる反ロ感情の高まりを受け、2018年10月11日にコンスタンティノープル総主教庁から独立の承認を得ることに成功した。
この承認に基づいて、2018年12月15日に聖ソフィア大聖堂 (キエフ)で開かれた統一宗教会議で、ロシア正教会から独立したウクライナ正教会 (2018年設立)の創設が宣言された。オブザーバーとして出席したポロシェンコ大統領は「ロシアからの最終的な独立の日だ」と群衆に述べた。
これに次ぐ正教会として、モスクワ総主教庁の下に留まりつつ事実上の自治を行っているウクライナ正教会(モスクワ総主教庁系)があり、こちらは他国の正教会からも教会法上の合法性を認められているが、ウクライナ国内での信者数は減少している。他にもウクライナ独立正教会と独立合法ウクライナ正教会の教会組織が存在する。また、ロシア正教古儀式派教会の教区やポモーリエ派の会衆など、正教古儀式派の信徒も伝統的に存在している。
東方典礼カトリック教会たるウクライナ東方カトリック教会が正教に次いで勢力を有する。西方典礼のカトリック教会およびプロテスタント、さらにイスラム教徒、ユダヤ教徒、仏教徒も少数存在する。
ザ・ワールド・ファクトブックによる2006年度のデータ:によると各宗教の比率は下記のようになる。
ウクライナ正教会・キエフ総主教庁 - 50.4%
ウクライナ正教会 (モスクワ総主教庁系) - 26.1%
ウクライナ東方カトリック教会 - 8%
ウクライナ独立正教会 - 7.2%
(西方典礼の)カトリック教会 - 2.2%
プロテスタント - 2.2%
ユダヤ教 - 0.6%
その他 - 3.2%
さてこのような国がロシアとの関係で、様々に問題を抱えているということになり、そして戦争になるのである。
まずはこの地理的特徴や民族、そして主教的なことを見ておく必要があるのだ。
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