「宇田川源流」【日本万歳!】 生みのない町にも天然鮪のおいしさをいつでも届けるという「消費者の心に沿った細かいサービス」

「宇田川源流」【日本万歳!】 生みのない町にも天然鮪のおいしさをいつでも届けるという「消費者の心に沿った細かいサービス」


 毎週月曜日は、「日本万歳!」をお届けしている。日本の素晴らしい所をここでご紹介し、その日本人の素晴らしいところが、日本人の国民性に由来しているということを考え、その中で書かれていることが、我々一人一人の中に同じ内容考えがあるということを示してゆき、日本人全体が「素晴らしい」と感じることのできるように文章を書いている連載である。実際に、日本人の多くは、自分が素晴らしいということをあまり感じていないのではないかと思うのである。日本人ほど勤勉で、相手の事を考えている国民は少ないのではないか。

日本語で「サービス」というと、基本的には「無償でうけられる付加価値」であると考えている。しかし、例えば中国語でサービスを翻訳すると「服務」という文字を当てる。つまり「務める」という範囲の中の事であるとされています。そのことから当然に、仕事の中の一つというような感じになってしまい、その為に、サービス全てに金銭的な価値が設定されるということになる。「サービスが有料」というのも日本人ではあまりなじまないイメージがあるが、ある意味で、ホテルのベッドメイクにチップが必要なのと同じようなイメージではないか。

さて、日本人はサービスをするということにたいして「損をした」というような感覚はない。もちろん、それは「サービスをすることによってまた来てくれるようになる」「良い印象をもって帰ってくれる」というような感覚があるからに他ならない。つまり、その関係が、今後も継続するということ、またはそのような評判が色がってより大きな波となって自分に戻ってくるというような感じがある。

しかし、他の国はそうではないようである。単純に「相手の笑顔が見たいから」というようなことで、様々なことができるようになるのである。そのことは、徐々に「自分のテリトリー」を越えて、様々な所の人々を笑顔に変えてゆくということを使命に考えるようになってくるのではないか。

海のない街に「天然マグロ」の自動販売機!? マイナス50℃で鮮度保つ…漬け状態で絶品【新潟発】

 新型コロナウイルスの影響で飲食店の売り上げが落ち込む今、ラーメンやカレー、おつまみといった自動販売機を設置する店舗が新潟県内で増えている。

 そんな中、「山に囲まれた街に変わった自動販売機がある」との情報が。さっそく調査に向かった。

   SNSでも話題! 豪雪地域に現れたマグロ自販機

 海のない街、新潟県十日町市。冬の時期は積雪が2mを超えることもある豪雪地域だ。

 こんなところにある自動販売機というのが…。

 なんとマグロの自動販売機。500円、1000円と天然マグロの中トロや大トロが、冷凍パックで販売されている。

 取材をしていると、ひっきりなしに購入する人が訪れていた。

購入者:

 親戚がここで買って、おいしかったと聞いて来た。天然マグロがお得な値段で購入できた。

 海から50km以上も離れた街に、なぜマグロの自動販売機があるのだろうか?実はこの設置場所は、マグロの加工と販売を30年以上手がける「山崎食品」の本社工場の敷地内。

 詳しい話を山崎社長に聞いた。

山崎食品 山崎正行 社長:

 テレビで冷凍の自動販売機があることを知って、どうなるか分からないけど置いてみようと思い、始めた。すると珍しいためか、写真を撮ってSNSにあげる人が出るなど、意外に反響が大きかった。

 2021年11月に設置されたこの自動販売機。気になる販売数だが、なんと1日150~200個も売れるという。すでに自動販売機を購入した費用の元は取ったそうだ。

   おいしさの秘密はマイナス50℃の世界

 販売されているマグロが、工場内でどのように加工されているのか?案内してもらった。

 1日に約10トンのマグロを加工している本社工場。ベテランの従業員たちが手作業でマグロの皮を丁寧にそぎ落としてから、カチコチに凍った身を機械で柵状にカットしていく。

 これら加工するマグロは、マイナス50℃の冷凍庫で保管されている。

 この巨大冷凍庫には、世界中の海から獲れた約700トンのマグロが保管されている。マグロは非常に繊細な魚ですぐに鮮度が落ちるため、マイナス50℃の状態で保管することでおいしさを保つことができる。

 特殊な技法で解凍され加工されたマグロは、全国のスーパーや寿司店など飲食店へ運ばれる。その加工された一部のマグロが、自動販売機で販売されているのだ。

   醤油がなくても…30分で味わえる手軽さが人気

 さっそく天然本マグロの赤身・大トロの切り落としを試食。冷凍から取り出し、30分ほど置いておけばツヤツヤで脂のりも抜群のマグロが姿を現す。

 マグロは漬けの状態で、醤油がなくてもおいしく味わうことができる。

 山々に囲まれた豪雪地帯で味わえる、極上の天然マグロの自動販売機。一度試してみてはいかがだろうか。

(NST新潟総合テレビ)

2022年3月3日 12時0分 FNNプライムオンライン

https://news.livedoor.com/article/detail/21768062/

 生みのない場所で新鮮な魚を食べる。これはかなり夢のような話である。もちろん「魚」といっても、鯉の洗いのように、川魚などの淡水魚は内陸でも食べることはできる。しかし、生みの魚を食べることはできない。

この事は、「京料理」というものが「技術」が必要ということに繋がる。京都ほど、様々な肴が入ってこない、食材があまりおいしくない土地において、天皇や貴族に料理を提供するということは、それらの贖罪をおいしい料理にしなければならないということになる。海沿いなどにおいて、新鮮な魚を食べると非常においしく感じるが、その土地に「魚料理以外の腕の良い料理人が少ない」というのは、このような事情による。つまり、腕があまりなくてもおいしい料理を提供することができてしまうためである。

では、「内陸においしい生みの魚を届けるとどうなるのか」ということになる。実は日本のマグロの刺身の最も多く消費する県は山梨県である。山梨県は、何かお祝い事といえば、必ず鮪の刺身を食べる。あるいみで、沖縄の「ケンタッキー・フライド・チキン」とあまり変わらない状態であろう。つまり、新鮮な海魚の刺身は、内陸の土地になると「御馳走」そして「お祝いの席での料理」ということになるのである。

さて、そのようなことから、生みの魚を「いつでも、おいしくい届ける」ということを行うことが一つの、日本流のサービスということになる。

海のない街、新潟県十日町市。冬の時期は積雪が2mを超えることもある豪雪地域だ。

 こんなところにある自動販売機というのが…。

 なんとマグロの自動販売機。500円、1000円と天然マグロの中トロや大トロが、冷凍パックで販売されている。<上記より抜粋>

そもそも、冬の新潟の内陸地において刺身が食べられるということがなかなか興味ぶかい。もちろん、現在はトラックもあるし電車もあるので、そのようなことはあまり心配はしていないが、それでも、雪深い山の中で、刺身を食べたいというのは、何となく贅沢を感じる。

そのような中で、「自動販売機で天然鮪の刺身が食べられる」というのは、なかなか興味深い。もちろん、そのようなことをする必要はないし、またそのようなことをするならば高値を付けても問題はない。しかし、そこには日本人らしい内陸の人にもおいしい鮪を食べさせてあげたい、という気持ちがあるからではないか。そのような気持ちがあることこそ、日本人である。そしてそれを「お得な価格で提供する」ということが日本人のサービスなのである。

食べている人の笑顔のために、アイデアを出して対処する。これが日本人の本当の行動原理であり、読者の皆さんも毎日仕事をして頑張っているのは、そのような笑顔のためであって、自分の生活や資金のためではないのではないか。

そのように考えると「笑顔」の素晴らしい日本人が最も良いのかもしれない。

宇田川源流

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