「宇田川源流」【日本万歳!】 オリンピックを盛り上げた日本テレビアナウンサーの矜持

「宇田川源流」【日本万歳!】 オリンピックを盛り上げた日本テレビアナウンサーの矜持


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本のすばらしさや日本人の称賛されている部分をクローズアップし、その報道を取り上げて、その内容を分析して日本人のすばらしさを再確認しようとお言う規格である。当然に、日本人のすばらしさというのは、称賛されている人のパーソナルな部分ばかりではなく、日本人の国民性や日本人の生活習慣など、日本人ならば誰でもが持っている「日本人ならではの特性」があるのではないかと考えている。

 そしてそのような日本人ならではの特性を、ここで確認し、そのうえで、この連載を読んでいる多くの人も、ここで紹介する称賛されている人と同じ日本人の国民性を有しているのであり、そして、その日本人が称賛されていることは、多くの日本人が一緒に称賛されているということで、自信と誇りを持ってもらいたいと思うのである。

 毎週月曜日は「ブルー・マンデー」などといって、休み明けに仕事をしなければならないような状況であり、なんとなく気分がふさぎ込んでしまう部分がある。ましてや、先週のように、日本の反対側では戦争が始まっており、なんとなく心理的にはあわただしくまた漠然とした不安が出てきている。それでなくても、経済的には、ウクライナの問題から石油や小麦粉などが値上がりし、そのことから生活必需品が値上がりしているような状況になっているのである。そのような状況の中で、今自分に、そして日本の国民であるというようなことに誇りを持ち、自分の行っていることに自信を持つということが、どれくらい重要なのであろうか。

 さて、今回は、北京オリンピックについてである。北京オリンピックということに関しては、中国で行われていることや、政治的ボイコットがあったことなどから、賛否両論あるのではないかという気がする。しかし、そのようなことがあったとしてもスポーツの祭典であり、世界で北京には期待していなくても、オリンピックには期待している人は少なくないのではないか。そのように考えるのである。

 その、内容に関して考えてみたい。

中国女性報道官が「義ドゥンドゥン」こと辻岡アナに感謝=「北京駐在も大歓迎です!」

 中国の華春瑩外務次官補が19日、ツイッターで「義ドゥンドゥン」こと日本テレビの辻岡義堂アナウンサーに感謝を示した。 

 中国外交部の定例会見などを担当することもある華春瑩(ホア・チュンイン)外務次官補が19日、ツイッターで「義ドゥンドゥン」こと日本テレビの辻岡義堂アナウンサーに感謝を示した。

 辻岡アナは北京冬季五輪の大会マスコットでパンダをモチーフにした「ビンドゥンドゥン」が好きすぎて、ピンバッジなどのグッズを大量購入。「義ドゥンドゥン」の愛称と共に中国のSNSで大きな話題になったほか、国営テレビをはじめとした中国メディアから相次いで取材を受けるなど、一躍時の人になった。

 華氏はツイッターで「ギドゥンドゥンさん、ビンドゥンドゥン愛に満ちた楽しい報道をありがとう! この大会が終わっても、またいつでも中国に取材に来てくださいね。北京駐在も大歓迎です!」と投稿、辻岡アナが取材を受けている様子を映した映像を添えた。

 また、その後にも「ギドゥンドゥンさんのおかげもあって、ビンドゥンドゥンのグッズが爆売れです。外交部の藍庁(南ビル)の入り口に置いてありますが、私自身はまだ手に入ってません(涙)」と投稿した。

 中国ではビンドゥンドゥン人気が爆発し、関連グッズが急ピッチで生産されているものの入手困難な状況が続いている。

 中国メディアの観察者網は、辻岡アナが「中国人のポジティブさや熱意を感じた」「北京ダックを食べたい。ぜひまた中国に来たい」などと語っていたことを紹介。ビンドゥンドゥンのデザインチームの責任者・曹雪(ツァオ・シュエ)さんは「感動している。オリンピック精神や国のイメージをアピールするためのマスコットが、言葉では表現できないような広い意味を持つようになるとは思わなかった」と語っている。(翻訳・編集/北田)

2022年02月21日 12時20分 RecordChina

https://news.nifty.com/article/world/china/12181-1482985/

 さて、今回は北京オリンピックについてである。日本人はこのような「お祭り」というときには、必ずといっていいほど、「お祭り男」「お祭り女」が出てきて、お祭りを盛り上げるというような行動をとるのである。これはオリンピックに限ったことではなく、日本人の特性である「ハレの日」というような感覚があるので、その表になるのである。

 ハレの日というのは、日本人の感覚の中で、大多数の「日常」に対して、お祝い事などがあるときの特別な日が「ハレの日」である。逆に「弔事」があった時は「ケの日」ということを言う場合もあるが、実際にはあまり良くない言葉なので「ケの日」というような言い方はあまりしないということになる。

 このハレの日には、普段とは違った内容で盛り上がるというのが日本人の心の中にある。最も有名なのが、成人の日などに切る「晴れ着」という感覚がそうであるが、その日は特別でありなおかつお祝い事であるために、特別に盛り上がるというような感じになるし、またその盛り上がっている人を見て「白けた」ような感覚にはならないという状態なのである。何か冷めた目で見ていたりすると、逆に「ハレの日なのになんで冷めているのか」というようなことを言われるようになってしまうのである。

 さて、そのような盛り上がりを、日本テレビの辻岡義堂アナウンサーが演出した。ある意味で、この辻岡アナウンサーではなくても、今まででもオリンピックのたびに必ず日本の国旗を持、金ぴかの服を着たおじさんなど、様々な人が日本を応援をしてきたのである。ちなみに、昭和のオリンピック(東京・札幌)では、オリンピックの歌などがあり、かなり盛り上げていたが、さすがに今それを見るとちょっと時代が違うかなと思う。そして、そのように応援する人に対して、それを応援するような人も出てくるくらいである。

 今回は、その役目を日本テレビの辻岡アナウンサーが行ったということになる。これは、このコロナウイルス禍の中で、わざわざ中国まで行き、そして中国のオリンピックを盛り上げた日本人はいないのかもしれない。しかし、日本人が「お祭り」に対して盛り上げようというときには、そのようにするのが普通なのではないか。今回はそのように考える人が少なかったのかもしれない。

 それにしても、辻岡アナウンサーのやり方は、なかなか面白かった。特に政治的な内容や国家的な内容を持ち込むわけではなく、北京オリンピック公式キャラクターの「ビン・ドゥンドゥン」のキャラクターグッズを使って、オリンピック全体を盛り上げる。もっと言えば、日本だけではなくオリンピックという空間を楽しむというやり方をしていたのは、なかなか興味深い。他のオリンピックであれば、その街や国の紹介をするのであろうし、町の中の盛り上がりなどをするのだろうが、バブル方式で厳密に分離されてしま手血たので、それ以外は出来なかったともいえる。しかし、そのような中で、このような盛り上げ方をしたのは、日本テレビのスタッフもよく思いついたと思う。

 そして、その放送が中国で話題になり、そして中国から感謝される。もっと単純い言えば、中国は、中国のオリンピックであっても、そこまでやっていなかったということになるのである。本家よりも盛り上げてしまったというやり方は、やはり日本の「ハレの日」というような感覚が強かったからなのではないか。

 ビンドゥンドゥンのデザインチームの責任者・曹雪(ツァオ・シュエ)さんは「感動している。オリンピック精神や国のイメージをアピールするためのマスコットが、言葉では表現できないような広い意味を持つようになるとは思わなかった」と語っている。<上記より抜粋>

 まさにこのようなことは日本人特有、日本の人々特有の国民性に基づくものであるのではないか。これからも盛り上がるべき時には盛り上がる日本人でありたい。

宇田川源流

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