「宇田川源流」 中学高校の後輩である桝太一アナウンサーの転身を祝う

「宇田川源流」 中学高校の後輩である桝太一アナウンサーの転身を祝う


 さて少し前に話題になった「桝太一アナウンサーの日本テレビ退社と研究者への転身」ということに関して、私なりに書きたいことというか、皆さんにとってもお話ししたい内容が固まったので、少し古い記事ではあるが、この内容を書いてみたいと思う。実際にうまく書けるかどうかもわからないし、今回の内容は、一応「ニュース解説」の形式ではあるものの、私自身がなんとなく思ったことを書くだけの事であり、なおかつ個人的な意見の羅列であることから、本来は書くべき話ではないのかもしれないが、それでもなんとなくかきたくなったので、私個人のブログであることもあり、今回この内容を書こうと思う。

 さて、私も桝太一アナウンサーも麻布高校出身である。もちろん、かなり年齢的に離れているので、学内で直接一緒になったことはない。しかし、麻布という学校はあまり教員の異動がないので、教えている教員はほとんど同じであるという共通点がある。たぶん彼の得意な生物の教員は、間違いなく、というか、ホームカミングデーによって私が会った時には、その教員が「桝君は私が教えたんだよ」ということを言っていたので、間違いはないのであろう。そのほかにも数学や英語など、様々な先生が共通である。

 もちろん授業態度は全く異なる。私の場合ははっきり言って落ちこぼれであったために、授業態度はすこぶるよくない状態であり、基本的には学校というところは遊びに行くか寝るかどちらかであった。選出のホームカミングデーでは「睡眠学習ありがとう。騒がれるよりどれほどましか」ということを言われて笑っていたが、まさにそのような状況である。

 しかし、それ程(桝アナウンサーのことは書いていないが)までに授業態度が異なるのであるが、それでも、共通のことがある。

 同じ高校であるからよくわかるし、また校風でもある。なおかつ、先輩なども同じ雰囲気があるのでよくわかるのであるが、その中から本日のお題にしっかりと合致する内容を見れば、「一般の常識からかけ離れていても自分の正しいと思うことを行う」ということと「誰かの敷いたレールの上を走ることを極端に嫌う」ということの二つである。

 高校在学中に、大先輩で俳優であった加藤武氏は、「誰かの演出に従うのはおかしいだろ、俺の方が絶対に正しいんだ。そう思っていたから文学座を飛び出したことがあってね」というような話をしていた。演劇で俳優が監督や演出家に対して「俺の方の解釈が正しい」といい始めては大変なことである。しかし、この学校の卒業生はその意気がよくわかるという感じである。

 今回、演劇とアナウンサーで異なるが、まさに同じようなことではないのか。

日テレ桝太一アナ 3月で退社、同志社大理化学研究所の助教に「科学の伝え方考え」 バンキシャは継続

 日本テレビ・桝太一アナウンサー(40)が23日、3月をもって16年間在籍した同局を退社することを、メインキャスターを務める「真相報道バンキシャ!」で発表した。4月から同志社大学ハリス理化学研究所で助教として「科学を適切に伝える」方法を研究する。「バンキシャ!」出演は継続する。

 番組冒頭、桝アナは「3月をもって日本テレビを退職し、大学の研究所員に転職することにいたしました」と報告。「これまでみなさんにさまざまな情報をお伝えしてきましたが、自分の中でずっと課題であると感じてきたのが、科学的なことをテレビでもっと分かりやすく的確に伝えられないか、という部分でした」と明かし、「これからよりよい科学の伝え方についてもっと深く考えて、それを実践していくためにはどうしたらよいか考えた結果、新年度からは同志社大学ハリス理化学研究所の助教としてサイエンスコミュニケーションと呼ばれる学問分野に取り組んでいきます」と説明した。

 退社後も「『バンキシャ!』のキャスターは継続」すると説明した。

 桝アナは東京大学大学院農学生命科学研究科卒。2006年に日テレに入社し、今や日テレを背負う看板アナウンサーに。大学時代はアサリを研究していた。

1/23(日) 18:02配信 デイリースポーツ

https://news.yahoo.co.jp/articles/8a8c23b5688bda91dd4aef84cc839db67f43b7d9

 それにしても分野が違いすぎる。アナウンサーから研究者では全く分野が違うということになる。ある意味でアナウンサーというのは、他人の書いた原稿を話すということが中心的な仕事である。そのように考えると、上記の加藤武氏のような感覚を持ってしまうと、なかなか続けられないのかもしれない。

 個性的といえばそれまでであるが、しかし、テレビ番組などで生物などの内容を見ていると、非常に生き生きした表情を見せていたことを見れば、なんとなくその心情はわからないではない。さて、上記のように「一般の常識からかけ離れていても自分の正しいと思うことを行う」という特性がある。しかし、猪突猛進型でない場合も少なくない。その場合、私の航行の人々は一応計算をするのであるが、その計算や先読みの場合「根拠のない自信」が自分の中には存在するということになるのだ。

 根拠のない自信と自分の正しいと思ったことをやるということで、基本的には常識ということを否定する。常識という物は、特にしっかりとした定義がなく、なんとなくこうした方がよいというようなことを考えている人々の集合体である。「普通こうするだろう」などというようなことは、「普通」という単語を使いながら分の要求を通しているだけでしかない。そのように考えれば、自分が正しいと思った内容を行う方がどれほどあとで後悔しないか。そしてそのような感覚になった場合、ある程度自分の自信がある事であれば、もっと言えば「特に生活に困らない」ということであれば、それでよいというような感覚になってしまうものなのである。

 桝太一アナウンサーの行動を、そのように解釈すれば、「アナウンサーなのに」「年収が多いのに」「日本テレビの方が安定しているのに」などという常識的な解釈は存在しないことは明らかであろう。そのうえで、「自分がやりたいこと」が「社会的にやるべきこと」というような感覚になっていたということにつながるのであろう。

 このように考えれば、例えば同じ先輩であっても麻布という進学校でありながら、芸能人や音楽家が多いことも、また、最近ではプロゲーマーなどを輩出していることも、同じであり、「進学校に行ったからよい大学に行って、一流会社に行く」というような決められたレールを走ることではなく、自分の信じた道を進み、自分なりに成功の方程式を持っているということになるのではないか。

 桝太一アナウンサーのように有名なアナウンサーであるから話題になるが、ある意味で、私は今回の本人の選択を指示したいし応援したいと思う。なお蛇足ながら、私は、上記のように、中学・高校時代は完全に理数系の事業は寝ていたので、彼の施行の中にある研究者の何が楽しいのかまで理解はできないと思う。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

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