「宇田川源流 日本万歳!」 コロナウイルス禍で日本に来ることのできない外国人が渇望する「日本」

「宇田川源流 日本万歳!」 コロナウイルス禍で日本に来ることのできない外国人が渇望する「日本」


 月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。毎週月曜日になると、なんとなくまた一週間働かなければならないというような感じになり、そのことから、なんとなく「ブルー」になるような人も少なくない。「マンデーブルー」などという言葉まであるくらいであり、また、仕事を苦にして自殺をする人では月曜日がくることが嫌ということで日曜日から月曜日の朝が最も多いというような統計もある。もちろん仕事だけではなく、学校でも、嫌いな人はその週の始まりというのは嫌なものではないか。そのようななんとなくつらいというような気持ちを、少しでも和らげたいと思い、日本のすばらしさをご紹介したいと思っているのである。

 ある意味で「日本は恵まれている」と海外からは思われている。もちろん、観光地に住んでいる人々に対して「こんな名勝の地に毎日いることができてうらやましい」といっても、それは「その人にとっての日常」であり、非日常を感じている人々にとって全く異なる感覚になるのである。その地に住むということはそれはそれで、かなりさまざまな問題もあるのであろうが、しかし、それでも日本に住むことは多くの人にとってあこがれである。

 ではその「日本」というのは、いったい何が素晴らしいのであろうか。

 毎週書いているのでさすがに皆さんもわかってきていると思うが、日本という国は、何か一人の素晴らしい為政者がいたり英雄がいるというのではなく、日本という国の生活習慣や食習慣が素晴らしく、また、そのような習慣を身に着けている日本人の集団が素晴らしいのである。つまり、何か特別なことが素晴らしいのではなく、日本人の中において、日本人が普通に生活していることが、外国人から見れば本当い素晴らしいことの連続なのではないか。

 そのことを我々日本人も自覚し、決しておごることなく、その日常の意味を関上げてみることもよいのではないか。我々日本人一人一人が諸外国の国々から羨望のまなざしで見られている。何か良い気分ではないだろうか。そのことは日本の食文化においても言われていることなのだ。

タイで「焼き芋」ブーム…訪日旅行できず、東南アで高まる日本産「渇望」

■オンライン商談 販路拡大

 【バンコク=山村英隆】日本からアジア圏への農産物や食品の輸出が好調だ。

 コロナ禍で訪日旅行ができないことで人気の日本産食品への需要が一段と高まり、今年の輸出額は過去最高を上回るペースで増えている。オンライン商談会で海外に販路を広げやすくなったことも追い風になっている。

■焼き芋人気

 タイではここ数年、日本式の焼き芋がブームだ。日本のサツマイモの甘さやねっとりとした食感が、タイの人たちの心を捉えた。バンコクにあるショッピングモールでは、「べにはるか」「シルクスイート」といった品種が並び、日本のスーパーなどと同じように焼き芋器が置かれた店も多い。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)バンコク事務所などによると、日本からタイへのサツマイモの輸出額は2016年から20年にかけて約5倍に伸びた。焼き芋は「暖かい地域では売れない」との見方が強かったが、日本の大手量販店「ドン・キホーテ」の運営会社が米ハワイやシンガポールで販売してヒットし、東南アジアで一気に広まったとされる。

 東南アジアでは経済成長に伴い、購買力のある中間層が増えている。日本の農産物輸出に関わる「日本農業」の内田叡良(あきら)さんは「日本産のサツマイモは現地でブランドとして浸透してきており、ほかの国で生産されるものよりも約3倍の価格でも売れている」という。

■過去最高

 農林水産省によると、20年の農林水産物や食品の輸出額は過去最高の9217億円に達した。今年は1月から8月までで7300億円を超えており、過去最高を更新する可能性がある。

 カギを握るのが、中華圏や東南アジア各国だ。こうした国・地域ではコロナ禍前には訪日旅行が人気を集め、リピーターも多かった。渡航制限が長引いていることで、日本に対する「渇望感」が高まっている。

 コロナ禍前の19年に訪日客が多かった国・地域と、日本からの農産物の上位輸出先はおおむね重なっている。タイの小売り大手「ザ・モール・グループ」で食品部門の副責任者を務めるスパウット・チャイプラシットクン氏は「タイから日本に渡航できない状況なので、自宅で日本のものを楽しんでもらえる」と期待をかける。

■通関代行

 ジェトロはコロナ禍でオンライン商談会に力を入れる。商品のサンプルを確認したいという現地の声に応え、日本からの通関手続きを代行したり、通訳を用意したりするなど、販路拡大を支援している。

 日本酒や焼酎などを輸出する「中和国際」(大分市)の先山武志氏は「かつてはバイヤーを日本側に呼んだり、こちらが現地に渡航したりする必要があった。オンライン商談会でコストや時間が節約できている」と語る。

 アジアでは、11年の東京電力福島第一原子力発電所事故以降、日本の農水産物の輸入停止措置を続けている国があるほか、加工食品に使われる添加物などの規制も国によって異なる。

 「アジア圏では日本産の農産物・食品へのニーズは今後も高まる」(日本総研の石川智久・マクロ経済研究センター所長)とみられ、輸入停止の解除に向けた各国政府との粘り強い交渉や、規制に合わせた商品開発など、地道な努力も求められる。

2021年11月6日 7時27分 読売新聞オンライン

https://news.livedoor.com/article/detail/21149131/

 日本の文化の中において、諸外国の人々が本当に日本のすばらしさの中で挙げられる物の中で、必ず言われるのが「日本の食文化」である。日本の食文化は、基本的においしいというだけではなく「安心」「安全」であり、なおかつ種類が豊富で清潔であるということが言われている。

 日本料理の専門家と話をすれば、日本の料理は「引き算」の料理であるという。他の国の料理は、何かあっても様々な物を入れる。例えばブイヤベースなどは、魚介類に塩、そのほかの調味料を入れて煮込むし、カレーも野菜や肉を入れて、そのうえで「スパイス」を入れて煮込む、そして何か調味料の量を間違えてしまったり、あるいは何か間違えた場合は、それを和らげるものをより多く入れて終わる。例えば塩分を多く入れてしまった場合には、じゃがいもを入れるなどの話になるのである。要するに何か入れて、そしてそこに次のを入れる「足し算」の料理になる。

 一方日本の料理というのはそうではない。例えば「出汁をとる」ということは、煮干しでもかつお節でも、その中に入れて出汁を取り、その出汁の最もおいしいところをとってしまうと、そのままその出汁をとったものは捨ててしまう。もちろん、おでんなどで出汁の昆布をそのまま残してしまう場合もあるが、その場合、あとで入れすぎているとえぐみが出て何かおいしくなくなってしまう場合がある。一流の料亭などでは、出汁を取り、その出汁がうまく取れない場合は捨てて作り直す。それだけ出汁に命を懸けている。では出汁をとった煮干しや鰹節は、まだ食べることができるのにそれを捨ててしまうのである。まさに「おいしいところだけを取り出して引いてしまう」という「引き算の料理」なのである。そのように考えると、魚の血合いの部分を捨ててしまったり、様々なものの中で「最もおいしいところだけを組み合わせる」調理になる。

 外国の食事の場合は「食材が少ない」というようなこともあるのかもしれない。しかし、実際に力料品は他のところ日本はあまり変わらない。まずは心が豊かであり、自分の必要な分しかとらないので、「無くなる」ということではない。中国のように、商業主義で取りつくしてしまい、自然が再生できなくなってしまうようなことはないのである。そのうえ、日本では、譲り合うなどのこともあり、かなりおおらかな人間関係になっているということになる。そのような人と人の関係があることから、助け合いなどもありまた食料の豊かさ、そして、水の豊かさがあるので、食材も洗って食べることができるようになるものも少なくない。そのような環境に由来して、日本は本当に食が豊かなものになっているのである。

 コロナ禍前の19年に訪日客が多かった国・地域と、日本からの農産物の上位輸出先はおおむね重なっている。タイの小売り大手「ザ・モール・グループ」で食品部門の副責任者を務めるスパウット・チャイプラシットクン氏は「タイから日本に渡航できない状況なので、自宅で日本のものを楽しんでもらえる」と期待をかける。<上記より抜粋>

 まさに、そのような日本の環境などが結集しているのが「日本食」である。日本の食事というのは、まさに、その夜な日本人の「生活の知恵」が入っていて、その中に様々な考え方が息づいている。何よりも「食べ物」は食べてしまえばなくなるのに、その食べることに関して「きれいに飾る」もっと別な言い方をすれば「目で楽しんで食べる」ということができるようになっており、そのことを非常によく見えるし、また「食で四季を感じる」という事になる、まさに、季節や色合いを食事の中に表現するというのは、日本だけの事であり、インド料理をバカにすることはないがカレーではなかなか見えないものであろう。

 そのように考えると、その日本食を毎日「日常的に」食べることのできる日本人は、本当に素晴らしいのかもしれな。日本食の意味をしっかりと考えながら、本日もおいしく頂きたいと思う。

宇田川源流

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