「宇田川源流」 総選挙惨敗をした立憲民主党の枝野代表の次の候補の名前が挙がってこない「独裁の壁」
「宇田川源流」 総選挙惨敗をした立憲民主党の枝野代表の次の候補の名前が挙がってこない「独裁の壁」
このブログも、2007年の参議院選挙の時に始め、2008年くらいから毎日更新するようになった、「宇田川源流」の前の「宇田川敬介のニュースC級解説」の時代から考えると、もう14年になる。基本的には、元旦と私の誕生日である5月1日以外は、基本的には毎日更新するようにしている。一部、当時の「ココログ」のサーバーがおかしくなって更新が滞った時があるが、それ以外にはその誕生日においても一応あいさつ文は掲載しているので、基本的にはサーバーの不調以外には、ブログを休んでいない。
それだけやっていると、だいたいいつも「似たような」感じになってしまうのであるが、まあ、それもそれでよいのかもしれない。私のメルマガの方で「民主党再建策」を書いたことがある。すでに2年前か3年前の話であると思う。その時に「民主党の再建策は、民主党政権時の代表や党役員、大臣経験者をすべて排除し、全く新しい顔だけで野党運営を死、その上で与党の政策に対して実現可能な対案を常に出すように行えばよい」という結論で書いたことがある。
週刊誌的なスキャンダルの追及と、疑惑というだけのから騒ぎ、そして、何でも反対する、それも民主党政権時代委自分たちが行ってきたことを否定して、自分の政策を否定するような反対を行っているようでは、誰も支持しない。法律の世界でも「禁反言の原則」という物があり、よほどの事情変更がない限りにおいて、前言を覆すことは信用を失うことになるという話になっている。
そのような中、二重基準で自分たちが行っていることを自分たちは全く守ることができず、批判のための批判を行い、そしていつまでたっても同じ顔ぶれで、政治を停滞させることしかしない。そのようなことでは現在の野党は、国民の信頼を失うと主張し続けてきた。まあ、極左暴力集団からの献金を受けてきているような人では、そのようなことを言っても意味がないのであるが、日本国家のことを考えれば「まともな野党」の存在がなければ意味がないのである。
そのような意味で提言をしてきたが、まさに、そのような状況になったといえる。
枝野氏に代わるのは? 立憲民主党の代表選「民主党政権時代の大臣は勘弁してくれ」の悲鳴
衆院選での敗北を受けて、11月2日に立憲民主党の枝野幸男代表が辞任の意向を表明した。枝野氏は「新代表の下、来年の参院選や次の総選挙に向かわなければならない」として、新たな党の顔を決める代表選が実施されることになる。ただ、どういった顔ぶれで代表選が争われるのか、懸念の声もあがっている。
今回の衆院選では野党共闘による候補者一本化を進めたが、立憲民主党の獲得議席は公示前の勢力を大きく下回る96議席にとどまり、筆頭格の代表代行である平野博文氏、副代表の辻元清美氏が落選となった。来年の参院選に向けて新たなトップを求める声が出るのは当然だが、同党関係者は表情を曇らせる。
「年内には実施されるという代表選に、どんな候補者の名前が並ぶのか心配だ。現執行部の副代表のメンバーを見ても、長妻昭・元厚労相や原口一博・元総務相ら、民主党政権時代(2009~2012年)の大臣経験者ばかり。新鮮味は全くないし、有権者の間で民主党政権の時のネガティブなイメージが払拭されていない。今回の衆院選で枝野氏が『政権選択選挙だ』と言っても全く支持が広がらなかった一因もそこにあるはずだ」
枝野氏の辞任を受け、後任候補として党内で岡田克也・元外相や玄葉光一郎・元外相を推す声があると報じられたり、馬淵澄夫・元国交相が出馬を検討しているなどと伝えられたりしているが、やはり民主党政権時代の閣僚経験者である。
「政権を担う能力がないと国民に判断された時代の人が出てきても、来年の参院選は戦えないのではないか。野党に転落した後、10年以上もの間に離合集散を繰り返した挙げ句、今なお同じようなメンバーでやっているのかと思われては、党勢の回復は望めない」(同前)
下野した後の代表経験者を見ていくと、民主党では海江田万里・元経産相、岡田氏、民進党となってからは岡田氏、蓮舫・元行政刷新相、前原誠司・元国交相と、民主党時代の大臣経験者が入れ替わり立ち替わり代表を務めてきただけに、“負のイメージ”がずっとついて回ってきた。
今回の代表選に向けて名前が挙がるなかで、民主党政権時代に閣僚を経験していないのは、衆院選で自民党の平井卓也・元デジタル相を破って香川1区で当選を果たした小川淳也氏が立候補の意思を示しているほかは、昨年の代表選で枝野氏と争った泉健太・政調会長くらい。政治ジャーナリストが言う。
「世代交代が求められているのは間違いないが、民主党政権時代の閣僚経験者以外だと、立候補に必要な20人の推薦人を集められるかもまだ見通せないし、全国的な知名度は劣る。代表となっても、あと半年ちょっとに迫る参院選までに、どれだけ有権者に浸透するかは不透明だ。ただ、民主党政権カラーが残っている代表では“悪い知名度”ばかりが先行してしまう。もともと、立憲民主党は民進党が分裂した際に希望の党から“排除”されたリベラル系が枝野氏のもとに集まった政党で、“個人商店”の色合いも強かった。ここでどうカラーを刷新できるかに、存亡がかかってくると言ってもいい」
新代表選びは、難航することになりそうだ。
2021年11月3日 16時15分 NEWSポストセブン
https://news.livedoor.com/article/detail/21135038/
これも、過去のブログに書いたことであるが、長期政権が続いた後というのは、そのトップが小物感が出てしまい、また国民の方も違和感が続いてしまって、どうしても短期政権になる。佐藤栄作の後に田中角栄、三木武夫とまた小泉政権の後に安倍・福田・麻生、安倍晋三の二期内閣の後、菅内閣というように、なんとなく長く続かない。これは能力の問題だけではなく、組織の問題として「長期政権」があるということは、中に大きな派閥がありその主流派が中心になって組織を動かすので、組織全体の方向性が、長期政権の間同じ方向になる。つまり他の方向性を持った人物の感性に合った組織ではなくなっているということになる。そしてその組織を見た人々は、当然に長期政権的な方向性に従った支援者が多くなるので、その支援者組織の意識改革を根気よく行わなければうまくゆかなくなってしまい、支援者と執行部の間に齟齬が生まれて、短命になってしまうのである。
そのことは何も政権に関することだけではなく、組織においては必ずそのようなことが起きるということを、計らずして枝野幸男氏が証明してくれたということになる。
現在の立憲民主党といえば、「存在感を示すため」ということで、与党に反対をし続けるということを継続してきた。これは野田内閣によって敗北した民主党が、その後に行った会議で、当時の輿石東参議院幹事長が主張した方式であり「政策に矛盾していても反対をすることで存在を誇示しなければ埋没してしまう」という論理であった。しかし、まさに、「矛盾」し続けてしまうと、結局何をしてよいかわからなくなる。同時に、その内容が広範囲にわたると、反対ということ以外何もできなくなってしまうという欠点がある。そのために近年の立憲民主党は「反対政党」でしかなく、また、政策を打ち出すことができず、そのために「スキャンダルを出す」ということしかできなくなってしまった。しかし、そのスキャンダルに関しても、自分の政党のスキャンダルには甘くなってしまうために「二重基準」というもう一つの矛盾を起こすことになってしまう。逆にスキャンダルに厳しくしてしまった場合、内紛が起きまた内ゲバができてしまうので、結局は野党内という小さな器の中における権力の維持ができなくなってしまうということになる。
政策に矛盾する、つまり国民は何を信じてよいかわからなくなり、また、二重基準、つまり政策の執行や法の執行に客観性を持たないというやり方は、そのまま国民の信頼を失うことになり、一部の声の大きな「反自民」もっと言えば「反安倍」というような旗印を掲げなければ何もできなくなってしまうということになってしまうのである。
そして、その組織に長期間馴らされた議員たちは、それ以外の政界を見つけ出すことができず、またそれ以外の政界を出してきた瞬間に「自民党や与党と同じになてしまうのではないか」という恐怖心によって委縮することになる。
このことが、今回の枝野幸男代表の辞任以降の「代表選挙における候補者」の共通の項目になってしまっているのである。
さて、まさにこの「独裁病」というような病気から立憲民主党は立ち直ることができるのであろうか。実際に、2017年も、希望の党が議席をとっただけであり、立憲民主党はその前から国民の信頼を失う結果を残していながら、今まで何もしないできたのである。そのような「枝野の権力欲」に負けずに改革ができるのか。今後の楽しみである。
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