「宇田川源流」 NHK朝ドラのヒロイン決定オーディションが話題になる理由

「宇田川源流」 NHK朝ドラのヒロイン決定オーディションが話題になる理由


 今週は、少し芸能のネタも書いてみようと思う。というのも、一応選挙期間中なので、あまり政治的なことを書くと、いろいろと面倒が起きると嫌だからである。

選挙期間中なので、あえて政治のネタを外すが、最近は国際的なことも、あまり情報が入ってこない。まあ、入ってこないというよりは、マスコミが海外のネタを取り扱わず、コロナウイルスの影響ばかりを報道してしまっていて、実際に大事な海外の情報などはほとんど入ってこないし、報道されていないということになるのである。

 実際に情報はインターネットなどを通じて様々に入ってくるのであるが、それにしても中国のように海外のメディアにも言論を規制するような場所も少なくないので、世界が徐々に情報が自由ではなくなってきている感じがしないでもない。もちろんそれだけ「報道」が力を持ってきて影響力が大きくなったということを意味しているのであるが、しかし、それだけ「操作された情報に慣らされてゆく」ということにつながってゆくのではないか。

 さて、どうせ操作されるのであれば「作り物」ということをお互いが認識しているものということで、「ドラマ」の話をしよう。

 NHKのドラマといえば、様々あるのだが、やはり有名なのは「大河ドラマ」と「朝の連続テレビドラマ小説」である。

いずれも「史実に基づいて」とか「モデルがあって」というような話をするが「小説」「ドラマ」というのは、基本的には、その人の事よりも、そのドラマを通してのテーマ性があり、また、その題材を使って訴えたい内容があり、それを表現するということになっている。

 例えば、現在貧困の人がいて、何とか成功しようと就職をする。そのことは「自分の生活のため」ということが必ずあるはずである。しかし、ドラマとしてはそのようなことではなく、例えば「貧困に立ち向かう若者の姿」など、テーマ性を訴える方が重視されることになるのである。

 そのような意味で「ドラマ」は、イメージが先行し、そしてその内容をしっかりと見てゆくということにつながるのではないだろうか。

 

NHK朝ドラ「舞い上がれ!」ヒロインは誰が? 異例オーディション選考に芸能プロは疑心暗鬼

 NHK制作局ドラマ番組部の周辺が騒がしくなっている。今月初めに、2022年度前期に放送予定の「ちむどんどん」がクランクイン。今月末には、放送中の「おかえりモネ」が最終回を迎え、22年度後期にオンエアされる「舞いあがれ!」のキャスティングが最終段階を迎える。

 この「舞いあがれ!」の舞台は、ものづくりの町・東大阪と、自然豊かな長崎・五島列島。1990年代から現在というスパンで、パイロットと飛行機づくりを夢見るヒロイン・舞を中心にその挫折と再生を描く構成となる見通し。

 芸能プロ関係者いわく、「最近の朝ドラのヒロインは、大手芸能プロダクション5、6社の持ち回りで決定していた」。

 どんなに芝居が上手でも、どんなに宝石のような輝きを持った女優の卵でも、大手芸能プロに所属していなければ、朝ドラのヒロインという高いハードルは越えることができないというわけだ。

「NHKに強く食い込んだ大手の芸能プロが、主要キャスティングを完全に独占している状態で、やっとの思いでドラマに滑り込んだとしても、テロップの最後の方に名前をクレジットさせるのが精いっぱいの状態です」(同)

 ところが今回の「舞いあがれ!」は、オーディションでヒロインを決定すると発表された。これは極めて異例のケースといえる。にもかかわらず、中小規模の芸能プロは、このNHKの発表に半信半疑の状態だ。

「昨年度前期にオンエアされた『エール』がまさにこのパターンでした。主演の窪田正孝については早い段階で決まっていたものの、その妻役は歌唱シーンもあることから『オーディションで選ばせてもらう』と、各芸能プロに告知されていたのです。しかし、結局選ばれたのは二階堂ふみ。これには『最初から出来レースではなかったのか。話題づくりに翻弄された』といった声が漏れていました。だったら窪田の発表と同時に二階堂を発表してくれればよかったのに……というわけです」(同)

松本穂香の名前が挙がった理由

 こうした苦い経験から、「『舞いあがれ!』のオーディションにも簡単には飛びつけません」と、別の芸能関係者もその苦しい胸の内を告白する。

 ある程度、朝ドラのキャスティングに、ドラマの演出スタッフと芸能プロとの関係性、そして芸能プロの局への貢献度が関わってくるのは仕方がない。芸能プロの意向を完全に無視すれば、その後の大河ドラマや朝ドラ、単発ドラマなど至るところに悪影響を及ぼす恐れがあるためだ。

 さて、それでは「舞いあがれ!」のヒロインの座を射止めるのは誰になるのか。今回、演出を担当するのは、17年度前期に「ひよっこ」の演出を手がけた田中正氏。このドラマが成功したこともあり、田中氏と有村架純(28)が所属する「フラーム」は良好な関係が続いているといわれている。

 また田中氏は、今年8月13日放送の妻夫木聡(40)主演の終戦ドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」や、綾瀬はるか(36)が主演した東日本大震災10年特集ドラマ「あなたのそばで明日が笑う」の演出も担当した。2人が所属する「ホリプロ」との関係も良好だと伝えられている。

 一部メディアが「舞いあがれ!」のヒロインについて、松本穂香(24)が有力視されていると伝えたのはフラーム所属の女優だからだろう。

「NHKは評判の高かったドラマの脇役を主演にキャスティングする傾向があります。土屋太鳳は『花子とアン』、杉咲花は『とと姉ちゃん』、清原果耶は『なつぞら』……。脇を務める若手の役者にとって、朝ドラ出演はオーディション代わりになっているわけです。主要スタッフが『彼女(彼)、いけるね』と話題にすれば、後で抜擢される可能性が高まります」(テレビ関係者)

 一方で、女性誌の芸能記者たちの間では浜辺美波(21)の名前も囁かれている。

「年齢が20歳前後の女優“ご三家”といわれているのが、永野芽郁・杉咲花・浜辺美波です。永野は『半分、青い。』で、杉咲は『おちょやん』で立派に座長を務めました。“新CM女王”として好感度も抜群の浜辺の出演が近いのは間違いないでしょう」(ある記者)

「舞いあがれ!」のヒロインは近々に発表される。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)

2021年10月17日 09時26分 日刊ゲンダイDIGITAL


 私の感覚であるが、「朝ドラ」は女性が主人公で、「大河ドラマ」は男性が主人公というイメージがある。もちろんそのように決まっているわけではない。単なる私のイメージでしかないが、しかし、朝ドラは平日朝8時から8時15分まで、毎日15分ずつ少しずつ物語を進めてゆき、その毎日の話の中で、一つの大きなテーマがあるということになる。

 この朝ドラ主人公出身の女優は非常に少なくなく、現在活躍している女優の中にも非常に多くいるといって過言ではない。古くは浅茅陽子さんなどもそうであるし、また、最近では有村架純さんや高畑充希さん、波瑠さん(ランダムに思いついた名前を上げました)など、最近では民放の連続テレビドラマや映画の主演を張れる人が少なくない。

 また私のイメージではあるが、昔は「朝ドラ」の主人公は「新人の女優」というイメージがあり、大河ドラマの主人公は、昔は西田敏行さん、渡辺謙さん、滝田栄さんなど、中堅からベテランの俳優さんが主人公というようなイメージがあった。最近では少しその内容とは異なるものが少なくないのかもしれないが、しかし、そのものは、なかなか興味深いところが存在するということになるのである。

 さて、その朝ドラの「主演」は基本的にはオーディションで行われるということは、昔からよく聞く話で、藤田朋子さんなどはその時の話を今でもラジオなどで話すことがあるという。

当然に新人もベテランも、そのオーディションで横一線になって、役のイメージに合うかどうかということになるのであるから、オーディションというのはなかなか大変な話になる。もちろん「演技の巧妙さ」だけではなく、監督や脚本家の描く「主人公のイメージ」に適合するかどうかということが非常に大きな内容になり、そのために、驚くような配役になることもある。もちろん、そこには運もあると思う。

 さて今回は、「日刊ゲンダイ」の記事なので、基本的にはなんでも批判的にしか取り扱わない人々であることを承知の上で、この内容を選んだ。ある意味で「完全なオーディション」というだけではなく、そこに所属事務所の意向などが入り、当然に「大人の話」も存在するということであろう。

ある意味で当然であり、そのことは、NHKも承知の上である。当然に、大河ドラマ誘致などにおいても、そのようなプロダクションの社長などとつながりを持ち、その人々の話をよく聞いて、誘致活動をするということが重要なのであるが、残念ながら、そのような話が見えている誘致活動をする人も非常に少ないのが事実であろう。

 「NHKに強く食い込んだ大手の芸能プロが、主要キャスティングを完全に独占している状態で、やっとの思いでドラマに滑り込んだとしても、テロップの最後の方に名前をクレジットさせるのが精いっぱいの状態です」(同)<上記より抜粋>

 まあ、このように書いているが、実際に事務所ごとにそのようなことをしていてもあまり意味がない。イメージとあわない内容をしてしまい、視聴率全体が低迷してしまえば、その女優さん自体が傷つき芸能プロダクションも無傷とはならないのである、そのように考えれば、このような「噂」はあっても、完全にそのようになるという物ではないのである。

 まあ、批判的にしか書かないマスメディアが様々な事を言う可能性があるが、ドラマは、やはり配役と演出、脚本などが一体化して楽しむものであり、その内容をいかに我々が感情を移入して楽しむかである。そして、そのドラマを一緒に「誘致して」作ることができるかどうか。そこが地方経済の一つの活性化につながるのではないか。

宇田川源流

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