「宇田川源流」 目標が定まらない「野合」の集団は相手を利用して自分の立場をよくしようという私欲にまみれているのでうまくゆかない

「宇田川源流」 目標が定まらない「野合」の集団は相手を利用して自分の立場をよくしようという私欲にまみれているのでうまくゆかない


 昔、まだ私が国会新聞の編集次長であったころ、政権をとった民主党に対して「野合」「選挙互助会であって政策集団ではない」という批判を行った。この批判は、様々な意味でそのように思っていた人が多かったらしく、「野合」「選挙互助会」という言葉は一気に広まった。

 ちなみに、少々自慢話をさせていただくと「民主党不況」「マスコミ不況」「みんなの党は第二民主党」などの言葉は、実は私が最初である。なお「悪夢の民主党政権」は私の言葉ではない。そしてこのような標語を多く出したために、マスコミと野党からは完全に嫌われたものである。今でも、野党の中には私のことを親の仇でも見ているような目で見る人は少なくない。まあ、論理的にそうではないとしっかりと反論してくれればよいのですが、実際に「図星」であったので、論理的な反論は全く期待できなかった。

 「人間は、治しようのない、本当のことを言われると怒る」という。まあ、そのことは確かにその通りであろう。まあ、私に対して本気で怒っている人は少なくない。「言論の身勝手」「言論の無責任」などのマスコミ批判も同様である。しかし、それ以上にこの「本当のことを言われると」という言葉は、そのまま「その人の本質から出てしまっていること」であるから「改めることができない」ということになってしまうのである。

 まさに今回の内容はそのものずばりである。

 そもそも、「左翼思想家」は、「単一の上下巻の人間のつながり」ということになってしまい、並列の人間のつながりにはならないということを意味している。そのために、同じ左翼同士なのに、「主導権争い=内ゲバ」が行われるのである。そのために、内ゲバにあってもよいように、自分の勢力を最大限に作っておかなければならない。基本的に、「粛清」と「内ゲバ」で構成されている独裁主義なので、そのようになってしまう。

 今回まさにそのようなことが起きてしまったのが、野党の「選挙協力」の性質を表している。

早くもゴタゴタ 8区出馬の山本太郎氏「一番困惑してるのは私」「はしご外しなのか」

 れいわ新選組の山本太郎代表(46)が9日、都内で行われた党の決起大会で、前日に発表した東京8区からの立候補表明に対し、立憲民主党の枝野幸男代表が「困惑している」と発言したことに言及した。

「東京8区もめてますね」と山本氏は自ら〝8区問題〟に触れた。前日、山本氏は衆院選で東京8区からの立候補を表明。同区には既に立憲民主党と共産党の候補が立候補を予定していたが、山本氏は各党と事前に調整を進め、自身が野党候補で一本化されたとしていた。

 ところが9日、枝野氏は山本氏の8区出馬に「困惑している」と事前調整ができていないかの旨を発言したのだ。山本氏は「『困惑してる』って、枝野さん言っているんですけど、一番困惑しているのは私です。(立民の)党内どうなっているんですかという話だけでしかない」と枝野氏の発言に戸惑いを隠せない。

「政治は権力争い。いろんな形で邪魔も入る。この状況を事前に話し合って、決定していたにもかかわらず、もめ事として表面化してくる。(枝野氏が)しっかりと整理できていないこと、党内のコントロールができていないのか。何かしらのハシゴ外しなのかをしっかりと状況を見極めていく必要がある。その状況に応じて、戦い方を変えていかないといけない」と今後、立民が態度を硬化し、8区からの一本化の話がさらにもめれば、野党共闘の見直しも出てくる可能性を示唆した。

 ただ山本氏は当面、〝忍〟の一字になるとも。「今の時点では決断をしてしまうのは早すぎる。やりとりがうまくいかなかったら(野党共闘は)なし、やめだというのは簡単。そこは我慢しないといけない。今の状況では非難を受ける全面に立ってもかまわない。(野党共闘を)簡単に破裂させてはいけない」と枝野氏の対応を見守るとした。

2021年10月9日 17時38分 東スポWeb

https://news.livedoor.com/article/detail/21001552/

 さて、現在の東京8区、ここはなかなか面白いところである。警視庁の幹部からすれば「最も政治的に不安定で、なおかつ極端な考え方の人が多く住んでいるよう注意の場所」ということを聞いていたので、山本太郎が「事件」(無調整立候補)をしても、私自身としては不思議ではない。

 なお、「宇田川が何を偉そうに」ということを言う人がいると思うので、あえて言っておくと、私の実家は「東京都杉並区」である。何回かい引っ越して、生まれて小学生までは「久我山」で、その後「南荻窪」であったから、少なくとも、両親が鬼籍に入るまでは、この東京8区に選挙権はなかったものの、縁はあったということになる。まあ、さすがに学士時代に育った場所はよく知っている。河野洋平が新自由クラブを立ち上げたときは細木数子の弟の細木久義がずっと立候補をしていたし、左翼過激派といわれる長谷川英憲が立候補して話題になったのもここだ。もっと言えば、あの麻原彰晃が「真理党」で立候補したのも杉並区である。一方で、山田宏参議院議員が区長をしていたのも杉並区だ。また、衆議院議員は石原伸晃で、昔は毎回選挙のたびに石原軍団の渡哲也や舘ひろしが応援に来ていたものである。

 そのように考えると「普通ではない人」といっては語弊があるが「色物」が立候補しやすい場所であるということが言える。過激派やカルト宗教、芸能人の応援。何があってもおかしくない。これは一戸建ての住宅地が多い、中小企業などの経営者が多く、意外と裕福な家庭が多いなど、そのようなことから考えると、「生活が安定しているので、意外と政治的には興味がなく遊びが多い」場所であるといえる。逆に言えば「東京23区の中で、最も過激派などが立候補しやすい場所」ということになるのである。いや、言い換えれば「当選の可能性が高い」ということにつながるのである。ついでに言えば、石原伸晃は、申し訳ない言い方であるが、自民党の中でも「窓際」的な存在になってしまっており、マスコミの露出なども少なくなってしまっている。ある意味で「自民党を出し抜くチャンスの場所」といえるのだ

 その場所を「選挙協力する」のではなく、「勝手に山本太郎が出る」と言い出した。その後枝野立憲民主党代表のが調整するというような話になる。

 「政治は権力争い。いろんな形で邪魔も入る。この状況を事前に話し合って、決定していたにもかかわらず、もめ事として表面化してくる。(枝野氏が)しっかりと整理できていないこと、党内のコントロールができていないのか。何かしらのハシゴ外しなのかをしっかりと状況を見極めていく必要がある。その状況に応じて、戦い方を変えていかないといけない」<上記より抜粋>

 まあ、単純に「調整ができていない」という話ではなく、「政策も何も一致していない」ということになってしまっているということになるのではないか。

 これが現在の野党の実態なのである。単純になぜ「政策で戦えないのか」ということが全くわからない状態でしかない。

宇田川源流

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