「宇田川源流」【日本万歳!】 「見知らぬ他人のことを思いやる」国日本の「心のやさしさ」

「宇田川源流」【日本万歳!】 「見知らぬ他人のことを思いやる」国日本の「心のやさしさ」


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。最近、自分たちに自身が無くなってしまったり、日本人としてなんとなくこれでよいのかと思ってしまっている多くの人に、日本人の素晴らしいところや日本人の国民性で外国の人が憧れている部分というのは、実はわれわれの日常の中に潜んでいるのではないかと思うである。そのように考えた場合、日本人は、実は今のままであっても多くの国の人々に素晴らしいと思ってお貰える素質を持っているのではないかと思うところだ。

 さて、本来はそんな日本の与党の総裁を選ぶ、自民党総裁選を行うところであり、なんとなくそちらの方も気になるところであるが、少なくとも毎週月曜日はそのような話は無視して、日本人全体の話をしたいと思う。一応ほんの少しだけ自民党の総裁選挙に討ちて触れておけば、マスコミや野党の支持者はなんとなく、自民党の総裁選に介入するということを考えているようなものであるが、実際には、自民党の党員以外は全く投票権がないのである。まあ、おせっかいといえば、それまでであるが、そこまで言うのであれば、話す人はみな、自民党の党員になればよいのに、そのようなことは全く考えないのであるからおかしな話である。

 さて、日本人のすばらしさは、この自民党総裁選の中でも出てくる。基本的には、日本人の場合、戦っていても、その戦いが終われば団結することができる。アメリカのバイデン大乙量がいまだに「団結」を呼びかけないとならないのとはかなり違う。それも、わざわざ団結を呼びかける必要がなく、多くの人が、それなりに自分の行うべきことをわかっているということになるのである。

 それもこれも「相手の立場」をわかっているということが前提ではないのか。

「見知らぬ他人のことを思いやるかどうか」を31カ国で比較した実験で日本が1位に

 「友人や知人ではない見知らぬ他人」に対して思いやりの気持ちを示すかどうかは、個人の性格や信念だけでなく、文化によっても左右される可能性があります。新たに、31カ国の研究者が参加した国際的な研究チームが、「31カ国に住む8354人の被験者」を対象に見知らぬ他人を思いやる傾向について調べた結果を発表しました。

 近年は、現在の自分が体験していることに注意を払う「マインドフルネス」が重視されていますが、これとは対照的に他人の状況や意思に注意を払うことを「Social mindfulness(社会的マインドフルネス)」と呼びます。社会的マインドフルネスを強く持っている人は、自分の選択が他人にどのような影響を及ぼすのかを考え、「他の人が望んでいるかもしれないもの」に応じて自分の行動を変える傾向があるとのこと。

 31カ国の合計64人の研究者からなる国際的な研究チームは、それぞれの国に住む被験者を対象にして、社会的マインドフルネスの度合いを調べる実験を行いました。実験では、被験者に「1個の赤いリンゴと2個の青いリンゴが入ったボウルから1個を選んで持っていく。その後、知らない誰かが同じボウルに残った2個から1個を選んで持っていく」といった架空の状況を提示し、どのリンゴあるいは他のオブジェクトを持っていくのかを尋ねました。

 もし被験者が青いリンゴを持っていけば、次に選ぶ人物は「1個の赤いリンゴと1個の青いリンゴ」から好きな方を選択できますが、被験者が赤いリンゴを持っていけば次の人物は「2個の青いリンゴ」から1個を取るしか選択肢がなくなってしまいます。このシチュエーションでは、青いリンゴを選択することで次の人に選択肢を残した被験者が、「社会的マインドフルネスを持っている」とみなされます。研究チームはリンゴを他のオブジェクトに変えたり、個数を変えたりして同様のシチュエーションを複数回提示し、被験者の社会的マインドフルネスを測定しました。

 今回の実験で被験者となったのは主に18~25歳の学生であり、31カ国から合計8354人の有効回答が得られたそうです。参加した国の内訳は、アメリカ・カナダ・メキシコ・チリ・アルゼンチン・イギリス・スウェーデン・フランス・スイス・オランダ・ドイツ・スペイン・ポルトガル・ベルギー・ポーランド・オーストリア・チェコ・ルーマニア・ギリシャ・ロシア・日本・韓国・中国・香港・シンガポール・インド・インドネシア・トルコ・南アフリカ・オーストラリア・イスラエルでした。

 社会的マインドフルネスの度合いが高い国は、1位から順に日本、オーストリア、メキシコ、イスラエル、チェコ、スイス、オランダ、シンガポールと続いており……

 低い国はアメリカ、カナダ、韓国、ギリシャ、香港、南アフリカ、インド、トルコ、インドネシアとなっています。論文の筆頭著者であるオランダ・ライデン大学の心理学者であるNiels van Doesum氏は、「私たちは研究結果に価値基準を付けることはありません。重要なのは『違いがある』ということです。それは私たちが期待していたことですが、科学的に証明されていませんでした」とコメント。あくまでも今回の結果は文化的な違いを示すものであり、「社会的マインドフルネスが高い国の方が優れている」といった優劣を付けるものではないと述べました。

 今回の実験は物質的なコストがほとんど介在しないものであり、測定された社会的マインドフルネスは「小さな注意や親切」を伴うものでした。研究チームは論文中で、「コストが低い他人との協力はかなり一般的な現象ですが、経験主義的にほとんど注目されていません」と述べ、金銭や大きな労力が介在する状況とは分けて研究する必要があると主張しています。

 なお、社会的マインドフルネスの違いは「他人への信頼感」「教育のレベル」「経済的な状況」「宗教的価値観」などに影響を受けているとみられていますが、この点を理解するにはさらなる研究が必要です。研究チームは、社会的マインドフルネスなどの研究が「人が他人をどのように扱うのか」に関する理解を深め、移民や外交といった問題を考える上でも重要だと考えているとのことです。

2021年8月31日 19時0分 GIGAZINE(ギガジン)

https://news.livedoor.com/article/detail/20791006/

 さて、今回東京オリンピックとパラリンピックという二つのイベントが終わったのであるが、そのイベントそのものの誘致の時に「おもてなし」という言葉が流行したのは覚えているであろうか。滝川クリステル女史が、誘致演説の時に行ったものであり、日本の性質をしっかりと伝えたものであるとされている。その日本人の特質である「おもてなし」とは、実は難しいことであり相手のことをしっかりとわかっていなければならない。相手のことがわかっていて、相手が望んでいることの、少し先を提供するということが最も重要なおもてなしなのである。

 つまり、日本人は「相手のことをわかることができる」という特性を持っているということになる。もちろん、それがうまくゆかない可能性もあるが、しかし、だいたいの日本z人は相手のことを見守り、そしてその相手のことをしっかりと見てゆくということができるようになっていっているのである。

 相手のことを理解するというと、今の若い人々にはあまりなじみがないのかもしれないが、「空気を読む」といえば、なんとなく理解できるのではないか。かなり前の話であるが「空気読めない=KY」などというようなことを言っている人がいたが、まさにそのような感じで、空気を読む、相手のことをおもんばかるということが、日本人の特性というような感じになっているのではないか。

 もし被験者が青いリンゴを持っていけば、次に選ぶ人物は「1個の赤いリンゴと1個の青いリンゴ」から好きな方を選択できますが、被験者が赤いリンゴを持っていけば次の人物は「2個の青いリンゴ」から1個を取るしか選択肢がなくなってしまいます。このシチュエーションでは、青いリンゴを選択することで次の人に選択肢を残した被験者が、「社会的マインドフルネスを持っている」とみなされます。<上記より抜粋>

 多くの国では「一番にそこにたどり着いた人が、その中で最も良いものを選ぶ権利がある」というような感覚になる。しかし、それは「後に残された人が選択肢が無くなる、または権利が無くなる」ということを意味しており、その権利を使うこと、もっと言えば権利そのものを行使しないという権利が非常に大きな内容になってくるのである。次の人に権利を残しておく、これは、勝負で買ったわけではなく、偶然に「一番に選ぶことができるようになった」人において、その他の人に選択肢をも超すことができるかどうかということが大きな内容になってくるのではないか。

 社会的マインドフルネスの度合いが高い国は、1位から順に日本、オーストリア、メキシコ、イスラエル、チェコ、スイス、オランダ、シンガポールと続いており……

 低い国はアメリカ、カナダ、韓国、ギリシャ、香港、南アフリカ、インド、トルコ、インドネシアとなっています。<上記より抜粋>

 ある意味で、社会的マインドフルネスの低い国は「個人主義」が強いか「心が貧しい」国なのかもしれない。ここで権利を行使しなくても、十分に潤っているということが言える人々が実は「思いやりがある」ということであり、必ずしも、強い弱いで決まっているわけではない。つまり「歴史が古く、豊かな国」が、日本であるということになる。

 日本は本当にそのような意味でも素晴らしい国なのである。

宇田川源流

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