「宇田川源流」<現代陰謀説> 中国共産党100年で何が行われたのか

「宇田川源流」<現代陰謀説> 中国共産党100年で何が行われたのか


 金曜日は現代陰謀説をお届けしている。現代に生きる陰謀をそのまま皆さんにお届けするということで、その内容を、少しでも明らかにできれば面白いのではないかという気がする。実際に陰謀でなおかつ現在動いているものなどは、なかなかわかることはない。しかし、そのなかなかわからないものに関して、何とか様々なニュースや独自のソースを用いてその内容をお知らせしてゆきたいと思う。もちろん、ここに書いてあることが全てであるとは思っていないし、また、一方で全く当たっていないとも限らない。しかし、そのような考え方をできるようにしておけば、その内容が見えてくるのではないか。日本人はあまりにもそのような陰謀や、陰に隠れた内容に関して、目をそらしてしまう習性があるので、その意味では警鐘を鳴らしたいと思う。

 さて、20世紀最大の陰謀というのは「共産主義の発展と発達」ということではないかと思う。

 私の思うと頃、20世紀の100年間で、最も人を殺したのは「共産主義」であり、なおかつ、最も多く陰謀を仕掛けているのも「共産主義」ではないかと思う。そもそも「全員が平等であり平和である世界」などというものはあり得ないのではないか。つまり「他人と同列でよい」ということを考えるということは、よほどその人が他の人に対して敵わないと思っているか、あるいは尊敬している。少なくとも、その人を越えようという向上心がないということを意味していることになる。

 要するに「人間の感情をすべて無視したところに共産主義的な平等がある」ということになり、基本的には人間の摂理をすべて無視したということになる。

 ところで「本当に平等であるのか」ということ、または「資源の分配」ということに関して、「誰が行うのか」ということが大きな問題になる。イスラム教の場合はこの役目を神が行う。もちろん神が存在しないということになるが、政治権力者と、そうではない人ということで、自主的に行うシステムになっており「喜捨(ザイード)」というようなことがしっかりと行われることになるのである。しかし、共産主義の場合は、それを人間が行う。要するに「先に覚醒した人物」だそうだ。だから国家主席であろうが「同志」という単語を使う。

 もちろんそれが詭弁であることはだれでもが知っているということになる。

習氏 一党独裁体制を正当化

 【北京時事】中国・北京で1日行われた共産党創立100年を記念する式典で、習近平党総書記(国家主席)は世界第2位の経済大国を実現した党の実績を誇示し、次の目標となる「強国」実現にまい進すると宣言した。習氏は、自画自賛の歴史観で一党独裁体制の正当化に終始した。

 「党の輝かしい歩みを振り返り、明るい未来を展望する」。天安門楼上で演説した習氏は冒頭、こう前置きし、党創立100年の目標としていた「小康社会(ややゆとりのある社会)」や貧困問題解決を実現したと訴えた。

 習氏はアヘン戦争(1840~42年)後の半植民地状態を経て、中国が「世界第2位の経済力へ歴史的躍進」を遂げたと強調。その上で「第2の100年」の建国100年を迎える2049年に向けて「全面的な社会主義現代化強国の建設を必ず実現する」と力説した。 【時事通信社】

2021年07月01日 21時19分 時事通信

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-1134215/

習氏の"中台統一"に台湾反発

 【台北=杉山祐之】台湾で対中政策を主管する大陸委員会は1日、中国共産党の習近平(シージンピン)総書記が党創設100年祝賀式典の演説で中台統一に強い意欲を示したのを受け、「台湾に対する共産党の政治的主張を拒否する」との報道文を発表した。

 大陸委員会はこの中で、習氏が言及した、中台が一つの国に属するという「一つの中国」原則、中台双方が「一つの中国」で合意したとされる「1992年合意」について、いずれも共産党の「一方的」な主張であるとの認識を示し、「台湾住民はとっくに拒否している」と強調した。

 その上で、「北京当局(中国)が、政治的、軍事的な威嚇をやめ、平和的で対等、民主的な対話を求める我々の提案を正視してこそ、両岸(中台)関係は永続的に発展する」とし、改めて対話を呼びかけた。

2021年07月01日 19時23分 読売新聞

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12213-1134375/

 その中国共産党が創立100周年になったそうだ。

 1921年7月にコミンテルン(国際共産主義組織)の主導により、北京大学文科長の陳独秀や北京大学図書館長の李大釗、元北京大学図書館司書の毛沢東らが各地で結成していた共産主義組織を糾合する形で、日本の東京帝国大学(現在の東京大学)への留学から帰国した李漢俊の上海の自宅にて中国共産党第1次全国代表大会(第1回党大会)を開催、結成されたとされる。つまり、この時から100年たったということだそうだ。

 当時はコミンテルンの配下にあったのであるが、中華人民共和国設立、つまり、中華民国の蒋介石を本土から追い出して台湾に追いやったのちに、ソ連と対立し、コミンテルンとの間の関係が悪化する。その後、中国共産党は毛沢東の指導の下でなんとなしているということになるのであるが、それまでに内ゲバなどが多く、いつの間にか毛沢東しかなくなった。

 その毛沢東も「大躍進政策」を行い、2000万人とも5000万人ともいわれる人が死んでいる。そのことで一度失脚したが、その後文化大革命をもって復活しそのまま国家主席になっている。

 上記にも書いたが、そこまでして権力者になるというか、復帰をするということはその地位がおいしいということである。一般の人ではないということはそのまま平等ではないということを意味している。餅路に間の中国を見て「平等」であるなどということは全く思っていない。100年たっても「原子共産主義的な平等」は実現できていないということが明らかであり、その共産党は支配と搾取の象徴ということになる。つまり「共産主義」とは「システム的に広く一般から搾取する」という方式でありそのために共有財産制などを行っているということになるのである。

 さて、その時代は「人民服」「秘密主義」というようなことがいわれ、なおかつアメリカやソ連のいうことを聞かない不干渉主義を貫いていた。

 今回の100周年記念式典では習近平国家主席が人民服を着て現れ、対外強硬姿勢に、台湾の統一を示唆、そして軍事的な行動を主張した。そのうえで他の国からの干渉を排除する言葉を発したのだ。

 これは「毛沢東主義に回帰する」ということを意味しており、それを行うことのできる外交力・経済力・軍事力を整備したということを意味している。まさに、その内容こそ、今までの陰謀の成果でありなおかつこれからの「世界共産主義革命」の陰謀の始まりであるということになる。多分手始めに台湾、そしてその後徐々に世界に広がることになろう。その場合に日本はそれらを見破り、そして、対抗することができるのか。

宇田川源流

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