「宇田川源流」【土曜日のエロ】 「性交同意年齢」という設定があるフランスの文化

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 「性交同意年齢」という設定があるフランスの文化


 今週も土曜日のエロの日になった。それにしても一年というのは早い。「光陰矢の如し」とはよく言ったものであるが、はっきり言って昨年のコロナウイルス禍であまり人が動かなくなってしまい緊急事態宣言になってしてから、何もやっていないのに一年が過ぎてしまったのではないかというような気がしているのである。もちろん何もやっていないわけではないが、徐々に「巣ごもり」といわれる生活が、そのまま自分の毎日の習慣化してしまうのに、何かが抵抗している気がするのは私だけであろうか。

 もちろん、「何もしていない」わけではないし、また、何らかの結果も残しているのであるが、日常が変わってしまった」ということを感じてしまっているので「自分のイメージした内容」とは異なると異様な感じになっているのではないだろうか。

 とはいえ、そもそも「作家」という商売は、もともと外に出るような人ではないので、仕事といえば、家の中に入ったままということになる。まあ、ある意味で「緊急事態宣言で人が外に働きに出ない」というのは、ある意味で、自分の生活の方に多くの人が寄ってきたような気がする部分もあるのだ。まあ「家の近くにいて昼間に散歩をしていても甘利罪悪感を感じなくなった」というような感じであろうか。

 まあ、今回また緊急事態宣言が大阪、東京、京都、兵庫に出てきたことになる。まあ、はっきり言ってしまえば、「蔓延防止特別措置」いわゆる「まんぼう」は一体何だったのであろうか。はっきり言ってしまえば、国全体であれば他のところがうまくいっているのであるが、この片の知事や首長は、いったい何をしているのであろうか。その辺をよく考えるべきではないか。

 まあ、そんなことを考える一週間であったような気がする。

フランス、性交同意年齢を15歳に設定 法相「歴史的」

【AFP=時事】フランスの国民議会(下院)は15日、性交同意年齢を15歳とする法案を全会一致で可決し、同法が成立した。エリック・デュポンモレティ(Eric Dupond-Moretti)法相は、伝統的に性に寛容な同国において「歴史的」な一歩だと述べた。

 法案を提出した上院議員は、同意年齢を欧州で最も低い水準の13歳とするよう主張していたが、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)政権が引き上げを求め、修正が加えられた。

 新法は15歳未満との性行為について、両者の年齢差がわずかでない限りレイプとみなし、20年以下の禁錮刑を科すもの。近親相姦(そうかん)の場合、同意年齢は18歳とされる。

 同意年齢の設定によって、フランスも多くの欧米諸国と足並みをそろえることになった。

 これまでは、未成年者との性交をレイプまたは性的暴行で起訴するためには、未成年者が強制または脅迫、偽計によって性交させられたことを検察側が証明しなければならなかった。

 デュポンモレティ法相は、「いかなる成人の加害者も、15歳未満の未成年者の同意に頼ることはできない」とし、同意年齢の設定は「歴史的な一歩」だと述べた。

 新法は、15歳未満の子どもと5歳年上までの相手との性行為は認めている。この年齢差について大きすぎると批判する議員もいるが、デュポンモレティ法相は擁護している。

【翻訳編集】AFPBB News

2021年4月16日 11時31分 AFPBB News

https://news.livedoor.com/article/detail/20036326/

 さて、物事を始めるには年齢がある。まあ、守っているかどうかは別にして「お酒は二十歳から」とか「競馬も未成年はだめ(厳密には学生はだめなので、大学生は20歳を超えていてもだめなんです)」というようなことがある。

 さて「土曜日のエロ」なので、あえて言うと「エロ本」「エロビデオ」「エロ写真集」ということになれば、当然にその制限年齢が出てくることになる。そもそも「成人」と「子供」という分け方が「20歳」でよいのか、それとも選挙権に合わせて18歳にすべきか、はたまた義務教育が終わった16歳(または15歳)なのか、その辺のところはよく考えなければならないのではないかという気がしている。日本の文化的には「元服」ということが大人になる儀式であり、その元服があればすべてができるようになっていたのであるが、明治以降「子供には教育が必要である」ということから、明治10年に学制というものができ、そして、義務教育期間を設けた。その後昭和などの動きから、徐々に「子供と大人」が区別されるようになり「子供は保護されるもの」ということになり「健全な育成」ということを中心にして、そのようなことをしているわけなのだ。

 当然に、性行為に関しても年齢制限がある。日本では、基本的には12歳以下はダメである。ちなみに、公衆浴場などで異性の風呂に入ることができるのは10歳まで。まあ、肉体の成長度合いにもよるのだが、一応法律上はそうなっている。当然に子供であるから性的な関係はないということになる。そのうえで、今の民法上は親の承認があれば女性は16歳から、男性は18歳から未成年であっても結婚をすることができる。結婚をするということは当然に、配偶者との性行為は許される。逆に言えば、「配偶者以外の人の性行為はどこから許されるのか」ということになるが、実際はどうも18歳であるらしい。あえてぼかしたのは、「法律に配偶者以外との性行為に関しての明確な規定がない」ということになる。日本の場合は、当然に性行為は快楽で行うものではなく、夫婦間の営みもしくはそれに擬制的なもの(婚約者などで結婚をする予定が決まっている相手)ということが城率では前提になっているので、それ以外のところはあまり規定されていないのである。

 これに対して、フランスはどうなのか。

 フランスでは、同意があれば15歳以上の性行為は認められる。ぎゃくにいえば、「同意がなければだめ」であるし、同意があっても15歳未満であっては性行為は認められないということになる。

 新法は15歳未満との性行為について、両者の年齢差がわずかでない限りレイプとみなし、20年以下の禁錮刑を科すもの。近親相姦(そうかん)の場合、同意年齢は18歳とされる。<上記より抜粋>

 さて、エロの話でこれを書いているのであるが、実際に近親相姦などの事件が多く、それまでは同意がなかったことを証明しなければならないということになっていた。親子関係である場合、なかなか子供が同意がなかったと証明することは難しく、その内容をどの様に証明してゆくのかということが大変であったが、フランスそれを立法で解決したということなのである。

 同時に、「近親相姦などの未成年レイプ事件」が多いということもある。その内容をどのように防ぐのかということが大きな問題になっているということなる。実際に日本でも家庭内の強姦があるということはニュースなどで見えてきているが、まだまだ法律を変えるほどではない。まあ、その辺の「文化性」や「国民性」の違いが、このような法律の問題になるのではないか。エロに関する法律も、文化性が異なってくるということになってくるのである。

宇田川源流

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