「宇田川源流」【土曜日のエロ】 芸術業界の苦境を訴えるために全裸になるということは?
「宇田川源流」【土曜日のエロ】 芸術業界の苦境を訴えるために全裸になるということは?
土曜日のエロの日になった。もう3月も終わりになってきて、まあ来週くらいには緊急事態宣言も開けるのではないかというように言われているのである。まあ、実際に開けてみても、またすぐにそのようになるのかどうかはわからないが、オリンピックに向けて、徐々に開けてゆくのであろうと考えられるのである。たぶん、春分の日を境に、様々なことが変わってくるではないかと期待しながら考えてみるということになるのではないか。
さて、今週はあまり報道はなかったが外交的にいろいろなことがあった。アメリカと日本の「2プラス2」という会議、要するに外務大臣と防衛大臣の会議というものが行われ、中国に対する警戒とその脅威、特に尖閣諸島に関しての内容が中国を名指しで非難する声明として出てきている。最近になってバイデン大統領は「中国に近い」といわれていた政治姿勢を変化して、トランプ支持層を取り込むのに必死であるという感じがする。実際に、片方で日本との防衛会議を行いながらも、中国との間で、みゃはり防衛担当会議を行っている。何か裏がありそうな感じであるが、そのようなことは全く報道しないのが日本のマスコミなのである。
一方、今週のニュースでは「緊急事態宣言後も、営業に関して制限する」というような話が出てきている。主に飲食店であるが、そのことは芸術や寄席、演芸などに関しても同じである。映画館などは、完全に閉鎖していたものが7月からオープンするようになり、また、野球やサッカーなどが出てきているので、そのような感覚はあまり見えないが、演劇などはかなり壊滅的な状況になっているという報道が為されている。
もちろん、誰が悪いというわけではない。あくまでもコロナウイルスが悪いのである。しかし、そのコロナウイルスの対応で、何とかしてほしいというような芸術や演劇などに関してはかなり少なくない。それも世界であればなおさらのことである。
フランス人女優が映画賞ステージで全裸に、芸術業界の苦境訴え
パリ(CNN)フランスのアカデミー賞に当たる映画賞セザール賞の授賞式で、壇上に登場した女優のコリンヌ・マシエロさん(57)が、新型コロナで苦境に陥った芸術業界への支援強化を訴えて全裸になった。
ロバのフェイクスキンと血の染みが付いたドレス姿で現れたマシエロさんは、衣装デザイン賞の授与を終えると、身にまとっていた衣装を脱ぎ捨てた。
マシエロさんの胴体には「文化なくして未来なし」の文字が、背中には「私たちの芸術を返して、ジャン」の文字が描かれていた。ジャン・カステックス首相に直接アピールしようとするメッセージだった。
フランスでは昨年10月30日以来、映画館や劇場が閉鎖されている。
今月に入って全土で複数の大型劇場をデモ隊が占拠し、「健康ルールに従った文化の場の再開」を要求していた。
政府は11日、文化芸術業界が特に大きな打撃を受けていることを認め、2000万ユーロ(約26億円)の追加支援を表明した。
セザール賞の授賞式ではほかにも規制緩和を求める声が上がっていた。映画監督でプロデューサーのステファン・ドゥムースティエさんは、「私の6歳と8歳の子どもはザラ(ファストファッションチェーン店)には行けるのに映画に行けない。これは理解できない」と訴えた。
2021年3月15日 15時40分 CNN.co.jp
https://news.livedoor.com/article/detail/19852097/
そのような中「最もインパクトがあり、芸術的なものは何か」そして「そのものを最も衝撃的な状況で見せることが、最も訴求力がある」ということになるのではないか。
日本では、その「ブーム」になるものが「鬼滅の刃」の映画であった。コロナウイルスが問題というようなことはなく、鬼滅の刃のファンが押しかけ、史上空前、今までの映画興行で最も多くの収入を日本国内で上げていたのである。もちろん、その訴求力のインパクトは絶大であり、そのことによって、「鬼滅の刃」の映画の報道をしているときは、まったくコロナウイルスと関係のあるような報道はなかった。
この「鬼滅の刃効果」は、そのことによって「換気がしっかりして、感染防止策が取られている劇場は問題がない」ということを、多くの観客が身をもって示したということになる。そのことによって、劇場などは早めに復帰の道が近づいた。実際に、政府も、菅首相が答弁に鬼滅の刃のセリフを使い、その時に野党もマスコミもあまり大きな批判にならなかったのは、そのことによって感染拡大につながるとは、国民感情的に何も言えなかったからである。
しかし、フランスではそのようになっていない。そこで、フランスでは「最も芸術的なもの」を出す人が現れたのである。
フランスのアカデミー賞に当たる映画賞セザール賞の授賞式で、壇上に登場した女優のコリンヌ・マシエロさん(57)が、新型コロナで苦境に陥った芸術業界への支援強化を訴えて全裸になった。<上記より抜粋>
まさに、女性の全裸というものが最も美しくまた芸術的である。これは、美術の世界で「裸婦像」をスケッチするのと全く変わるものではなく、人間は、女性に対して「女性」と「母性」を感じ、最も安らぎを覚えるものである。まさに「エロ」が「荒んだ世の中を清める」ということになるのではないか。
マシエロさんの胴体には「文化なくして未来なし」の文字が、背中には「私たちの芸術を返して、ジャン」の文字が描かれていた。ジャン・カステックス首相に直接アピールしようとするメッセージだった。<上記より抜粋>
まさに、芸術とは、人間という生き物が、「洋服」と「演技」という二つの「文化」をまとって出る物であり、その二つがないということが、「文化を破壊する」もっと言えば、「全裸になる」ということになるのではないか。今や、フランスはそのような状況になっているということになるのである。
今まで「テロよりエロ」ということを言ってきたが、実際に「コロナよりもエロ」ということがフランスでは繰り広げられている。まさに、そのようなことこそが今のヨーロッパを象徴する状況なのではないか。
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