「宇田川源流 日本万歳!」 日本の匠技術はなぜ世界で素晴らしいと評価されるのか
「宇田川源流 日本万歳!」 日本の匠技術はなぜ世界で素晴らしいと評価されるのか
今年最後の「日本万歳」である。今年も毎週月曜日には、日本の誇りを書いてきたつもりである。
もちろん、そのことにあまり良く思っていない人もいるし、私の意見に賛同できない人もいたのかもしれないが、それでも、このような小さなところであっても続けることが最も重要なのではないかという気がしている。
日本人は、やはり日本人として誇りをもって生きていくべきである。もちろん日本人のすべてが良いとは思えないし、それを強要するつもりはない。
しかし、そのダメなところも含めてが日本人であり、よくないところがあったとしても日本人の素晴らしいところをすべて否定できるような話ではない。
そのように考えれば、日本人のすばらしさに冷静に目を向け、そして普通に表現することが良いのではないか。
そのように表現をしていれば、「日本が世界で高く評価されている」ということもよくわかるのではないか。
日本人はもっと自分たちのことを評価してよいし誇りに持つべきである。日本人は、自分たちのことやその先祖、日本の歴史に誇りを持つことによって、日本人として恥ずかしくない行動をとるようになるのであり、そして、より高いところに行くのではないか。
今、日本のすばらしさが失われて行っているのではないか。しかし、それは日本人が日本人に対して、または国に対して誇りを持っていないことによるものではないかと思うのである。それだけに、日本に対する海外の評価が、日本人の自分自身の評価よりもはるかに高いような気がする。
ノーベル賞も日本人はかなり多いし、ユネスコの世界遺産や無形文化財なども多い。日本のアニメは世界中のどこに行っても受け入れられているし、また日本の文化としてしっかりと情報を発信できるようになっている。
来年も、そのような日本を探して、皆さんにお伝えしたいと思う。もちろん、私がやるまでもなく、多くの人がそのような埃を持つようになるまで続けたいと思う。
「工匠の技」無形文化遺産に
【パリ=山田真也】国連教育・科学・文化機関(ユネスコ、本部・パリ)の政府間委員会は17日午後(日本時間17日深夜)、木造建造物を受け継ぐための17件の技術からなる「伝統建築工匠(こうしょう)の技」を無形文化遺産に登録することを決めた。日本では22件目の無形文化遺産となる。
登録対象は日本の宮大工や左官職人らが継承する保存、修理、装飾などに関する技術。ヒノキの皮(檜皮(ひわだ))や茅(かや)を用いた屋根葺(ふ)き、土や漆喰(しっくい)による日本壁の製作、漆などの原材料を採取する技術などを含む。いずれも貴重な木造建造物の保護に欠かせず、国の「選定保存技術」として14の団体が守り伝えている。
コロナ禍のため、オンライン形式で行われた政府間委員会は「伝統建築工匠の技」について、木造建築の保存と伝承に関する知識や技能を評価した上で、「日本人の文化的アイデンティティーを強化する機能がある」などとした。ユネスコの評価機関が今年11月に出した「登録」の勧告を全会一致で承認した。
無形文化遺産は文化の多様性や人類の創造性を証明する芸能や儀式、技術などを保護する制度で、日本からは能楽や歌舞伎、和食、和紙などが登録されている。
2020年12月17日 23時28分 読売新聞
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12213-898555/
上記にも一言だけ書いたが、日本の「工匠の技」が世界の無形文化遺産に登録されることになった。
日本というのは、島国であることから、大陸とは異なる文化性を持っている。一つは、いい加減なところで逃げてしまうことができないので、「和」を重要視し、そのうえで、協力をして大きなものを作るということがある。そしてもう一つの内容として「自分の内容に対して職人的にこだわりを持つ」ということになる。
基本的にはお茶を飲むのも「茶道」、剣の道も「剣道」というように、一つの技を極めて、その極めたものを「道」に例えて、一つ一つの過程を大事にするというようなことになっている。
実際に、「道」とすることによって、日本人の「精神性」がかなり高まっていることは間違いがない。そのことは「他人が気が付かないところにまで気を付ける」ということになり、そのまま、その内容が素晴らしい動きになってくるということになるのである。
「技」は、ある意味で道具である。しかし、その単なる道具に「魂」を持たせ、その魂に見合う精神性を持つことによって、自らの人間というか、生き方に関して、貴和舞てゆくということになる。「技」と「精神」とが両方とも極まるということがある。そしてその技を使う「ユーザー」ももう一つ「極まった精神性」を持つことになるのである。
こうやって、「技が極まることによって、すべてが高みに極まってゆく」ということが、日本の交渉の技なのであはないか。
登録対象は日本の宮大工や左官職人らが継承する保存、修理、装飾などに関する技術。ヒノキの皮(檜皮(ひわだ))や茅(かや)を用いた屋根葺(ふ)き、土や漆喰(しっくい)による日本壁の製作、漆などの原材料を採取する技術などを含む。<上記より抜粋>
まさに、今回は木材ということである。この際また「道」としての技が、そのまま、法隆寺などの素晴らしい、そして長く続くものを作っているのである。
そしてその作った内容が、技と精神が極まって、使う人に関しても最高の力を持つことになるのではないか。
私個人的に考えれば、このユネスコの人々は、本当に日本人の「道」を理解しているのかはかなり疑問である。疑問というよりは「理解できないことが素晴らしい」という考え方なのかもしれない。
すべてを理解しているとは思えないし、その精神性を考えているとも思えない。しかし、日本人は「欧米には理解できないような高みまで登った高い技を持っている」と誇りに思ってよいのではないか。
翻って、我々現在の日本人も、仕事にこだわりを持ち、そしてその仕事の中に、心と魂を入れる。少し古い人間なのかもしれないが、仕事に魂が入ったものは、現在の技、例えばコンピューターソフトなどであっても素晴らしい。
日本人は「技に魂を込め、高みに極めるという『技』をDNA的に持っているのではないか」という気がする。そのようなことを改めて考えさせられる。
さあ、日本人の皆さん。来年こそ日本のすばらしさを感じましょう。
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