「宇田川源流」【土曜日のエロ】 宗教を媒介にしたエロの現代版「性奴隷」が逮捕される

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 宗教を媒介にしたエロの現代版「性奴隷」が逮捕される


 今週も土曜日のエロの日になった。いやいや、今週は何といっても「選挙」であろう。単純に11月1日の大阪における大阪都構想の住民投票と、11月3日(日本人時間では11月4日)のアメリカの大統領選挙であろう。一応私も政治ジャーナリストの世界にいたことがあるので、その内容や、普段のブログやオンラインサロンで話しているような難しい話もできるし、また、自分の頭の中には、どちらがいいとか、そういうこともしっかりと意見としてあることはある。

しかし、ここは「土曜日のエロ」なのである。そのようなまじめな話をしようとは思わない。それは、他の所で読んでもらいたい。

では、ここで話すことは何か。まず、この二つの選挙で最も個人的に大事なことは「これだけ話題になっていながら、私自身には選挙権がない」ということである。もちろん大阪府民でもアメリカ国民でもないからであり、選挙ということになれば「完全に野次馬」でしかない。

大阪府民以外の多くの日本人はそうであると思うが、まあ、真剣にさまざまなことを語っている人もいるが、それは仕事として、基本的には、選挙権がないということは、それだけ関係性が浅いということを意味しているのである。

そのうえで、この二つの混乱具合はなかなか興味深い。大阪の住民選挙に関しては、すでにブログで書いた通り「一回ダメだったことのやり直し」である。しかし、そもそもよほど大きな要因の変更がない限りにおいて、やり直しても民意などは大きく変わるはずがない。つまり、「マスコミや自分たちの影響力を過大に評価した」ということに他ならないのである。

アメリカの大統領選挙などは、「コロナウイルス」という大きな要因変更があり、そのことから、何か大きな地殻変動が起きたようであるが、大阪都構想はコロナウイルスは地殻変動になあなかったのではないか。

まあ、ある意味でそのような「意識の変更」は、「何かを信じ込ませる」ということによって成り立つものなのである。


女性を「性奴隷」にして焼き印、カルトまがい団体指導者に禁錮120年 米

【10月28日 AFP】カルトまがいの自己啓発団体「NXIVM(ネクセウム)」の指導者で、勧誘した女性を「性奴隷」にして自らのイニシャルの焼き印を体に入れさせていたキース・ラニエール(Keith Raniere)被告(60)に対し、米ニューヨーク・ブルックリン(Brooklyn)の裁判所は27日、禁錮120年の量刑を言い渡した。事実上の終身刑。

 ラニエール被告は、裕福で有名な信者を集め、複数の女性に自らとの性交渉を強要したなどとして、有罪判決を受けていた。

 6週間続いた公判で、5000ドル(現在の為替レートで約52万円)で5日間の自己啓発コースに申し込んだ信者らの一部が、「バンガード(Vanguard、『先導者』の意)」と呼ばれていたラニエール被告にコントロールされた状態で、金銭的、性的に搾取され、低カロリーの食事を強制されていたことが明らかにされた。

 ラニエール被告は、DOSという団体の内部に派閥をつくり、「奴隷」とされた女性らの上に「グランドマスター」として君臨していた。

 「奴隷」はラニエール被告との性交渉や、公になれば名誉が損なわれるような写真や個人情報の提供を強要された。中には他のメンバーに押さえつけられ、ラニエール被告のイニシャルの焼き印を体に入れられた女性もいる。

 ラニエール被告は2019年6月、恐喝、性的目的の人身売買、強要、共同謀議、15歳の少女に対する性的搾取など、起訴された7つの罪状すべてで有罪になった。この女性は被害者の意見陳述で、「私は子どもだった。(ラニエール被告は)私の青春を奪った」と述べた。

 27日の量刑公判では女性13人を含む15人が証言した。さらに90人以上の被害者がニコラス・ガラウフィス(Nicholas Garaufis)判事に書簡を送った。

 ラニエール被告はこの日の公判で、被害者らが表明した「苦痛と怒り」に「大変申し訳なく思う」と述べたが、無罪の主張は変えなかった。

 この事件で起訴された他の5人はいずれも有罪を認めている。ドイツ生まれの米女優で、米国の人気テレビシリーズ「ヤング・スーパーマン(Smallville)」で主人公クラーク・ケント(Clark Kent)の友人役を演じたアリソン・マック(Allison Mack)被告は2019年4月に有罪を認めた。

 カナダ酒類大手シーグラム(Seagram)元社長の娘で同社の遺産相続人であるクレア・ブロンフマン(Clare Bronfman)被告も先月、有罪を認めた。(c)AFP/Thomas URBAIN

2020年10月28日AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3312341


 さて、信じ込ませるといえば、カルト教団がまさにそのようなものに近い。カルト教団とは、ある意味、「一つの価値観においてそれで相手を洗脳する」ということを意味しているのである。別に日本の場合「信教の自由」があるのだから、何を信じても構わないと思うのであるが、ここで「土曜日のエロ」的に大きな問題にしなければならないのは、「宗教」ということは「死生観」が必ずかかわってくるということを意味しているのである。

宗教というと「死ぬ」ことと「来世」ばかりを考えてしまうが、実際のところ「来世」ではなく、まずが「前世」から「現世」に関することと「誕生」ということ、そして誕生後の意識の芽生えから「宗教集団への参加」(洗礼とかそういった儀式)が必要ということになるのである、

さて、「誕生」の前にやらなければならないことは「子供を作ること」になるのである。つまり、宗教とエロは必ず一致するということになる。また「肉体」と「精神(魂)の開放」などということまで考えれば、当然に、これらの内容を考えることになるので「宗教」と「エロ」というのは当然のごとく親和性が高い。逆に言えば「宗教を悪用してエロを中心にした様々なやり取りができる」ということになる。

過去には「セックス教団」といわれたものは少なくなく、また「教祖」と言われる人は信者に対して、セックスを強要することなども十分にありうるということになるのである。

カルトまがいの自己啓発団体「NXIVM(ネクセウム)」の指導者で、勧誘した女性を「性奴隷」にして自らのイニシャルの焼き印を体に入れさせていたキース・ラニエール(Keith Raniere)被告(60)に対し、米ニューヨーク・ブルックリン(Brooklyn)の裁判所は27日、禁錮120年の量刑を言い渡した。<上記より抜粋>

まあ、実際に宗教におけるこのようなエロの事件は後を絶たない。まあ、何かが話題になった後にその似たようなことが出てくるという感じがする。

5000ドル(現在の為替レートで約52万円)で5日間の自己啓発コースに申し込んだ信者らの一部が、「バンガード(Vanguard、『先導者』の意)」と呼ばれていたラニエール被告にコントロールされた状態で、金銭的、性的に搾取され、低カロリーの食事を強制されていたことが明らかにされた。<上記より抜粋>

いや、正直、なかなかやるなあという感じである。今時このような状況を甘受する自己啓発集団もあるのかとか被害者が出るのかというような感覚の方が強いのであるが、まあ、ある意味で「集団催眠的な状況」というのはこのようなことを行うことは少なくないのではないかと考えらるのである。

まあ、宗教というものの本質を考えれば、ある意味でエロ的なことは出てくると思う。残念ながら「宗教」というものが何なのかということをあまりよくわかっていない人が少ないので、そのことを考えられない人がいるのであろう。まずは、しっかりと学ぶ必要があるのではないか。情報や学びがないということは、このような被害になるのである。

宇田川源流

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