「宇田川源流」 本日は少し柔らかい話でフィンランドの首相が「素肌にジャケット」でファッション誌に出てきたことの賛否
「宇田川源流」 本日は少し柔らかい話でフィンランドの首相が「素肌にジャケット」でファッション誌に出てきたことの賛否
昨年12月、フィンランドに34歳の史上最年少の34歳ですy賞になったサンナ・マリン首相が就任した。このことは昨年2019年12月26日の「宇田川源流」で「34歳女性首相に対する各国の嫉妬と羨望と年長者の危機感の底にあるものと外交力」として書いている。
その中には「私の希望としては、このマリア首相、ぜひエストニアの保守党党首をフィンランドに招待し(内閣全体が言われているので)、温かく迎えてあげてもらいたい。ある意味で懐の深さを示す最も良い機会であると考えられる。このような時こそ、その政治対応を世界に示す良い機会なのではないか。歴史を踏まえ、そしてその歴史を尊重しながら未来に向けた新たな行動を起こす。これこそ政治家に必要な資質であると考え、この若い首相に期待するものである。」と書いているのである。(https://udagawa-keisuke.themedia.jp/posts/7480271)
当然に、ロシアの脅威ということとそこにおける「バルト三国と北欧三国のロシアとの対立」ということを念頭に置いてのことである。そのようなことを書いたが、年明けそうそう、そのような外交の舞台ではなく国内のコロナウイルス対策になってしまった。そのことは、あるいm知恵「最年少の女性首相がどのような外交をするか期待していた」私にとって、残念な感覚であるということになる。
そのうえで、フィンランドは国連の調査の「幸福度ランキング」で三年連続の第1位を取っている。ある意味で、国民の政治や経済の満足度ということに関しては、まだ効果が出ていないだけかもしれないが、一方で、首相が変わったことでも、あまり影響はなかったということになるのではないか。
さて、来年に向けてフィンランドは、いや他の国もそうであるのだが、コロナウイルスの禍から離れて、そろそろ次のフェーズに進むというときに、なかなか面白いことになっている。
素肌にジャケット、フィンランド首相の写真で論争
素肌にジャケットは「不適切」。首相のファッションをめぐり、フィンランドで論争です。
渦中にいるのは、去年、史上最年少の34歳でフィンランドの首相に就いたサンナ・マリン首相です。
物議をかもしているのは、マリン首相が胸元が大きく開いたジャケットを素肌にまとった写真。これがファッション誌に掲載されると、「不適切だ」「首相の時間の無駄だ」などの批判が相次いだのです。
しかし一方で、ソーシャルメディアでは「仕事に対する意識は胸元の開き具合でははかれない」「女性は何を着ているかで判断されるべきではない」との声も。さらには、「サンナとともに」を意味するハッシュタグで首相を支持する動きが出ていて、女性だけでなく男性からも、マリン首相の姿に似せた写真の投稿が続いています。
マリン首相は以前、アメリカメディアで「自分のジェンダーについて気にしたことはない。考えているのは自分が政治家になった理由と、有権者は私たちに何を託したのかということです」と述べています。
10月20日 TBS
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4106708.html
フィンランドのコロナウイルス対策はなかなかうまくやっていた。
25日の数字では、
感染者の合計数 14,848人
回復者数 9,800人
死亡者数 353人
ということで、ある意味で日本よりも良い数字になっている。さて、このような上手い状況になったのは、当然にフィンランドの国民性や考え方に大きなところがある。
今年1月の労働時間法の改正は、多くのフィンランドの勤め人をテレワークに移行させる助けとなった。この法律が1996年に施行されてから既に、フィンランドでは週に1度以上在宅勤務している人が3割はいたのだが、今回の法改正により、「少なくとも就労時間の半分を自由に」決められるようになった。テレワークは感染防止のために推奨され、6割までに増えた。そのうえで34歳の女性首相は次のように国民に語り掛けたのである。
1.フィンランドの医療レベルは高く、信頼に値する。正確な情報は、フィンランド国立保健福祉研究所の発表を参考にすること
2.パンデミックに対する恐怖心や不安があれば、精神医療ホットラインを活用すること
3.マスクや医療器具の備蓄は十分ある
4.フィンランド政府は企業の倒産防止、個人事業者の支援のために50億ユーロ(約5880億円)の支援パッケージを用意した(後に500万ユーロ(約5億8800万円)が追加)
5.社会保険庁への失業手当、住宅手当、収入補填手当などへの申請が倍増している。多少の遅延はでるが、必ず支払われるので心配しないように。
また同じ内容を「子供向け記者会見」というものを行い7~12歳の子ども記者達からのコロナウイルスとその影響に関する質問に、首相と教育大臣と科学文化大臣が答えたのである。
しかし、医療などに関しては認識の違いがあり、中国から慌てて医療器具を輸入するも、その輸入に関して全くフィンランドでは使えないという状況であった。しかし、それでもこのような数字に抑え込み、何とか頑張っているというような状況である。
さて、私個人として今回の内容は、「首相がファッション誌に出てもあまり怒る話ではない」と思っている。まあ、首相の反対派であれば、人ことくらいは嫌味を言うかもしれないが、実際にやることをやっているのであれば、別段何をしても変わりはない。同時にそれが「性的にアピールするものである」としても、そのことは別だの大きな問題ではなく、マリン首相自身は、別段その件に関してあまり大きく考えていないということになるのではないか。
マリン首相は以前、アメリカメディアで「自分のジェンダーについて気にしたことはない。考えているのは自分が政治家になった理由と、有権者は私たちに何を託したのかということです」と述べています。<上記より抜粋>
まあ、この問題が「セクシャル」または「ジェンダー」の問題なのかということは、それを見る人の解釈であろう。いずれにせよ、「有権者が何を求めているのか」「何を託したいと思っているのか」ということを考え、なおかつ、そのことを子供記者会見のように、先例にとらわれず行うのは良いことなのではないか。
既成概念に凝り固まった人からは何か言われるかもしれないが、しっかりと成果を出していただければよいということなのではないかという気がするのである。
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